ーーー 完璧なボールペンなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
ハイ、たまには作家・村上春樹さんぽく文学的に語ってみました!
こんにちは。ガジェット通信、編集部の記者エリーニです。ガジェット通信編集部を運営する東京産業新聞社および未来検索ブラジルでは、朝に日報というメールシステムで業務報告や日々の連絡をしているのですが、ある日のこと。
こんな、一通の詩的なポエムメールが。
「自分に合うボールペンを見つける旅に出たい」by srbn(そろばん)
一応、IT企業の東京産業新聞社。日頃、パソコンを使っているので、文具なんて詳しくなかろう……と思いきやこのメールを受けて社内の文房具愛好家からオススメ製品が続出! ガジェット通信の文具好き達がそれぞれの“推し”ボールペンを選出。はたしてsrbn(そろばん)先生のおめがねにかなうボールペンはあるのでしょうか。
ちなみに編集部の文具好きは、この4名。
●ふかみん:
常にパソコンやハイテクガジェットを持ち歩いているので、ペンを使わないと思いきや、筆箱も持ち歩き中のIT男子。●ニコラシカ先生:
365日お洒落ガールな占い師。昨今のヘアカラーはフューシャピンク。●周二郎探検隊:
カメラと乃木坂46を愛する40代の少年。盆栽をオフィスで育成中。●エリーニ:
インクっぽいペンが好き。最近、文字以外に絵もペンで描きます。
さぁ! ボールペンを見つける旅にでかけよう
「旅に出たい」というsrbn先生のご用命を受け、せっかくなので旅に出ることに。みなの“推し”ボールペンを買いに出かけます。
srbn先生とやってきたのはここ秋葉原の街。街には心地よい風がふいてます。
オフィスから約700メートルほど歩いて、ヨドバシマルチメディアAkibaへ。
ボールペンを購入して会社へ戻ります。さてガジェット通信、文具好きスタッフの“推し”ボールペンを見ていきましょう。
ふかみんのおすすめボールペン『Surari』
ふかみんのおすすめボールペンはゼブラから発売されている『Surari』。
油性のしっかりした手ごたえと、ジェル(水性)のさらさらした軽さを兼ね備えたエマルジョンインクを、世界で初めてボールペンに搭載。今までにない、なめらかな書き味と鮮やかで濃い筆記線を実現したという一品。100円(税抜)。4色タイプは350円(税抜)。
「Surari 0.5mmを試してみなされ。そして気に入ったら4cタイプがオススメ。もう他は要らない」とふかみん。
“推し”文具の理由:
「スラリ、スラリと滑らかなんです。滑りが好きな派はコレ。それで、スラリ、スラリと4色一気に書けるなんてすごくない!?」(ふかみん)
ニコラシカ先生のおすすめボールペン『オプト』
ニコラシカ先生のおすすめボールペンはパイロットの『オプト』。
『オプト』は、ボディの色だけでなく、柄でも選べるデザイン性に富んだボールペン。また、10万回はさんでもこわれないというリフトクリップとロングレフィルが特徴。ロングレフィル搭載され従来のノック式に採用されているレフィルに比べ、インキ量が45%もアップ。200円(税抜)。
“推し”文具の理由:「ボールペンランキングのような特集記事のものに紹介されていたペンを全部試してみて、一番使いやすかったの。見た目もおしゃれ。200円くらいなので値段もGOOD」(ニコラシカ先生)
周二郎探検隊のおすすめボールペン『ユニボール シグノ』
周二郎探検隊さんは『ユニボール シグノ ブルーブラック』推し。
三菱鉛筆の『ユニボール シグノ』は、エッジレスチップという製法で、ペン先と紙の摩擦抵抗を軽減するためチップ先端の角をなくし、なめらかな書き味。インクの配合を見直し、インク色の鮮やかさやにじまず極細描線が書ける特長はそのままに、なめらかさが向上。濃く、にじまない水性顔料インクを使用。耐水性、耐光性にもすぐれたボールペン。150円(税抜)。
“推し”文具の理由:
「まず色がいいね。ブルーだと色が鮮やかすぎるんだけど、この色味がいい」(周二郎探検隊)
エリーニのおすすめボールペン『サラサクリップ ビンテージカラー』と『フリクションボール3』
大人男子のsrbn先生へはゼブラ『サラサクリップ ビンテージカラー』。
ゼブラ『サラサクリップ』はジェルインク特有のさらさらとした書き味と、カラフルなラインナップが特長のボールペン。ビンテージカラーは、落ち着いたシックなインク色。ビンテージカラーを使って手紙や手帳に文字を書くと、黒とは違った雰囲気の大人っぽい仕上がりになります。100円(税抜)。
文字を間違えて消したい&マルチカラーペンが欲しい場合はパイロットの『フリクションボール3』。
消せるボールペン、パイロットの『フリクション』シリーズ。
