3月21日、何を始めるにも最適の一粒万倍日にして、最高の吉日である天赦日にであり、更に金運将来の意味がある寅の日が重なった、最強開運日であるこの日。
我らが神の君、徳川家康公が関ヶ原の戦いの戦勝の祈祷をした神田明神にて、freee株式会社が『起業時代』創刊一周年を記念して、元サッカー日本代表で起業家である鈴木啓太氏と槙野智章氏をゲストに迎えた巨大絵馬奉納式を開催した。奉納式の他、『起業時代』読者を招いて、両氏が質問に答える座談会も行われた。
縁起物を愛するライター・モトタキとしてもこれは見逃せない。現場に突撃した。
freee『起業時代』は起業家を目指す人にとっての道標
freeeが出版する『起業時代』は「ふつうの人がフツーに起業できる時代、はじまる」をテーマにした起業や開業の段取りを解説する雑誌である。起業家へのインタビューもたっぷり掲載されており、これから起業を考えている人はもちろん、起業にちょっと興味がある人でもそうでない人にもオススメの情報が満載だ。
イベントには鈴木啓太氏と槙野智章氏が登壇
巨大絵馬奉納式には鈴木啓太氏と槙野氏が参加。
鈴木氏は2006年にオシムジャパンの一員として日本代表として活躍もした元サッカー選手。今はアスリートの便を採集して腸内細菌の研究をベースに腸ケア商品を開発し販売するAuB株式会社を立ち上げた現役起業家である。「日本で最も便を集めた元サッカー選手」でもある。
槙野氏は2018年のFIFAワールドカップにも出場した元サッカー選手。現役時代からインタビューされる時でも見た目について聞かれることが多く、そこからコスメブランド「HALTEN JAPAN LIMITED」の代表取締役CEOとして活動し、自身のヘアースタイルを作り上げるヘアジェルをはじめとしたファッションアイテムをリリースしている。
『起業時代』読者に対して起業家の心得を伝授
応募に当選した『起業時代』読者である3人の起業家から、それぞれ3つの質問が寄せられた。鈴木氏と槙野氏が質問者らと膝を突き合わせて、フランクに回答していく場面があった。
──起業に運は必要でしょうか。また引き寄せるために大事だと思っていることがあれば。
鈴木氏:「企業に運は必要がないと思います、僕は。ただ自分が運がいいと思うことが大事だと思います。今チャレンジしようと思っているこの時点で運がいいんです。運が必要かどうかよりもすでに持っていると考えたほうがいいです。運って結局解、釈次第なんですよ。忘れもしません2014年12月6日、浦和レッズが僕のパスミスで負けました。その時は運が悪いと思うかもしれないじゃないですか。でもその経験があるから今自分はこういう考えでいれるっていう。結局、全部起きた物事は解釈次第なんですよ」
──プロサッカー選手としてやって来て身についたことが起業で役立ってると感じることはありますか。
鈴木氏:「自分が選手として感じたこととか、こういう世界になったら良いなって想いで起業しました。世の中に無いものを届けたいと思ったので。そういった意味では選手で経験したことが企業に役立っているのかなと思っています。どんな世界でも一緒だと思いますが、サッカーって選手と監督の関係だったり、クラブとファンサポーターの関係だったり、スポンサーの関係だったり、社会の縮図なんですよね。事業を行う上で顧客がいてチームメイトがいてライバルの競合がいる。構図はサッカーと全く一緒かなって思っていて、この監督はすごかったな、こういう経営者になりたいな、みたいな。それが一緒なので、すごく生きてるなと感じます」
──日本代表として大きな舞台で戦ってきて大きなプレッシャーを感じた場面も沢山あったと思います。大きな重圧に対面した際にどのように心を盛り上げ立ち直してきたのでしょうか。
鈴木氏:「恐怖心は自然にあるので感じないようにすることはできないと思います。自分がそれを感じてるんだって思うのは大事です。感じているからこそ次の一手を考えられると思うので。だからちゃんと認識する。正面から向き合うことです。それを感じる状況って、過去に後悔したり未来を憂いたり、今を生きられてないんだと思います。今やれることを集中してやるのが大事です。その時に今できる最高をするためにフォーカスするだけ。そのために、日々自己研鑽を積んでいく必要はあります。でもそうした冷静に、客観的に把握することが大事だと思います」
──起業に運は必要でしょうか。また引き寄せるために大事だと思っていることがあれば。
槙野氏:「僕は運が必要だと思います。運は自分で引き寄せるものだと思います。今WBCをやってますけど、大谷選手は日ごろ街中で見つけたゴミは拾うって言ってます。それは何故かというと、マウンド上でミスが起きたときにそういうのに気付いて掴める選手でありたいから。僕もどちらかというと日常生活の中で自分で運を手繰り寄せたいし引き寄せたいと思っている人間なので、小さなミスを見逃さないようにはしています。小さなところから掴む。勝負をかけるタイミングを見逃さないんじゃないかなって思考でやってます」
──プロサッカー選手としてやって来て身についたことが起業で役立ってると感じることはありますか。
槙野氏:「2011年からずっと七三の髪型をしていて、沢山の方に槙野は髪型ってイメージを持たれています。僕はサッカー選手としてサッカーで色んなことを発信したかったんですけど、世間は髪型のほうが印象強かったみたいで。色んなとこにアンテナを張って、自分の武器は何って考えたらやっぱそこだったんです。自分の強みで会社を設立しようと思って、今のメンズコスメのヘアジェルの会社を作ったって流れになります」
──日本代表として大きな舞台で戦ってきて大きなプレッシャーを感じた場面も沢山あったと思います。大きな重圧に対面した際にどのように心を盛り上げ立ち直してきたのでしょうか。
槙野氏:「メンタルトレーニングで教えていただいたやり方なんですが、自分の口から出る言葉の中でマイナスな言葉がでてしまうと、そういう流れになってしまいます。なので自分の口から出る言葉をポジティブにして、自分の言葉の中で自分の中に入れる言葉もポジティブにする。そうすると自信が漲って何事もできるような感じになる。僕が日本代表のときの試合でも使ってきたやり方です」
巨大絵馬奉納式
従来の十倍の大きさの巨大絵馬。そこに2023年の抱負を楽しそうに書き入れていく鈴木氏と槙野氏。二人の背中からは現役時代からの絆を感じる仲の良さが漂っていた。
鈴木氏が記した文言は「すべての起業家をベストコンディションに!」。「起業家は心身ともに疲弊しがち。だからサポートをしていきたい」との想いが込められたメッセージ。一方、槙野氏の記した文言は「innovation」である。「今日起業された方も、これからチャレンジする方も、自分の可能性を信じて取り組んで欲しい」との激励だ。
2023年は8月4日がラスト最強開運日である。何かを始めるきっかけにするには最適の日に狙いを定めてこれからコツコツと準備をしてみるのも一興ではないだろうか。