この記事は『Udemy メディア』から寄稿いただきました。
最近ではスマホやVR(Virtual Reality)を体感できる「ヘッドマウントディスプレイ」など多様な機器で、様々なゲームを楽しめるようになってきました。
そして自分でもゲーム作りに挑戦してみたいと思っている人は多いのではないでしょうか?
そんな人達におすすめしたいのが「Unity」です。Unityを利用すればプログラミングができなくてもゲームを作ることができます。
人気ゲームである「ポケモンGO」や「白猫プロジェクト」もUnityを使用しています。こちらの記事ではUnityの入門者向けに、Unityの概要やインストール方法などについて詳しく紹介します。
1 そもそもUnityとは?入門者向けなのか?
2 VRも作れる!Unityで作られたゲームを紹介
3 Unityはアセット・ストアでゲーム作りの素材を入手可能
4 Unityで細かい動きを表現するために必要なプログラミング言語
5 Unityをインストールして使える状態になるまで
そもそもUnityとは?入門者向けなのか?
Unityはゲーム機やスマホなど、様々なデバイスで遊べるコンピューターゲームを開発するためのゲームエンジンのうちの1つです。そしてUnityは、スマホのソーシャルゲームなどに多い2Dゲーム、また綺麗なグラフィックが特徴的な3Dゲーム両方をつくることができます。
またUnityはプログラミングの知識がなくてもゲームをつくることが可能です。ゲームの内容によってはコードを記述する必要がありません。そのため初心者・入門者向けのゲームエンジンともいえます。
ただし、人や障害などに特定の動きをさせたい等、細かい操作をしたい場合は「JavaScript」「C#」「Boo」といったプログラミング言語の知識が必要になります。
さらに魅力的なのは、Unityは無料でダウンロードできること。もちろん、有料で背景や3Dの素材であるアセット・ストアを購入し、カスタマイズすることも可能です。
数あるゲームエンジンの中でUnityが選ばれる理由
様々なゲームエンジンの中でもUnityの利用率は高く、またゲーム作り初心者にもおすすめです。Unityが選ばれる理由は主に以下の2点が挙げられます。
①無料で利用できるライセンスがある
Unityには3種類のライセンスが用意されており、そのうちの1つの「Personal」は無料です。つまり無料でUnityを使用することができます。
無料のライセンスでも問題なく2D・3Dのゲームをつくる機能は揃っているので、Unity初心者・入門者はまず無料ライセンスを試してみることをおすすめします。
②マルチプラットフォーム
UnityはXboxやPS4といったゲーム機だけではなく、iPhoneやAndroidスマホにWebなどさまざまなデバイスに出力することができます。つまり、自分の好きな機器のゲームをつくることができるのです。
また、UnityはVRやARのゲーム・アプリをつくることもできます。
VRも作れる!Unityで作られたゲームを紹介
つづいて、実際にUnityでつくられたゲームの一部を紹介します。
2016年にリリースされ、Niantic, Inc.が開発した現実世界を歩いてポケモンを捕まえるゲーム「Pokemon GO」もUnityが利用されています。また任天堂のスマホ向けゲーム「Super Mario Run(スーパーマリオラン)」もUnityで開発されました。
人気アクションRPGゲーム「白猫プロジェクト」もUnityです。そして元々はプレイステーションのソフトとして発売されたゲームがスマホでも遊べるようになった、スクエア・エニックスの「ドラゴンクエストⅧ」もUnityで開発されています。
さらにUnityは、2Dゲームや3DゲームだけではなくAR(拡張現実)とVR(仮装現実)のゲームやアプリを開発することも可能です。
可能性が広がるUnityは、ゲーム開発をする上では欠かせない言語と言えるでしょう。
Unityはアセット・ストアでゲーム作りの素材を入手可能
Unityを使用して一人でゲーム制作を0から始めると、背景やブロックなどを開発したり、場面に合った音楽を選んだりする必要があります。できなくはありませんが、これでは1つのゲームができるまで膨大な時間がかかってしまいます。
しかし、Unityにはアセット・ストアという便利なオンラインストアが用意されています。こちらではUnityのゲームオブジェクトに使用できる背景やアニメーション、キャラクターや音楽などが無料、もしくは有料で販売されています。
アセット・ストアを利用することで、効率よく開発をおこなうことが可能になるのです。アセット・ストアはこちらのサイトです。
https://assetstore.unity.com/
Unityで細かい動きを表現するために必要なプログラミング言語
入門者にもおすすめのUnityですが、キャラクターや障害など開発しているゲームの中で細かい処理が必要な時には、プログラミング言語でのコードの記述が必要になります。
Unityで使用できるプログラミング言語は「JavaScript」「C#」「Boo」の3種類です。
ただし、Unityで実際に「Boo」を使用している人はほとんどおらず、また「JavaScript」もWebで使用するJavaScriptとは仕様が違うので注意が必要です。そのため、細かい動きなどをつけるために自分で学習するなら「C#」がおすすめです。
Unityでコードを記述する時は、スクリプトを新規作成し、プログラミング言語を選択します。すると新しくファイルが生成され、ダブルクリックするとテキストエディタが出てきます。この出てきたテキストエディタでコードを書きます。
C#の基礎はネット上のオンライン学習で習得することも可能です。Unityの学習と並行してはじめてみてはいかがでしょうか。
Unityをインストールして使える状態になるまで
最後にUnityをインストールして使える状態にするまでの方法を詳しく解説します。
はじめにUnityの公式サイトにアクセスし、画面右上に書いてある「Unityを入手」をダブルクリックします。そして3種類の中から好きなライセンスを選びます。ライセンスの種類は以下になります。
・Personal/無料
・Plus/月額4,200円
・Pro版/月額15,000円
Unity初心者がインストールできるのは「Personal」と「Pro版」です。「Plus」には利用条件があり、Unityでつくったプロダクトによる年間20万ドルの売上げ、もしくは資金調達をしていないとインストールできません。
インストールしたいプランをダブルクリックした後、利用規約に同意しダウンロードを開始します。
パソコンにインストールが完了したらUnityを起動します。Unityを利用するには「Unity ID」が必要になりますので、はじめに出てきたページで「create one」をクリックしUnity IDを作成します。
Unity IDでログインをすると「Project」「Learn」と書かれている画面が表示されます。その画面の右上に書かれている「NEW」をクリックし、新しいプロジェクトを作成します。
プロジェクトを作成するとUnityの基本画面が出てきます。ここから自分の好きなゲームやアプリを作成していきます。
公式サイトにチュートリアルのページもありますので、こちらでUnityの詳しい使い方を確認することができます。
提供元:『Udemy メディア』
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寄稿いただいた記事は2019年6月12日時点のものです。
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