温度変化によりインキを無色にする新開発の「フリクションインキ」を搭載した新発想の筆記具。『フリクションボール3』は、1本で3色を使い分けでき、何度でも書き消し可能な利便性の高い3色ボールペンです。インキ色は黒・赤・青のベーシックな3色。ペン先は0.38mmの極細タイプで、手帳や資料などの細かい箇所への書き込みに適しています。
“推し”文具の理由:
「『サラサクリップ』は、まず安い。大人向け文具は大人価格のものも多いなか、100円(税抜き)とお値ごろ。それでいて万年筆に匹敵するようなこだわりカラーが素敵。
『フリクションボール マルチタイプ』は、手帳におすすめ。消せるのでリスケや仮予定に対応可能。ボディは派手色にしとくと、紛失しずらいので便利。(エリーニ)
srbn先生の手帳に最適なボールペンはどれか? 推しボールペンを使ってみる
話をしていると、どうやらsrbn先生はほぼ日手帳を愛用中。そのほぼ日手帳に書くのに、ちょうどよい書き心地のよいペンを探しているそう。「マス目が小さいので細いペンがいいんですよね」とsrbn先生。
編集部の文具好き達の推しボールペンの書き心地を順々に試していきます。
まずは、ふかみんおすすめ『Surari』を使ってみます。
ああ、確かに“スラスラ”書けますね。となぜか「すらり」と試し書きするsrbn先生。
srbn先生:「確かに書きやすい、ただ僕は筆圧が強いので若干のガリッと感はある。」
『Surari』4cも試し書き。
srbn先生:「ああ、これもスラリと書けます。4色より1色のほうが持ちやすいので1色が好みかも。多色はあんまり使わないので。どうやって色を変えたらいいかわからない。」
ニコラシカ先生おすすめ『オプト』。
srbn先生:「……これは」
srbn先生:「ボールペンらしい書き心地の最上級。リッチなホテルの台帳用のペンにありそう。ボールペンらしい太さ、重さ、高級感。おしいのが、ほぼ日のマス目(※めっちゃ小さい方眼です)にはもう少し細いペンがいいかな」
周二郎探検隊おすすめ『ユニボール シグノ』。
srbn先生:「あっ、このインクの感じはいいですね。インクっぽいペンって、液だれのドボッとしたものが時々あって好きじゃなかったのですがその不安がなくていい。0.38はほぼ日手帳にも書きやすい」どぼっとでないね~、と書きながら試すsrbn先生。
エリーニのイチオシ『サラサクリップ ビンテージカラー』。
srbn先生:「これもインクの出方がいいですね。『サラサクリップ』の『ビンテージカラー』ではないタイプはコンビニで買えて100円と、コスパもいいのでありがたい。」
最後は『フリクションボール マルチタイプ』を使ってみます。
srbn先生:「フリクションは、知ってますよ。書き心地はほかのボールペンと違うので、これは番外編ってとこですかね。」
結論:文具好きの“推し”ボールペンはレベル高い
srbn先生:「それぞれの人の“推し”ボールペンってことでどれもレベル高いっす。
ほぼ日手帳の文字のマス目に合わせるには、太目ですが、ボールペンならではの書き心地は『オプト』が最強。1本あるとよさそう。
手帳のマス目に合わせて書くには『ユニボール シグノ』や『サラサクリップ』はインクの出方が好きですね。『Surari』さすがになめらか。ただ、僕の場合、筆圧が強いので『Surari』より『ユニボール シグノ』『サラサクリップ』のほうがあっているのかも。
フリクションはボールペン、というジャンルとは違う気がするので、番外編ですね。」
srbn先生が試してみた ガジェット通信編集部・文具好きの“推し”ボールペン総評
・ボールペンとしての書きやすさは最強:『オプト』
デザイン性とか、もったときの太さとか、ボールペンとしては最強。豊富なデザインからウロコ柄を選んだけど、ほかの人が持っていなそうでいい感じです。・手帳への書き心地や相性:『ユニボール シグノ』『サラサクリップ ビンテージ』
『ユニボール シグノ』『サラサクリップ ビンテージ』。細かい文字も書きやすい。インクの出方が好き。ビンテージカラー以外の『サラサクリップ』はそこらへんのコンビニで手軽に買えるのが魅力。・筆圧弱い人向け、なめらか:『Surari』
『Surari』。スラリ、スラリと書きたいときはこれ。筆圧弱い人はよさそう。僕みたいに筆圧強すぎると少しガリッと感はある。・困ったときに消したい番外編のペン:『フリクションボール マルチタイプ』
消せるペンは番外編。確かに便利。
srbn先生:「……ですが、おすすめボールペンのメールもらった後に、自分で選んで、三菱鉛筆『ユニ ジェットストリーム 3色ボールペン 0.38mm』と、pentel 『ノック式エナージェル 0.3』を買ってきたんですが今のところ良さそうです。」
みなさんも春の新生活に向けて、自分にぴったりのボールペンを探す旅にでかけてみては? 推し文具がみつかるかも!
おまけ
「IT企業に勤務している人として、ろくろを回して意識高いインタビューポーズをしてほしい」との、記者の依頼に心よく応じてくれるsrbn先生。
(おしまい)