Instagramより @worldskatesb
スケートボード・ストリート種目の東京五輪ポイントが加算される大会、国際オープンの決勝が9月7日に中国の清豊にて開催され、堀米雄斗(XFLAG)が優勝!
絶対王者と言われるナイジャヒューストン(今大会は欠場)を抜いて国際ランキング1位に踊り出た。
女子は西村碧莉(木下グループ)が準優勝!東北の新星、赤間凜音(りず)(荻堂式SS)が4位、日本選手権チャンピオンの中山楓奈(ムラサキスポーツ)が8位と大健闘した。
青木勇貴斗(F20 skatepark)池田大亮(ムラサキスポーツ)白井空良(ムラサキスポーツ)西村詞音(木下グループ)西矢椛(ハスコ)は残念ながら準決勝敗退となった。
スケートボード国際オープンはワールドスケートが主催する大会で、オリンピックに出場する為のポイントが付与される大会となっており、世界各国から東京五輪を目指すスケーターが集まる。ストリートリーグと同様、45秒のランを2本とベストトリック5本の内、高得点だった4本の合計得点で競われる。
女子決勝の様子
女子決勝では、西村がハンドレールでのフロントサイドリップスライドやKグラインド、バックサイドリップスライドなどで1位をキープするも、ベストトリック5本目でレティシアブフォーニがハンドレールでバックサイドスミスグラインドをメイクし逆転。
この瞬間1月の世界選手権が頭をよぎり、西村の最後の大逆転劇を期待するも、残念ながらラストトリックを外してしまい、今回はレティシアが優勝に輝いた。
赤間凜音はフロントサイドビッグスピンやバックサイドノーズブラントスライドを武器に大健闘。途中までは表彰台圏内に上り詰めるも、ベストトリック後半で逆転され4位に。しかし東北の新星は国際大会の大舞台で、そのポテンシャルを大いに示した。
これぞ堀米雄斗
絶対王者とも言われるナイジャヒューストンが欠場する中、日本勢は堀米雄斗が決勝に進出。
2本のランを終えて6位でベストトリックに臨むと、1本目でノーリーフロントサイド270スイッチバックサイドテールスライドを決め、8.82点を獲得し2位に。
2本目でノーリーバックサイド270リップスライドを決めると、8.30点を獲得し1位に!
3本目ではノーリーでバックサイドに飛び、一瞬レールが見えなくなる超高難度のトリック、ノーリーバックサイド180スイッチフロントサイドフィーブルグラインドをメイクし8.98点を獲得。
4本目ではコンテスト初お披露目となる、ノーリーフロントサイド180ノーズグラインドリバートをメイクすると9点台を叩き出し、そのまま見事優勝。
ベストトリック5本中4本がノーリートリックの上に、初お披露目の技までノーリー!
これぞ堀米雄斗といった構成で優勝に輝いた。
(5本目はミスしてしまいましたが、スイッチトリックでした)
スケーターの為のスケートボード
今回、ちょっと気になった点が…。
西村選手のあるトリックが、セミファイナルで決めた時の得点とファイナルで決めた時では全く同じセクションで完璧にメイクしているにも関わらず、ファイナルの方が得点が低かったり…。
男子でも、このトリックとあのトリックの点差が0.01点?と疑問が残る部分があった。
もちろんトリックの評価はその時々で変わることもあるだろうし、五輪のかかる大会ともなるとジャッジにも相当なプレッシャーがのしかかるはず。
極論を言うと、皆が納得するジャッジなんて存在しないのかもしれない。
非常に難しい部分ではあるが、一番は人生をかけて滑っているスケーターの為のジャッジであり続けて欲しいと願うと同時に、いかなる時もスケーターの最高の味方であって欲しいと思う。
スケーターの為のスケートボードであり続けるために。
国際オープン・ストリート女子結果
Instagramより @worldskatesb
1位 Leticia Bufoni – 9.41
2位 西村 碧莉 – 9.22
3位 Virginia Fortes Aguas – 8.40
4位 赤間 凜音 – 8.31
5位 Mariah Duran – 8.07
6位 Gabriela Pereira Mazetto – 6.93
7位 Isabelly Ávila Da Silva – 6.79
8位 中山 楓奈 – 6.71
国際オープン・ストリート男子結果
Instagramより @worldskatesb
1位 堀米 雄斗 – 35.16
2位 Kelvin Hoefler – 33.47
3位 Jagger Eaton – 32.55
4位 Jake Ilardi – 30.39
5位 Dashawn Jordan – 28.88
6位 Ryan Decenzo – 27.80
7位 Ivan Monteiro – 26.93
8位 Alex Midler – 22.46
筆者 小嶋 勝美
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。