アニメ化もされた青春ジャズ漫画『坂道のアポロン』が実写映画化。3月10日の全国公開を前に、2月5日に完成披露試写会が行われ、主演の知念侑李さん(Hey! Say! JUMP)をはじめ、中川大志さんらメインキャストと三木孝浩監督が登壇。知念さんと中川さんが劇中さながらにピアノとドラムの生セッションを披露しました!
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昼休憩は全力でバドミントン
作品の舞台は長崎県・佐世保。九州で1か月半に及ぶロケを敢行。
小松菜奈さんも、「春と夏の間くらいの時期で本当に気持ちよくて、大自然の中で伸び伸びと撮影してきました。本当に愛のある現場で毎日楽しくて、この時間が終わってほしくないなと思うような日々でした」と、青春を感じる時間を過ごせたよう。
知念さんも「お話をいただいて、ずーっとプレッシャーに押しつぶされそうになりながら1年くらい生活していたんですけど、現場に入ったら監督をはじめとするスタッフのみなさんが本当に温かい方で。みんなで合間にバドミントンやトランプのゲームをしたり、キャストだけじゃなくて、監督やスタッフのみなさんと撮影以外でもコミュニケーションをとれたというのが、今回これだけ愛のある温かい作品になった要因じゃないかなと感じてます」とコメント。
真野恵里菜さんは、「昼休憩の時に小松さんが、『ごはん食べたらバドミントンしますからね!』って言って、4人でバドミントンをさせていただいて。朝早くから夜遅くまで撮影なのに、お昼休みにこんなに全力でバドミントンをするんだ!って驚きました(笑)」と振り返ると、中川さんが「演奏シーンの前にそれで体力を使って怒られてましたから」と明かすなど、楽しい現場の雰囲気が伝わってきました。
「青春の友情におじさんとしては嫉妬を感じました」と若者たちの様子を見ていた中村梅雀さんは、「早く公開の日が来ないかな、とこれほど待った映画は僕の経験上なかったです。みんなの目がとにかくキラキラ輝いていて、本番になると監督が『もう1回』って何度言ってもへこたれずにチャレンジするし、演奏のシーンもいろんな角度から撮らなきゃいけないので何度も撮るんだけど、カットがかかってもみんなまだ演奏してる。それがまた良くて。そこも撮ってほしいなと思いました(笑)。とにかくセッションのシーンが僕は一番心に残ったし、セッションをしながら交わす視線がたまらなくみんな本気のキラキラの目で、『こういう音楽映画ってすごいな』とつくづく思いましたね。僕も楽しんでベースを弾いてます(笑)」と太鼓判を押します。
「本当にみんなが楽しそうに演奏しているというのが、撮っている方もワクワクさせてくれる。文化祭のセッションシーンも、孤独を抱えている2人なんだけど、セッションをしているその瞬間だけは本当に幸せそうに目線を合わせながら演奏している姿に、なんか泣けてくるというか。現場で撮っている最中でもうるっとくるくらいの感動があったので、それをそのまま観客のみなさんに素直に伝えればいいんだって思わせてくれた撮影でしたね」と三木監督。「今回の映画は本当にキャストのみんなに引っ張ってもらった映画だなと思っていて。僕にとっても一生モノの映画になったような気がします」と完成披露を迎えた喜びを言葉にしました。
演奏の練習は大人に上手く乗せられた!?
劇中では、吹き替えなしでピアノとドラムの演奏を披露している知念さんと中川さん。撮影前から始め、10か月ほど練習をしたと言います。
知念:おととしの9月くらいから始めました。一番初めに「Moanin」という曲のイントロを2時間くらいで練習したんですけども、その時に、周りの大人の方々がびっくりするくらい褒めてくださったので、「あれ?なんかイケるんじゃないか?」って気持ちに勝手になってしまいまして(笑)。そこから毎回2時間、3時間と練習するその時間がすごく楽しくて。さらに、それを1回家に持ち帰って、「これが上手くできるようになったら(みんな)どんな顔するんだろうな」と思いながら弾くのがとても楽しくて、練習は本当に充実していましたね。
――褒めてもらうのはモチベーションにつながりますよね。
知念:つながりますね~! 上手かったですね、ノリましたね、気持ちが!
