どうも最近では京都在住のグルメライターとして知られはじめた丸野裕行です。
突然ですが、京都には年中食べることができる《最強の旨すぎるお鍋》というものが存在しています。京都らしい昆布とカツの出汁が利いたうどん出汁ではなく、様々な味の出汁を楽しめる名店や新しいタイプの鍋のお店が数多く軒を連ねています。
その味は著名人もお墨付き! 今回は、京都の絶品鍋のお店を4店舗ご紹介したいと思います。
ではその料理画像と共に店舗情報もぜひチェックしてみてください!
あの人気若手俳優Wがお忍びで通う肉々しい味!
下京区柳馬場通仏光寺下ル 肉鍋『KANEGURA (伖)』
四条と五条のちょうど中間地点、高辻柳馬場に肉鍋をメインにした肉料理専門店『KANEGURA (伖)』はOPENしました。祇園ある和牛懐石の名店である「三芳」のプロデュース店とあり、京都の美食家の中では話題に上がります。外観は瀟洒なコンクリート造りのお店。中国料理っぽい赤提灯が目印となります。
メニューとしては季節で異なり、アラカルトとして、牛刺しや揚げ物、焼き物、魚料理、特製の冷製サラダなど様々。肉料理が主であるのに、魚料理もあるのでこちら一軒ですべてを楽しむことができます。さらに、熊肉ジビエ料理などもいただけます。
しかし、やはりオススメなのは《伖肉鍋》。玉ねぎともやしのうえに上質の牛肉が敷き詰められたとんでもないボリューム。これだけで十分お腹いっぱいになりますよね。まずは強火で3分加熱、全体にタレをかけ、続いて1分半加熱。アツアツの状態の鍋全体をひと回しし、ギリギリ半生状態になったお肉と野菜を別売りの卵にまとわせて、いただきます。ああ、幸せ。
濃厚卵が、旨味の濃い柔らか肉と混然一体となります。非常にお得感があり、ボリュームがあるこのお鍋を食べに、あの若手人気俳優Wもクセになったようですよ! でも、その気持ち痛いほどわかりました!
店名:『KANEGURA(伖)』
住所:京都市下京区柳馬場通仏光寺下ル万里小路町187
TEL:075-344-8810
営業時間:18:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:不定休
モデルやスポーツ選手がインスタに投稿を繰り返す!
下京区七条通新町東入 ナッコプセ(うま辛鍋)『ナム 京都駅本店』
京都駅徒歩10分、七条烏丸西側にオープンしたのが、本格韓国料理とナッコプセの屋台風店舗であるこの『ナム 京都駅本店』です。こちらの名物なのが韓国風鍋である《ナッコプセ》。店内は韓国の屋台を訪れたような内装で2階建て。かなり広めですね。
このお店、京都初上陸のナッコプセだけではなく、韓国屋台では定番のトッポギや韓国風おでん、チヂミなども注文できます。ナム名物・ナッコプセという鍋は、モツやタコ、エビなどが大盛りで入った海鮮鍋です。韓国語でいえば、タコ=ナッチ、モツ=コプチャン、エビ=セウという言葉をとって、ナッコプセになったそうですよ。
ネギ、ニンニクなども韓国料理らしく多めに使用していて、海鮮の旨味が詰まった鍋なんです。この鍋、モデルや俳優、米人、スポーツ選手などがインスタなどで拡散したいるために、かなりの人気! アクセントとして春雨も入っているので、これでマッコリを飲めば相性バッチリ! 京都駅周辺で本格的な韓国料理が食べられます。
店名:韓国屋台料理とナッコプセのお店『ナム』
住所:京都市下京区七条通新町東入西境町152番地
TEL:050-5356-8621
営業時間:11:00~14:30/17:00~23:30 ※日・祝は22:30まで
定休日:不定休
美食家・キム兄推薦のお店!
中京区釜座町 山椒鍋『とり粋』
京山椒を愛する京都人が足繁く通う《京山椒鍋》の名店がこちら『とり粋』。烏丸御池にほど近い三条新町に、ある隠れた名店なのです。京町屋風の店内には、カウンター席とテーブル席、宴会用の2階席もあり、落ち着いた佇まい。オススメの京山椒鍋はすべての季節で食べることができます。
そして、名物である京山椒鍋のほかにも、お酒に合う焼鳥や焼き物メニューも揃っています。それはおばんざいから魚、馬刺しまで様々。京山椒鍋の具材は、こりこりの丹波地鶏の親鳥と若鶏のミックス、水菜や宇治のセリなど京野菜がたっぷり入っています。鍋には和歌山のぶどう山椒がてんこ盛り。そこに親鶏のスープを合わせてくれます。
まずは、さっと葉物類に火を通してから、パクリ。シャキシャキとした京野菜の滋味と歯ごたえ。親鶏と若鶏にはペースト状になった追い山椒を塗っていただきます。脳天がしびれるような刺激でも京都人はやっぱり山椒が好きなんですね。
キム兄考案の手間のかかるセリの歯ごたえとふわりと立ち昇る香りにもはやノックダウン状態。それでも追い山椒してしまうわけですね。この痺れ、絶対にクセになること間違いなしです!
店名:『とり粋』
住所:京都市中京区釜座町36
TEL:075‐255‐5191
営業時間:ランチ11:30~14:00/ディナー18:00~23:00 ※土日曜祝日:18:00~翌23:00
定休日:不定休
数々の政治家、歌舞伎役者たちが足繁く通う!
上京区六番町 すっぽん鍋『大市』
江戸中期から330年もの歳月を重ねたすっぽんの名店が『大市』です。その高温で鍛えられる土鍋は、漫画『美味しんぼ』でも取り上げられたほど。すでに17代も続く老舗中の老舗です。
初代は侍が包丁を握っていたようで、捕まえてきたすっぽんを鍋で煮たところ、得も言われぬ味わいをお客に提供できたとのこと。それから珍しいすっぽん鍋は、高級料理として変貌を遂げたというわけです。
4年の歳月をかけて浜松の養鼈場で育ったというすっぽん。調理は非常にシンプルです。お酒と厳選醤油ですっぽんを煮込むだけというもの。しかし、他のすっぽんのお店と一線を画すのは、石炭(コークス)を用いた1600℃以上の高温の火力で鍛えられた信楽焼の土鍋を使用するということなんです。そのぶ厚い専用土鍋には長年染み込んだすっぽんのエキスが染みだしてくるほど。
その芳醇な味わいと香りはまさに日本一の味。数々の著名人や文豪、政治家をトリコにするこの味は〆の雑炊に濃縮され、啜りこむ手が止まらないほどです。高ステータスな雰囲気がハンパないこの名店、意を決して入る価値十分であることは、言うまでもありません。
店名:『大市』
住所:京都市上京区六番町364
TEL:075-461-1775
営業時間:12:00~14:00 (L.O.13:00)/17:00~21:00 (L.O.19:30) ※冬季ディナーは、17:00入店 または19:00入店の2部制
定休日:火曜日
ご覧のように、京都には年中楽しめるお鍋がてんこ盛り! また次回も様々な変わったお鍋をご紹介したいと思います!
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
(執筆者: 丸野裕行)