里帰りのはずがどこへ行く……？ アリ・アスター監督作『ボーはおそれている』不安になる場面写真［ホラー通信］

アリ・アスター監督のオデッセイ・スリラー『ボーはおそれている』が２⽉16⽇より公開。様々な場面で“おそれている”主人公を切り取った場面写真が解禁された。

常に不安に苛まれている男・ボー（ホアキン・フェニックス）が母の怪死を知り、慌てて駆けつけようとするが、家を出るとすでにそこはいつもの日常ではなくなっていた。奇妙なことが次々と起こる里帰りの道のりは、ボーと世界を飲み込む壮大な物語へと変貌していく。

アリ・アスター監督はボーのルックスについて「ホアキンと⼀緒に作り上げた」ものだと振り返っている。「⼀緒に取り組んで、多くのことをいろいろと試してみた。ヘアスタイリストに来てもらって、いろんな髪型を試してみて、その時の彼の髪型をいじりながら何が適切かを検討した」「話して話して話しまくり、さらに、ひたすら話し続けるんだ。それから、もうすべてを話し尽くしたと思ったとき、さらに話し続けるんだよ」と、あまりにも徹底した話し合いでボーを作り上げたことを明かしている。

解禁された写真は、里帰りの道中で襲いかかる“あらゆる酷いこと”に対しておそれているボーを切り取っている。なぜか裸（！）で怯えながら降伏のポーズをしたり、パジャマ姿で工事現場の足場にしがみついたり、患者衣を着てどこかに電話をしたり、舞台装置をバックに農夫姿で佇んだり、他人の家で食前のお祈りをさせられたり……。亡くなった母親の家へと向かうはずのボーは一体どこへ行ってしまうのか。故郷へたどり着くのが先か、ボーの精神が壊れるのが先か。心もとないボーの表情にこちらまで不安になってくる写真が揃っている。

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『ボーはおそれている』
2024年２月16日(金)全国公開