――中川さんはドラムに挑戦されて。
中川:僕はドラムの練習が始まったのがおととしの7月だったと思うんですけど、プロデューサーさんと三木監督とドラムの先生と初めて練習する日があって。僕は昔趣味で少しドラムを習っていたことがあってちょっとだけ触ったことがあったんですけど、ジャズドラムはまったく初めてで。そこで「どれくらいできるのか、1回ちょっと見せて」と言われて、少し叩いたんです。でも久々だし、監督にも初めてお会いする日だったので緊張して全然叩けなくて。帰り道は、確実に千太郎役を降ろされたなと思いました。そこから、知念くんと「今どのくらい練習進んでる?」と連絡を取り合いながら、「こっちはこの曲もう全部入ったよ」とか言われるので、僕は焦りながらやっていました(笑)。
知念:こっちも(中川さんからの連絡を)見てすごい焦って(笑)。
中川:いや、でもプロデューサーさんも知念くんの前以外でも褒めてましたよ。
知念:いや、こっちでは大志くんのことをすっごい褒めてて、やばいなと思った。
中川:いやいや、僕は知念くんに焦らされてました。頑張んないとなと思って。
知念:いやいや、僕も大志くんに……って、なんか大人たちに上手くコントロールされてました(笑)。
知念・中川:ね(笑)。
三木監督:仲良いな(笑)。
中川:でもそうやって、うまく乗せられて、たくさん刺激を受けながら練習していました。
――2人を見守っていた小松さんはいかがでしたか?
小松:2人の視線が熱くて、でも時にイチャイチャしていて。もう目線がイチャイチャしていて(笑)。「もうなんだこれは!?」みたいな時もあったんですけど、それが2人の良さというか、お互いがお互いを高めあって良いものにしていくというのが伝わってきて、自然と涙が出るほど、2人のセッションシーンは本当に素晴らしかったです。
この小松さんの発言を受けて、「イチャイチャしてないよね?」と壇上でもじゃれ合う知念さんと中川さん。「可愛いネクタイだね」(中川)、「可愛い靴下」(知念)と、お互いの衣装を褒めるなど、その仲の良さに観ている観客から歓声が上がる場面も。
劇中の曲を生演奏……かと思いきやサプライズが!
そんなキャストたちの思い出を聞く中、ステージ上にセットされている電子ピアノとドラムについて触れ、知念さんと中川さんが生でセッションを披露する流れに!
「やばい」「もうダメだ」など、かなり緊張している様子の2人でしたが、「Moanin」のワンフレーズを披露! 劇中同様、視線を交わしながら繰り広げられる生演奏に、観客の熱が増します。
そして、「ワン、ツー、スリー!」の合図でバースデーソングの演奏が始まり、お客さんみんなで「ハッピーバースデー」を合唱し、ケーキが登場。なんと、2月16日に22歳の誕生日を迎える小松さんへのサプライズ演出が行われたのです!
「劇中でやってない曲をやるということもあって緊張していた」という知念さん。真野さんも「打ち合わせの段階から2人とも(緊張していて)話聞いているのかな?というくらい上の空で」と心配だったようですが、見事サプライズは大成功。
中川さんは、半年ぶりの知念さんとのセッションに撮影当時が蘇ると語り、「もう目が合うたびにキュンキュンするんですよ」と打ち明けました。
心揺さぶられるセッションシーンはもちろん、三木監督の美しい青春映画としての映像も必見の本作。映画『坂道のアポロン』は3月10日全国公開です。
『坂道のアポロン』2018年3月10日(土)全国ロードショー
出演:知念侑李 中川大志 小松菜奈
真野恵里菜/山下容莉枝 松村北斗(SixTONES/ジャニーズJr.) 野間口徹
中村梅雀 ディーン・フジオカ監督:三木孝浩
脚本:髙橋泉
原作:小玉ユキ「坂道のアポロン」(小学館「月刊flowers」FCα刊)
(C)2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 (C)2008 小玉ユキ/小学館
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