スウェーデンに本社を置く家電メーカー、エレクトロラックスが10月23日に新型の掃除機を発表しました。
今回発表した『Pure F9』(ピュア・エフ・ナイン)はスティック型掃除機としては珍しい“重心が上下する”という特徴を備えた製品です。
“上重心”“下重心”を変えられることで、一体どんなメリットがあるのでしょうか。
本記事では新製品発表会に登場した野生爆弾くっきーさん、ロッシーさんのインタビューも交えて、この『Pure F9』を紹介してみたいと思います。
「消費者の生活をほんの少し豊かにしたい」
エレクトロラックス・ジャパン 代表取締役社長 長岡慶一氏によるとエレクトロラックスは創業106年、日本に月賦を持ち込んだ会社のひとつです。社是には大仰なものを掲げず「消費者の生活をほんの少し豊かにしたい」という考え方で製品を作っているのだとか。
長岡社長いわく今回の『Pure F9』は、そんなマインドの「エレクトロラックスらしい製品」。従来の掃除機に工夫を少し加え、使う人が幾多のメリットが得られるものに仕上げたのだ、という自負がうかがえました。
『Pure F9』のいくつかの特徴はこちらになります。
“重心”が上と下に変化させられる
一見、派手さが無さそうでいて、非常に大きな意味を持つのがこちらの特徴。これまで日本の掃除機は「キャニスター型」と呼ばれる車輪付きの本体からホースの出ているタイプが主流だった時代がありました。
キャニスター型は床を転がしつつ、電源ケーブルの位置も気にしながら掃除をするというのが当たり前でした。
しかし時代が進むにつれコードレスの「スティック型」と呼ばれる掃除機が普及してきました。現在ではこのスティック掃除機の市場は右肩上がりで成長しています。
コードレス・スティック掃除機は手元に重心のある「上重心タイプ」と床近くに本体のある「下重心タイプ」があるのですが、それぞれ、メリットとデメリットがあります。
[上重心]
〇ノズル側が細いので、狭い場所や家具の下、コーナーなど掃除しやすい
×操作時の手元の負担が大きい(床掃除の場合、だんだん重く感じる)
×本体を立てておくことが出来ない
×収納に困る(壁に穴を開ける必要が出てくるなど)
[下重心]
〇床掃除の際に手元の負担が少ない(同じ重量なら体感重量が低い)
〇収納の際、立てておきやすい(自立させられる)
×狭い場所や家具の下などが掃除しにくい
×壁際や角(すみ)の掃除がしにくい
しかし『Pure F9』は本体の位置を手元側(上重心)にも床側(下重心)にも、自由に変えることが出来るのです。
つまり、掃除する場面によって重心を変えれば、メリットしかないということなのです。
パワフルな吸引でいてバッテリー持ちが良い
『Pure F9』ではクラス最高レベルの吸引力でいて、十分なスタミナがあります。
強運転の場合、コードレス・スティック掃除機の売れ筋3モデルの平均は約8分。しかし『Pure F9』の場合、ゴミ除去率99%の最強設定にしても17分の運転時間を実現しています。
キャニスター型は電源ケーブルのおかげで強力なパワーが得られますが(先の重心の話しもありつつ)そのケーブルの取り回しがネックでした。自由な取り回しができるコードレスで強力なパワーと持続力があれば、メリットしかない、ということになりそうです。
除去率99.99%の5段階フィルター「掃除した後の空気の方がきれいになる」
『Pure F9』のフィルターは5段階に分かれ、一番細かいものではガスやタバコの煙すらとらえてしまいます。つまり、排気においては掃除前よりも掃除した後の方がきれいになってしまうのです。
700mlの大容量ダストカップはワンタッチで取り外しができ、フィルターもダストカップも全て水洗いが可能。衛生的なのはもちろんのこと、フィルター交換が要らずランニングコストが抑えられるのはありがたいところです。
野生爆弾くっきー「みなさんの汚い家がきれいになりますわ!」
『Pure F9』発表会では、“お掃除の妖精”な野生爆弾くっきーさんとロッシーさんが登場。
『Pure F9』の可動ギミックをいじり倒しながらも、会場を笑いに包む紹介をしました。
・重心の移動はもちろん、手元位置も使う人の身長に合わせて変化が可能
