TOKYO MXにて放送中の人気テレビアニメシリーズ『レヱル・ロマネスク2』がいよいよ最終回を迎えます。
「レヱル・ロマネスク」は、鉄道輸送の中核を担う人形モジュール「レイルロオド」が活躍する人気アニメシリーズです。 第2期「レヱル・ロマネスク2」では “地域の魅力を音で伝えること“を目標とし、 全国から集まったレイルロオドたちが、牧場や紅葉、川などへそれぞれが伝えたい 音を集めにドキドキ、ワクワクのフィールドレコーディングに旅立つ物語。魅力溢れるキャラクターたちを田中理恵さん、山根綺さん、島袋美由利さん、日高里菜さん、田所あずささん、本渡楓さん、楠木ともりさんといった豪華声優陣が演じています。
かにこ役を演じる田中理恵さんにインタビュー。作品の魅力や収録の思い出についてお話しを伺いました!
――本作は可愛らしいキャラクターによる「蒸気機関車の擬人化」という珍しいアニメとなっていますね。
珍しいですよね。2020年に始まった『レヱル・ロマネスク』のスピンオフ企画である『畜音レヱル』というASMRコンテンツで、初めてかにこちゃんを演じさせていただきました。まさか『レヱル・ロマネスク』のアニメ2期シリーズに出演できるとは思っていなかったので、お話しを聞いた時はとても驚きました。そして『畜音レヱル』の時は自分の間合いでできたけど、アニメになるとキャラのお芝居をキープしつつ、決まった尺の中に収めないといけないし、更に5分アニメと聞いて、「どのくらい早くしゃべるのかな?」とか「私、できるかな?」と喜びと同時にプレッシャーもありました。
また、かにこちゃんは設定では内気であまり愛想がないキャラクターだったので、「周りのキャラと、どうコミュニケーションを取るのかな?」とか、「アニメ化で設定が変わったりしないかな」とか気になることだらけでした(笑)。
──田中さんは北海道ご出身ですが、かにこも「北開道鉄道」所属ですよね。
そうなんです。決まった時はすごく嬉しかったですし、自分が北海道出身だからこの役に決まったのかなと思っていました(笑)。かにこちゃんがモデルとなっている C11型蒸気機関車の202についてはネットで調べたのですが、なかなか情報が見つからなくて。『レヱル・ロマネスク2』でかにこちゃんと関われたので、蒸気機関車にも乗ってみたいなと思ったし、C11型蒸気機関車の202が現存するのであればぜひ見てみたいです。
――アニメ『レヱル・ロマネスク2』の台本を読んだり、演じてみた印象をお聞かせください。
レイルロオドたちは鉄路が絶滅寸前になった未來で、鉄路の復興に向けて頑張っています。『畜音レヱル』では「沿線の魅力を音で伝えよう」とそれぞれが録りたい音を求めて、フィールドレコーディングに出かけて、その後録った音をみんなでジャッジします。 今回のアニメでもレイルロオドたちの音に対する真摯な向き合い方や、かにこちゃんのまじめな性格は変わらなくて、むしろ「音がちゃんと録れているのか」というジャッジがより厳しくなった気がします(笑)。 良い音が録れなくて悩んだり、一生懸命、試行錯誤する姿が健気で可愛いなって応援したくなりましたし、仲間たちが助けてくれる人も温かくて、改めて素敵な作品だなと思いました。
――「沿線の魅力を音で伝えよう」となって、みんなが音を録りにいくということが面白い設定ですよね。
面白いですよね。録ってきた音をみんなで審査する品評会が毎回行われて、その時に彼女たちが飲食するシーンがあるんですけど、すべて燃料で。石炭でビックリしました(笑)。あとレイルロオドがそれぞれ音を録りに行った時、「これを“くんせい”にしてほしいな」と差し出したのが石で。そのシーンはギャップがすごすぎて、もはやエモいなと思いました(笑)。
――ギャップが本当凄まじすぎてたまりませんね(笑)。
ちなみに録音しに行く場所は、熊本県の実在する場所をモデルにしていて、熊本県の特産物や有名な場所など描かれていますが、実際にスタッフの方が熊本に行って録音しているので、音がリアルなんです。
――リアルな音もしっかり楽しみたい作品ですね。改めて演じられたかにこの魅力をどんなところに感じていますか?
C11型蒸気機関車の202シリーズは左右のライトが特徴でしたが、かにこちゃんの左右のこめかみのあたりにもライトが付いていて。 それがカニに見えるということで、かにこという名前になったらしいんですけど、彼女はそれが嫌だったみたいで。それが原因でちょっと無口になったり、愛想がなくなってしまった子です。でも機関車として、いかにお客さんを長時間、リラックスさせて、快適かつ無事に目的地までお届けできるのかという使命に一生懸命取り組んでいて。 その結果、「北海道はカニもおいしいけど、かにこちゃんに乗るのが楽しみだよね」と言ってもらえるようになったことで、自分の名前に誇りを持てるようになって、自分のことも好きになっていきます。真面目な性格であるがゆえに休みなしで、一生懸命働くひたむきさが素敵だなと思います。器用で色々なことに挑戦するところも好きです。
――田中さんが共感出来る部分や、似ているなと思う部分はありますか?
私とかにこちゃんの似ているところはひたむきで器用なところです!と言いたいところなのですが(笑)。声優は色々な役を演じたり、様々な声色を使って、お芝居するという面では器用と言ってもいいのかな。
──素敵です、ありがとうございます。最後に、アニメの魅力をふまえたメッセージをお願いいたします!
まずキャラクターがかわいいし、絵も綺麗で、水が流れるシーンなど繊細に描かれていて。5分アニメとは思えないクオリティとなっています。作品のテーマである「音」のリアルさや臨場感も素晴らしくて。 作中の滝のシーンは心地よすぎて、視聴者の方が寝落ちしてしまうんじゃないかと心配になるくらいです(笑)。すごく時間と労力をかけて作られたことが分かる、たくさんの方の愛がつまった作品です。ぜひお楽しみください。
──今日は楽しいお話しをありがとうございました!
撮影:オサダコウジ
TVアニメ『レヱル・ロマネスク2』
監督:箙みちる
キャラクターデザイン:佐藤 天昭
美術監督:緒方 剛(鹿児島ラメカヒリム)
色彩設計:加島 優生
撮影監督:宮坂 凌平
音響監督:小泉紀介
音楽 :酒井陽一
音楽制作:AYUMI ONE.
アニメーション制作:横浜アニメーションラボ
コピーライト: (C)レヱルロマネスク2製作委員会
公式サイト:https://railromanesque.jp/
公式SNS:@rail_romanesque
https://railromanesque.jp/anime02/