100円均一ショップダイソーのコスメシリーズ、「Espolur-エスポルール-」。
ベースメイクからポイントメイクまで、定番のカラーのほか、流行色や人気のティントなどトレンドを押さえたラインナップで、「100円で全てのメイクアイテムが揃う!」と話題のコスメ。
こちらのエスポルールのシリーズの中でも、特にリップは色展開だけでなく、グロスやティントなど違う形態での種類も豊富のため、似たようなカラーでもどれにしようか迷ってしまいますね!
そこで、今回はそんな100均リップシリーズを、同系色のカラーで比較し、どんな違いがあるのか、また100均リップの実力はいかほどなのかを検証してみました。
試したのはこちらの4アイテム。
① カラーリップ(ローズ)・・・硬めなテクスチャの色付きリップクリーム
② ティントリップ(スウィートピンク)・・・落ちにくいリップ
③ リップグロスt(ローズ)・・・チップタイプのグロス
④ リップグロスf(ジューシーピンク)・・・チューブで直塗りタイプのグロス
①.カラーリップ(ローズ)
【色付きリップクリーム。だが皮むけが気になる】
オススメ度 ・・★☆☆
発色チェック
普通のリップクリームに少しだけ色がついたような使い心地のこちらは、ほんのり自然に色がついて、けばけばしくもなく、ほどほどに潤うので唇が生き生きとした感じになります。ローズというカラー名の割りには青みピンク寄りの色ですね。
オススメの使い方
保湿成分が大半を占めているはずですが、実際につけて見たらかなり乾燥しました。
こちらをもしつけるのであれば、先に別のリップクリームなどで保湿した方が良さそうです。ただ、そこまでするほどこのアイテム自体の発色は良くありません。
②.リップティント(スウィートピンク)
【発色は控えめだが 落ちにくさは問題なし!】
オススメ度・・・★☆☆
発色チェック
透明感があり、血色の良いフレッシュな口元を演出できました。ティントのわりに乾燥せずに、むしろぷるんとしたみずみずしさを感じます。
シャバシャバのテクスチャなので、たっぷりとつけました。つけているときは水っぽいので本当に色がつくの?と心配でしたが、比較してみるとしっかり色づいていますね。
オススメの使い方
ティントリップを塗った時に一番乾燥するのが、唇の内側の粘膜のところの境目辺り。なので、粘膜のところまで塗らずに、少し外側の方に多めに塗り、内側には先にリップクリームなどを塗っておくと皮むけは防げそうです。
③.リップグロス(ローズ)
【大人可愛い! オフィスメイクにオススメ】
オススメ度・・・★★☆
発色チェック
リップグロスと言いつつも、セミマットな質感でいやらしさのない上品な発色です。ローズというよりコーラルピンクで大人でも若作り感のないピンクリップになります。見たまま発色ですが程よいシアー感があり、たっぷり塗っても美しく仕上がり、メイクが苦手でも仕上がりバッチリ。チップが細いので細部まで塗れるのも好印象。
オススメの使い方
ベースにリップクリームで唇を保護しておけば皮むけもないでしょうし、色移りさえ気をつければとても優秀な1本だと思いました。こちらは発色、使い心地いずれも良かったので、ぜひイロチで欲しいと思いました。
④.リップグロス(ジューシーピンク)
【オーバーリップでつけたい!セクシー&ジューシーな唇に】
オススメ度・・・★★★
■発色チェック
カラーは③のローズに少し青みをプラスした感じの、明るい色合いで、よりラメ感があります。かなりプルプル、ウルウルのしあがりで、唇の縦じわも消してくれます。唇の輪郭よりも1ミリ程度オーバーに塗りましたが、境目も目立たず発色もしっかりしていることがわかります。
オススメの使い方
こちらは色味が薄いので、たっぷり使うのがオススメ。ラメ感も上品で可愛いので、ベースに別のリップカラーを塗った後に、トップにこのグロスを重ね付けすれば、また違った印象を楽しめると思います。
100均リップの実力は? 気になる使い心地を検証
それぞれのアイテムの定着の良さ、発色の持続性、皮むけしにくさという指標でチェックして見ました。
定着の良さは、リップをつけた後にマグカップに口を当てて見て、どれだけマグカップに色移りするかで検証。
発色の持続性と、皮向けしにくさについては、つけたてから1時間そのまま放置して、どれだけ変化があるかを検証しました。
①カラーリップ
定着の良さ・・・★☆☆
