“呪いのビデオ”がYouTube動画にアップデート‼原点回帰なガチホラー『貞子』が５月24日から公開‼

Ｊホラーブームの火付け役となり、ハリウッドでもリメイクもされたヒット作「リング」シリーズ。そんなブームの中で、幽霊のアイコンとまでなった“貞子”。最近では、『貞子３Ｄ』や『貞子vs伽椰子』など、もはやコメディかというくらい振り切れていた貞子。それが、５月24日から公開の原点回帰なガチホラー『貞子』。華麗なる復活です。

しかも、メガホンを取るのは、第１作目『リング』の中田秀夫監督。中田監督と言えば、1998年の『リング』以降も、翌年には『リング２』を放ち、とうとうアメリカ版『ザ・リング２』でハリウッドデビュー。その他、『カオス』や『仄暗い水の底から』『怪談』『クロユリ団地』『劇場霊』などで様々なホラー作品やスリラー作品にチャレンジ。手練手管をコレクション。今回、シリーズの原作者＝鈴木光司の小説を元に、満を持して「リング」シリーズに戻って来たのです！！

 

“呪いのビデオ”がYouTube動画にアップデート！！

前シリーズでは、“呪いのビデオ”の映像によって登場人物たちは恐怖のドン底に叩き落されていました。しかし、今作ではYouTube動画にアップデート。ＳＮＳ時代にコミットした恐怖を提示。

ユーチューバーが実際に火事のあった事故物件の撮影で潜入。時を同じくして、このユーチューバーの姉で、心理カウンセラーである主人公の病院に謎めいた少女が保護されて来ます。この少女は記憶障害で自分の名前も言えないというミステリアス・ガール。ストーリーが進むに連れ、少女と事故物件の関係や因縁めいた秘密が徐々に明らかになっていきます。さらに、そんなただでさえカオスな状況なのに貞子も絡んできて、事態は収集不可！！この貞子が凄く気持ち悪い形で物語に絡んできます。

 

濃い登場人物たちに恐怖が！！

姿を消した弟を探す為、YouTubeにアップされた動画をヒントに謎に迫っていく主人公を演じるのは、『ルームロンダリング』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『億男』『映画 賭ケグルイ』の池田エライザ。新人カウンセラーな上、気持ちは分かるけど、どこか頼りないという同僚としては不安だけどホラー映画のヒロインとしては合格な人物を池田が繊細に演じ、恐怖度アップに貢献。

主人公と共に謎を解明していく、（自称）ユーチューバーをバックアップする会社の男を塚本高史が演じます。本気で心配しているのか、何か隠してるようにも見え、どこまで信用していいのか分からないキャラも好演。

イケイケなユーチューバーになろうと動画撮影が暴走していく主人公の弟役には、「ちはやふる」シリーズや『ミスミソウ』『3D彼女 リアルガール』と注目作に連続出演している清水尋也。

 

中田監督の演出がスパーク！！

前半のカメラアングルは登場人物を中央に据えた落ち着いた雰囲気の撮影。所が中盤から一変。前半が安定した撮影だっただけに、YouTube内の手持ち撮影の動画はインパクト大！！ショッキングなシーンではなくとも、登場人物は画面の端に配置。不安感を煽りまくるアングルにフルチェンジ。中田監督の演出がスパークしております！！

 

謎が解決していないのに、新たな次の謎が登場！！

勿論、前シリーズを観てない人でも楽しめる親切設計。それでも、往年のファンへの目くばせも忘れていません。男女一組で謎を解明していく設定や心臓が止まるんじゃないかという程、ドキッとする着信場面。さらに、『リング』『リング２』で貞子を目撃した生存者を演じた佐藤仁美が同役へ復帰。被害者から一転。ヤバめの役を熱演。

構成も、まだ謎が解決していないのに、新たな次の謎が登場。複数の謎が一つのラストに向かう伏線まみれなミステリー要素もオプション追加。まさに新たな世界観が構築されています。

映画『貞子』は、５月24日(金)から全国ロードショーです。

Ⓒ2019「貞子」製作委員会

週刊プレイボーイ/週プレ 2019年5月13日号 (2019年04月22日発売)
Fujisan.co.jpより

映画『貞子』

出演:池田エライザ 塚本高史 清水尋也

姫嶋ひめか 桐山漣 ともさかりえ 佐藤仁美

原作:鈴木光司「タイド」(角川ホラー文庫刊)

監督:中田秀夫 脚本:杉原憲明

配給:KADOKAWA

【映画公式サイト】 sadako-movie.jp/

【貞子公式 Twitter】@sadako3d/

【貞子公式 TikTok】@貞子 Official

【貞子公式 Instagram】@sadako_diary