内臓脂肪減少薬「アライ」、販売開始3か月で年間計画の7割を超える好調ぶり。現在までの反響や今後の方針を大正製薬が説明

大正製薬は、7月4日にメディア向けの内臓脂肪減少薬「アライ」に関するラウンドテーブルを開催。同社の担当者より、改めてアライの製品説明が行われたほか、日本初の内臓脂肪減少薬を販売したことによる反響や販売データから紐解く購入者の状況、今後の販売方針、生活者の反響から試案した今後の取り組みなどを説明が行われた。

「アライ」は腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少（生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る）の効能をもつ日本初の内臓脂肪減少薬。通常、食事中に含まれる脂肪は、脂肪分解酵素リパーゼによって分解、吸収されるが、「アライ」の服用によって、有効成分オルリスタットがリパーゼに結合し不活性化することで脂肪の分解を阻害し、脂肪の一部はそのまま便として排出される。

臨床試験では、摂取後4週間から効果が確認されていて、長期投与試験では52週の服用で内臓脂肪面積21.5%減、腹囲4.89%減が確認されている。

「アライ」は、要指導医薬品のため、購入時は薬剤師から対面での説明が必要。そのため、ネット購入はできず、店舗でのみ購入可能。主な使用条件は、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上、健康障害を合併していない、初回購入前3か月前から生活習慣改善の取り組みを行っていること、初回購入1か月前及び使用中は生活習慣改善の取り組み、体重・腹囲を記録すること、とされている。

LINEミニアプリ「STEP UP DIARY」は、「アライ」の購入に際して必要な生活習慣の記録が手軽にできるツールとなっている。日々の体重管理や「アライ」服薬管理・服用方法・生活習慣アドバイスなどの役立つ情報を見ることができ、「アライ」購入前から服用後に至るまで、生活習慣改善のサポートを受けられる。

現在の販売チャネル規模については、販売店舗数が約11,000店舗、「アライ」の研修を受講し販売できる薬剤師が約40,000人と発表。そして、販売開始3か月で年間計画の7割を超えるなど、非常に大きな反響があると説明があった。

また、反響の一つとしてSNSの投稿で、服用後の消化症状の一つである油漏れが取り沙汰されていた。この件に関しては、全員に発現するわけではないこと、2週間程度で発現は徐々に収まっていくことが説明された。

問い合わせ状況については、4月の発売前から多数あり現在も多くの問い合わせが来ているという。主な問い合わせ内容として挙げられているのは、購入条件の内容と薬の飲み合わせについて。

こうした、「アライ」を必要としている人に正しい情報を分かりやすく伝えるために、ブランドサイトの新コンテンツの拡充や、新テレビCMの放送といった対策を、同社は今後行っていく。