くっきー「えなりかずきさんから川井俊一さんまで大丈夫ですね」
ロッシー「えなりさん、そんなちっちゃくないから!」
・UVによる除菌機能の付いたヘッドに交換可能
くっきー「もう洗面所要らないですよね、コレがあるから」
MC女性「いえ、要りますね」
・ヘッドノズルが伸びる
くっきー「これ歯医者の水吸うやつですね」
ロッシー「せえへん。あれは別のやつや」
MC女性「絶対しません」
・重心の変化により、高いところも低いところも隅々まで楽々行える
くっきー「みなさんの汚い家がきれいになりますわ!」
(会場笑い)
ロッシー「多少汚いくらいだわ」
・スムーズな重心移動のギミック
ロッシー「Pure F9、家庭に一台持っていただいてお掃除一杯してください」
くっきー「男子もお掃除好きになれる。武器とか三段警棒とかあるじゃないですか。三段警棒のような掃除機です。(ビー・バップ・ハイスクールの)トオルが持ってるやつです。(筆者の着ていたビー・バップ・ハイスクールのTシャツを指して)トオルの三段警棒です」
ロッシー「もうええねん、三段警棒は」
さらにガジェット通信ではこんなインタビューも行いました。
―― 今日はよろしくお願いします。
くっきー:あ! (筆者のTシャツを指して)そうか(そのデザイン半分がヒロシで)半分がトオルかー!(笑)。
―― (笑)(くーちゃん、本当にビー・バップ好きなんだな………)本日発表の『Pure F9』ですがこれだったら何でも吸い取れそうです。吸い取ってみたい過去なんてありますか?
くっきー:つらかった思い出なんてたくさんありますもんね。
ロッシー:ちっちゃい時にハチにめっちゃ噛まれたことあるんですよ(笑)。ハチの巣の前で野球してて。全身ハチまみれで。
―― 地獄ですね
くっきー:虫で言うたら、15年くらい前、実家の大黒柱がシロアリまみれで。あのシロアリ吸ってあげたかったですね。家も倒れちゃったんで。縦に崩れていきましたからねー。
―― そんなつらい思い出は吸い取っちゃいたいですね……。ところでこの掃除機、99%の吸引力で60分バッテリーが持つということなんですけど、過去にスタミナが要求される場面とかありましたか?
くっきー: マラソンで4Km走らされたんかな、大坂の番組で。それも実際しんどかったんだけど、タスキを(かつみ・さゆりの)太平かつみさんにもらうんですよ。そん時になんでか知らないですけど、かつみさんがボケで口に水含んで僕の顔面にふっかけたんです。それがめちゃくちゃ臭かったんですよ。
―― (笑)
くっきー:そっからの4Kmが地獄でしたね。臭さとスタミナとの勝負というか。精神的にも肉体的にもやられました。怒りも有り。そうですね、三重苦です。そんなんも吸い取ってくれると思いますよ!
―― かなりのスタミナを感じるエピソードです(笑)。お二人、既に『Pure F9』をご自宅でも使われてるとのことですが、気に入っているポイントは?
くっきー:こじんまりしているのが良いですね、たたずんでる感じが。たたずみ方が格式高いというか。ただの掃除機じゃなくてお地蔵さんに近い存在感があって。家じゃここ(本体)んところに赤のよだれかけしてお供えしてるんです。そのくらい良い感じですよね。たたずまいが凛としている。
ろっしー:アタッチメント脱着式で色んなすき間とかいけるんで、ホンマに便利で使いやすいんで。(Pure F9)様々です。
―― ありがとうございます!
くーちゃん独特のボケも交えながらも、『Pure F9』の高性能さ、多機能さが伝わる発表会でした。「消費者の生活をほんの少し豊かにしたい」という謙虚なマインドで開発された『Pure F9』ですが、僕らの生活を確実に便利にしてくれそうな掃除機だと感じました。
『Pure F9』は11月2日(金)から全国の大手家電量販店を中心に発売されます。価格はオープン価格となります。詳しくはエレクトロラックスのホームページでご確認ください。
■Electrolux エレクトロラックス
http://www.electrolux.co.jp/
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