埼玉県を中心に展開しているうどん・しゃぶしゃぶのファミリーレストラン「久兵衛屋」をご存知でしょうか。
埼玉のうどんチェーンといえば「山田うどん」が有名ですし、埼玉のソウルフードだなんて称されることもあるほどなのですが、いやいや久兵衛屋だって負けていません。ご当地グルメである“武蔵野うどん”を彷彿とさせるつけ汁うどんはなかなか本格派ですし、1人前からオーダーできるしゃぶしゃぶ定食もリーズナブル。個人的によく利用しているお店なのです。
うどん屋「久兵衛屋」で一人飲み
先日、そんな久兵衛屋でなんとなく食事をしていたとき、卓上にこんなステッカーが貼られていることに気が付きました。
「呑み久兵衛」と冠されたステッカーに目を凝らすと、なんと金曜日は生ビールが半額の195円で提供されているとのこと。しかも半額の時間帯が限られたハッピーアワーではなく、朝から晩まで終日半額! これは飲みに行くしかないでしょ!
というわけで、改めて久兵衛屋での“金曜飲み”を決行してみたところ、これがもう最高としか言えない内容だったのでぜひご紹介させてください。
うどんだけじゃなかった! おつまみメニューも充実
普段はあまり気に留めたことがなかったメニューブックの一品料理のコーナーですが、いざ臨戦態勢を整えてチェックしてみると魅力的なおつまみがズラリと並んでいるじゃないですか。
牛すじ煮込み、鶏の唐揚げ、炭火焼き鳥などといった王道おつまみメニューはしっかり押さえられています。しかも全体的に良心的な価格設定!
うどん屋なのでもちろん天ぷらで飲むこともできますし、さらに埼玉のうどん屋らしく埼玉のご当地グルメも用意されているのが高ポイント。深谷ねぎの天ぷら、行田のゼリーフライ、味噌ポテトなどといったB級グルメに、狭山茶ハイやコエドビールまで揃っているなんて。
どこから攻めていくか非常に悩ましい。まずは195円のビールを飲みながら考えることにしましょうか。
ビールはキリンの一番搾り。ジョッキに泡が少なめで運ばれてきてちょっぴり得した気分です。金曜日の夕方に「まだみんなヒイヒイ言いながら働いてるんだろうなあ」と思いながら飲む195円のビールは最高にウマい!
まず1杯ビールを飲んでウォーミングアップも完了。気になったメニューを一気に頼んでみました。
勢いに乗ってオーダーしたのは計5品。合計金額は1000円ポッキリ! お得感、すげー!!
しかも今回オーダーした5品が全部大当たり。何を食べても本当にうまい!
牛すじの煮込み(290円)
今回のMVPは「牛すじの煮込み」ですね。小鉢の中身は所狭しと敷き詰められているのは牛すじのみ。野菜は煮込みすぎて溶けてしまったのか、もともともと入っていないのかわかりませんが、牛すじとの真っ向勝負を楽しめました。
そしてこの牛すじの大きさ! でかい!! 小鉢の中身を全部平皿に並べたら、居酒屋で出てくるおつまみビーフステーキ1枚分くらいになりそう。味もホロホロに煮込まれていて最高。これで290円でいいの!?
天ぷら6種盛り(300円)
天ぷらは300円なのに6種も盛られているという大盤振る舞い。野菜ばかりじゃなくてちゃんと海老天もあるのが高ポイント。天つゆと大根おろしがついてくるけど、卓上の塩で食べるのも沁みますねえ。
揚げうどん(90円)
なんと100円を下回るという高コスパの揚げうどんは影のMVP。「どうせうどんをそのまま揚げて、塩をパラパラっと振っただけでしょ?」なんて思っていたら大間違い。ポテトチップスやシャカシャカポテトのようにスナック感の強い味付けになっていて、おつまみとして最高のパフォーマンスを発揮するんですよ。
時間が経過してもカリカリの食感がフニャッとしてしまうこともないし、居酒屋メニューの定番のポテトフライよりも圧倒的におつまみ適正の高さを感じました。正直、これだけで無限に飲める!
味噌こんにゃく(190円)
味噌こんにゃくはいわゆる“味噌おでん”のこんにゃくを食べているような感じ。ビールで冷えた体を温めてくれます。味噌だれも甘すぎず、しょっぱすぎず、こんにゃくの脇役に徹している感じが素敵。
ゼリーフライ(130円)
埼玉県行田市のご当地グルメ「ゼリーフライ」。ゼラチンのゼリーを揚げたものを想像してしまうネーミングですが、実態はおからコロッケのようなもの。小判型の揚げ物なので「銭フライ」と名付けられ、それがなまって「ゼリーフライ」と変化して定着したのだとか。
中身には肉が入っておらず、おからが入っているせいか食感はコロッケと比べるとパサパサ。コロッケとして食べたら少し物足りなく感じるかもしれませんが、おつまみの揚げ物として食べるならこれも適正が高め。パサッとしているのでお酒が進む進む。
そのままシメのうどんまで食べられる完璧な流れ
ひとしきり飲んだあとはシメの麺類でも食べたくなっちゃうものですが、久兵衛屋はうどん屋ですからもちろんうどんのメニューは充実。ありがたいことにミニサイズのうどんが200円で提供されているじゃないですか。
ここから一人前を食べ切るのは困難ですが、ミニサイズならまだまだいける。ラストはかけうどんをオーダーすることにしましょう!
風味豊かなつゆにのどごしのいい麺。ラストを飾るのにふさわしい、ホッとする味。しかもおつまみとして注文していた天ぷらが少し残っていたので、そのまま天ぷらうどんにカスタマイズ!
天麩羅の盛り合わせが6種盛りだったからこそできるかけ合わせ。最初から最後までお得さを感じることができました。ごちそうさまでした!
大満足の大勝利! 埼玉近郊に住んでてよかった!
結果、おつまみ5品+シメのうどん1杯+生ビール3杯で2000円を切るという大勝利。しかもどのメニューも値段の割に満足度が高すぎ! 普段からよく利用している店でしたが、飲み屋としてここまで高いパフォーマンスを発揮するとは思いませんでした。
今回はいろいろ食べてみたかったので5品もおつまみをオーダーしましたが、おつまみを減らせば“せんべろ”的な使い方だってできますし、何人かで大きいサイズのうどんをシェアするのもアリですね。
まだまだ埼玉近郊に住んでいる方以外には知られていないお店かもしれませんが、機会があればぜひ、まずは金曜日に足を運んでみてください。おすすめです!
久兵衛屋
https://www.kyubeiya.jp/ [リンク]
(執筆者: ノジーマ)
―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』