マグカップに唇をつけて色移りのチェックをして見ました。
すると、このように唇の形がわかるくらいついてしまいました。唇の方にも若干色は残ってはいたものの、マグカップをみると色と一緒に向けた皮がついてしまっています。色の定着性はほどほどにあるものの、一緒に保湿成分も取れてしまうので、何度か付け直しは必要そうです。
・発色の持続性・・・★☆☆
つけたてと1時間後の状態を比較して見ました。
唇の輪郭付近に色は残ったものの、粘膜付近はほとんど取れてしまいました。また、質感もつけたての時の潤い感に比べマットな印象。
・皮ムケ・・・☆☆☆
唇に塗って1時間後の状態を比較しました。細かく皮がめくれ、リップカラーがその部分だけムラになってしまいました。つけ心地としても、ちょっと笑ったりすると、唇の皮がピリッとひび割れるような感覚がありました。
というか、つけたての時から、マグカップに皮がついてしまうくらい、皮むけはしやすいようです。
②リップティント
・定着の良さ・・・・★★☆
さすがはティント。ほんの少しリップの外側の部分だけが色移りしてしまいましたが、ほとんど色移りなし。
・発色の持続性・・・★☆☆
・皮剥け・・・・・・★☆☆
1時間経ってから見てみると、色は残っていたものの、つけたての時よりも色がくすみがちに。あの血色の良いヴァージンリップが、血色の悪い藤木くんリップに ><
乾燥して縦じわも目立ってしまっています。かろうじて皮むけはしていないものの、今にもカサカサとめくれてしまいそうです。
③リップグロスt
・定着の良さ・・・★☆☆
見た目はピタッととても密着感があるのに、テクスチャがゆるめのせいかマグカップにはべったりとついてしまいました。
・発色の持続性・・・★★☆
・皮剥け・・・★★☆
時間が経ってもウルウルでピタッとした高発色が続きました。
心配だった皮ムケも、よくよく見れば部分的にはあるものの、ほとんど気になりませんでした。
④リップグロスf
・定着の良さ・・・★★☆
やはりこちらもテクスチャが柔らかいためか、唇への密着性が弱く、色移りはしやすいようです。ただ、元の色づきが薄めなので、カップについてもそれほど目立ちはしなそうですね。
・発色の持続性・・・★★☆
・皮剥け・・・・・・★★★
1時間後もつけたてのプルプルツヤ感が持続。ただし色味は若干くすんだかな?という感じです。でもこれだけ綺麗に残っていれば及第点!
グロスの油分が唇を保護してくれているのか、皮むけも縦じわもありませんでした。
成分の安全性は?
安い化粧品って、原料が粗悪だったり、成分が強かったりと、肌に優しくないのでは?と不安になる人も多いのではないでしょうか。
今回試したリップのシリーズは、ほとんどが保湿成分と防腐剤、そして色素のみのシンプルな構成。基本的には一般的なリップクリームなどに配合されている成分とほぼ同じようです。
皮むけの原因と考えられるタール色素(メラニンを肌に定着させ、紫外線のダメージを受けやすくなる)により染色されていますが、こちらは市販されているほとんどのリップクリームにも使われているものですので、特段毒性が強い商品ではありません。
ですので、安いからといって特別毒性や刺激の強い成分が入っているというわけではないようですので、その点は安心していいと思います。
むしろ、安価にするために、使用する成分をかなり絞り込んでいるので、比較的シンプルに作られています。
高価なコスメとの成分的な違いは、発色を良くするための色素の原料であったり、唇を美しく保つ美容成分、また粘度をあげ定着をよくする成分などが含まれていない等などが大きいでしょう。
100円コスメも意外と優秀でした!
今まで100円のコスメってなんとなく良くなさそうな気がして、手にとってみたことがなかったのですが、今回の検証を通して、意外にもドラッグストアコスメなどとも十分戦えるものであるということがわかりました。
コスメの価格は、広告やパッケージ費用がほとんどであるということも言われるように、100円均一はパッケージや宣伝にかかっていない分、中身をしっかり作れるのではないでしょうか。
それでも企業努力で、パッケージも最近では可愛らしいものが増えてきました。カラーバリエーションも豊富ですので、同じシリーズを全色買っても1000円くらいで収まってしまうコストパフォーマンスの高さは他には絶対にない魅力です。
ダイソーに行ったらぜひチェックして見てくださいね。