頭の中のゴチャゴチャを整理しよう!
こんにちは、最近とある方が仰っていた「当たり前だと思うことを並べていけば、自ずと論理的になるんだよ」という言葉に感銘を受けたひぐ(@newhigus83153)です。
これ、言われてみれば確かにその通りだと感じます。辻褄が合うように話していれば、自ずと論理的になるはずですよね。
しかし、いざ誰かに話をしようと思っても、うまく頭が働かず、必要な情報が出てこないときってありますよね。
そんなとき、私たちの頭の中はどうなっているのでしょうか? 今回紹介する『1分で頭の中を片づける技術』では、そんな頭の中を「ゴチャゴチャ状態」と表現しています。
本書では、「ゴチャゴチャ状態」を改善して頭の中をスッキリさせるための工夫として、「思考」「情報」「会話」「心」の章に分け、合計35個の整理テクニックが紹介されています。
今回は各章からいくつか抜粋して紹介します。また、それぞれの章でより理解を深めるために、個人的なオススメ本も合わせて紹介するので、そちらもチェックしてみてください!
思考の整理には「My基準」を持て!
まずは「思考」の整理編。著者は思考の整理について以下のように述べています。
”頭の中を片付ける”こととは、「分ける」ことです。
分ける際の基準は、自分にとって「価値を生む情報」かどうか、あるいは「自分のこだわりを満たす情報」かどうかです。
価値を生まないと判断した情報や、こだわりのない情報については、「必要のないムダなもの」と割り切ります。すると頭の中にムダな情報が入り込まないので、スッキリさせることができます。
もちろん何に価値を感じるか、何にこだわるかは人によって異なるので、著者は「My基準」を持つことを勧めています。
例えば著者は、服を買うときの「My基準」を次のように決めているといいます。
- すごくこだわる=すごく吟味する → 時計、スーツなど10万円超えのもの
- 少しこだわる=考える時間は5分以内 → シャツ、ジーンズなど1万円前後のもの
- こだわらない=考えない(1分以下) → 靴下、下着など2000円以下のもの
このように基準を明確にしておくと、ブームに流されたり、人の意見に惑わされたりして失敗することがなくなります。
さらに、すごくこだわるアイデム以外の情報は、事前に仕入れる必要がないので、頭の中をスッキリ保つことにも役立ちます。
あわせて読みたい!
佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)
思考の整理学 (ちくま文庫)
メモをとるときには◯◯だけ記録せよ!
続いては「情報」の整理について。会議の議事録を頼まれたときや、打ち合わせでメモを取るとき、みなさんはどのようにメモをとっていますか?
僕の場合、後から見返したときに必要のない情報も紛れていて、整理し直すところから始まることがしばしばあります。
本書では、「キーワードだけ」を記録しながらメモを取る方法を勧めています。
キーワードだけをメモするようにすると、大事な部分はどこかを考えながらメモする必要があるので、結果としてメモの段階から頭を整理することができます。
逆に、一字一句丁寧にメモしようとすると時間がかかるし、後から見直したときに、何が大事な情報なのかがわかりづらくなるので非効率だと言います。またメモを取ることに集中しすぎて、話の内容を理解できないというデメリットもあります。
著者のオススメは、方眼紙形式のメモパッド。マス目が印刷されているので、キーワードとキーワードを線で結んだり、丸で囲んで矢印を書き込んだりといった装飾や図式化がしやすく、頭の中を整理しやすいからです。
さらには、「付箋」を活用してキーワードを書き込み、ノートに貼り付けて、必要に応じて並び替えたり、他のノートに貼り付けたり、不要になったら捨てたりといったメモ術も紹介されています。
あわせて読みたい!
会話に重要なのは「KISS」?
3つ目は「会話」の整理術です。「KISSの法則」をご存知でしょうか? KISSとは「Keep It Simple,Stupid」の略で、直訳すると「単純にしろ! バーカ」という意味です。
そう、会話においてはシンプルさが大事なのです。著者は「100個の話を伝えるより、1個を伝えたほうが内容も伝わりやすく、さらに記憶に残る」と言います。
シンプルな会話をする上で大事なポイントは3つ。
- とにかく短く簡単に
- 個々の文が短いこと
- 言いたいことが1つに絞られていること
この3つを守るだけで会話が整理され、相手にとっても聞き取りやすく、理解しやすい文章となります。
昔の純文学などが分かりにくいのは、個々の文章がとにかく長くて、言いたいことが掴みづらいからではないでしょうか。
その点、本書は一文一文が短く、分かりやすい文章で構成されているので、読むだけで「シンプルな会話」とはどういうものなのか参考にすることができます。
あわせて読みたい!
「心の再生リスト」でストレス解消
最後は「心」の整理について。何か嫌なことがあって心がへこんでしまったとき、心を整えるための工夫が紹介されています。
実践してみて効果的だったのは「心の再生リスト」をつくること。
「心の再生リスト」は、へこんだときのストレス解消法をリスト化したものです。
たとえば落ち込んだ時に観る映画やDVDをリスト化したり、聴くと元気が出る音楽をリスト化するなどして、「心の再生リスト(自分の心を元気にするための方法)」を作っておくのです。
リストは手帳などに書いておき、心がへこんだときに、隙間時間の1分でもいいからそのリストを眺めるようにします。すると次にとるべき行動がわかり、それを実行することで、わずかな時間で心の整理が可能になるのです。
案外、へこんだときには気分転換の方法がとっさに出てこないもの。最初から準備しておけば、それを見るだけで心を整理することができます。
驚くべきは、リストの項目を実行しなくても、書いたり眺めたりするだけで楽しくなって、心がスッキリするということです。
心がへこんでいる状態では頭が働きづらいからこそ、メンテナンスの方法を先に用意しておくことが重要なのです。
あわせて読みたい!
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 (幻冬舎文庫)
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今すぐ使える「整理」の技術がたくさん
様々なテーマに渡って「整理」の技術を教えてくれる本でした。ただ、領域が広い分、各章の内容が少し薄く感じる部分もあったので、必要に合わせて他の本で補いながら読んでいただくと、より理解が深まると思います。
「合わせて読みたい」で紹介した本を参考に、頭の中を片づける技術を学んでみてください。
執筆者プロフィール
はじめまして!福岡で大学生をしている樋口佑樹と申します。1時間ほどお話した上で「あなたのためだけの1冊を紹介する『ホンサルタント』」として活動しています!福岡限定にはなるのですが、ご希望の以下までご連絡ください^^
・Twitter:@newhigus83153
・Email:higuhigu83153@gmail.com
人生を彩る素敵な1冊との出会いをサポートしていきたいと思っています。よろしくお願いします!