玉川徹氏、猿之助容疑者の事件当日の行動に持論「ずっと僕はひっかかっている」

　7月18日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』（テレビ朝日系）では、歌舞伎役者の市川猿之助容疑者（47）が同日にも父親への自殺ほう助の疑いで再逮捕される方針だと伝えた。この件に関し、テレビ朝日報道局局員でコメンテーターの玉川徹氏（60）が疑問点を追求している。

　5月18日に、都内の自宅で両親とともに倒れているところを発見された猿之助。母親は現場で死亡が確認され、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん（享年76）も病院に搬送後死亡。猿之助は、6月27日に母親への自殺ほう助で逮捕されている。

　両親の死因は向精神薬中毒と公表されており、猿之助容疑者は「睡眠剤を用意して砕いて水に溶かして両親が飲みやすいように準備をした」「睡眠導入剤を数錠ずつすりつぶして飲んだ」と供述しているという。なお、使った袋や錠剤が入っていたケースはゴミ捨て場に捨てたという。

　捜査関係者によると、猿之助は事件の前日に自殺の方法について調べていたといい、「なるべく苦しまずに死ぬ方法として睡眠薬を飲んで眠った後に袋を使うことにした」と、睡眠薬を使った後に袋を両親にかぶせたとも供述している。

この事件について、玉川氏は「睡眠導入剤って、かつてのものに比べるとすごく安全にできてるんですね」と前置きし、「この一連の報道の中でも“かなり大量のものを飲まないと中毒という状況になって致死量にならない”という話がよくあるんですが、どうも今出ている報道からすると、その数には全く及ばないような。それって、ずっと僕はひっかかっているんですけど……」と、いぶかしげ。

　リモート出演した元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「ビニール袋をかぶせることによって、向精神薬の薬物作用というのが高まっていった可能性はあると思う」として、「ここが情状としてどうなのかという問題。つまり、最終的なとどめをさすというところを含めた話で、動機も猿之助さんをメインとする動機でしたし。もしかしたら、両親にとってはいきなり自殺をするかどうかということを迫らされるような状況だったかもしれないですから、情状としてはかなり悪い（状況）」だと説明した。

　さらに、羽鳥慎一アナ（52）が「ビニール袋をかぶせるという行為があっても、これは“自殺ほう助”なんですね？」と質問すると、亀井弁護士は「ビニール袋をかぶせたことによる窒息死だったら承諾殺人になるから（刑は）重くなります。2人だったら、ほぼ間違いなく実刑になると思う」としつつ、今回の事件では「猿之助容疑者は、お父さまの意思を確認した上で、みんなで心中しようとした、という供述をしていると思われますから、それが正しいかどうか」がカギになると語った。

　謎の多い事件なだけに、ネット上でも「玉川氏の疑問は私を含め多くの人間が抱く内容」「ほう助とか聞こえは良いが、単に殺人だと思うけど……」「一般人なら『そんなわけねーだろ？』『やったんだろ？』の自白誘導でとっくに起訴だよね？」との声が集まっていた。