オフィスでの仕事中や休憩に飲む飲み物はなんですか?
コーヒーを飲む方もいれば、紅茶を楽しむ方もいますよね。
では実際に美容に良いのはコーヒーと紅茶どちらなのでしょうか。
コーヒーと紅茶の美容成分
まずはコーヒーと紅茶、それぞれに含まれる美容成分から見ていきましょう。
コーヒーの美容成分
コーヒーはその豆からでる成分はもちろん、コーヒーを挽いた後の残りかすでコーヒースクラブなどもできますね。美容にいいということは有名ですが具体的にどんな効果があるのでしょうか?
クロロゲン酸でエイジングケア
コーヒーのポリフェノールの一つであるクロロゲン酸は抗酸化作用があり、美容の面では例えばシミの予防などに効果があるといいます。抗酸化作用があるということは肌だけではなく、臓器や血管も若い状態で維持する効果が期待できます。身体の内面から美と健康をつくることができるのですね。
(エイジングケアとは、年齢に応じたケアのことです。)
カフェインで脂肪燃焼
スポーツ選手などがよく試合直前の力を発揮したい時にコーヒーを飲むというお話があります。カフェインには覚醒作用があるので一時的に力を出す効果が期待されているのです。しかし持久力を使うスポーツにはあまり向いておらず、瞬発力を使うスポーツで効果を発揮するそうです。
また身体にはミトコンドリアという微生物がいます。ミトコンドリアは脂肪をエネルギーに変える働きがあるのですが、そのミトコンドリアに指令をだす遺伝子は運動によって増えるそうです。しかしカフェインを摂取すると運動もしていないのにその指令する遺伝子を増やします。結果ミトコンドリアがよく働くようになり脂肪を燃焼しやすくするのです。
利尿作用でむくみ予防
コーヒーを飲むとトイレが近くなるなんてよく聞きますよね。
コーヒーには利尿作用があります。
むくみというのは、身体に過剰に溜まった水分や老廃物によって体内の水分バランスが取れていない状態をいいます。
コーヒーの利尿作用によって過剰な水分や老廃物を流すことによりむくみを防止するのです。
コーヒーの香りとポリフェノールでリラックス作用
コーヒーの香りはリラックス効果があります。
またコーヒーは集中力を高める効果もあるんです。
このストレス社会で働く忙しい女性たちにとって、コーヒーはもってこいなのですね。
紅茶の美容成分
続いて、紅茶の美容に関する効果を見ていきましょう。
紅茶ポリフェノールで糖化防止
糖分は体の中でタンパク質と結びつくと、タンパク質を劣化させてしまいます。これを糖化と言います。糖分を摂りすぎると、栄養として使われなかった分が投下を招き、タンパク質を劣化させることで、体のあらゆる部分を衰えさせて行きます。肌も同じく糖化の影響を受けると老化が早まり、くすみやたるみなどを引き起こします。
そんな美の敵である糖化を、紅茶を飲むことで血糖値の上昇が抑えられ、防止することができると期待されています。
ハイドロキノンで美白効果
美白成分としてよく化粧水などに含まれているハイドロキノンは「肌の漂白剤」などとも呼ばれます。実は紅茶にも含まれています。そのため紅茶を飲むことでシミ予防にも期待ができるのです。
また紅茶フラボノイドやテラフラビンという成分も抗酸化作用があり美白効果を期待することができます。
リパーゼを抑制して脂肪を分解
リパーゼという物質は脂肪を消化、吸収してしまうダイエットをしている女性にとっては敵の存在です。
ダイエット中でもつい脂っこいものが恋しくなり食べたくなったら一緒に紅茶を飲みましょう。紅茶ポリフェノールはリパーゼを抑制する効果があります。ちなみにリパーゼを抑制する効果はウーロン茶や緑茶にもありますが、紅茶が一番効果的だそうです。
テアニンで良質な睡眠
テアニンは身体の神経機能に効くと言われています。
睡眠の質を高める効果や、精神を安定させるリラックス作用も期待できます。
コーヒーと紅茶の美容に効く選び方
美容に効果がでるようにコーヒーや紅茶を飲むにはまず選び方からはじめます。
コーヒーの美容に効果的な選び方
まずはコーヒーから見ていきましょう。缶コーヒーやパックのコーヒーなど街中では様々なコーヒーを見かけますが、どんなコーヒーを選べばいいのでしょうか?
ドリップコーヒー
缶コーヒーなどではなく、豆を挽いてドリップしたドリップコーヒーを選ぶと良いでしょう。缶コーヒーなどには砂糖が多く含まれていることが多いからです。
また先ほど美容に効くと説明したポリフェノールは熱さに弱く、沸騰したお湯を使うと崩れてしまいます。ドリップする時は沸騰手前のお湯を使うといいでしょう。
浅煎りのもの
コーヒーは美白効果やダイエット効果など様々な美容効果が期待できるというお話をしましたが、ポリフェノールと同様に豆自体も熱に弱いことから浅煎りのものを使うと効果的です。
紅茶の美容に効果的な選び方
続いて紅茶の選び方を説明します。ペットボトルの紅茶は甘くておいしいですが、美容にはよくないかも!?
砂糖を入れなくても味を楽しめる茶葉
砂糖の過剰摂取は糖化の原因にもなりますし、想像に難くないですが、太ります。
ということはストレートで飲まなければいけないわけですが、その時に甘くなくても茶葉の味を楽しめるもののほうが、無理なく飲めますよね。
美容に効果のあるオススメの紅茶
ここで美容に効果があり、ストレートで味や香りを楽しめる紅茶を紹介します。
甘い方が飲みやすいという方のために、砂糖を入れなくても香りである程度満足感のあるフレーバーティもあわせて紹介します。
アールグレイティー
アールグレイは実は茶葉ではなくフレーバーティーです。茶葉にベルガモットという柑橘系の香りを付けたものをアールグレイと呼びます。一番ノーマルで手に取りやすいものなのではないでしょうか。
もちろん血行促進やダイエット効果も期待できます。
ルイボスティー
ルイボスティーは強力な抗酸化作用であるSODというものを含むお茶でありいつまでも若々しく健康でいられることから「奇跡のお茶」とも呼ばれているそうです。
また紫外線を浴びたときなど肌が炎症しているときに、それを改善しダメージから身を守る作用もあります。
ローズヒップティー
ハーブティとして女性に人気の高い甘酸っぱい酸味のある茶葉です。紅茶と一緒に楽しめるフレーバーティとしてもおすすめ。
美白効果には欠かせないビタミンCが豊富に含まれています。またローズヒップは100gあたり24gもの食物繊維を含んでいるそうです。ビタミンCと一緒に摂ることで便秘解消にも繋がります。
フレーバーティーも美容に効果アリ!
紅茶と一緒に楽しむフレーバーティーも香りや味わいの良いものが多数ありますよね。もちろん美容に効果的なフレーバーティーもあります。
ジャスミンティー
シミやしわを予防するビタミンCなどの美容成分はもちろんのこと、ジャスミンティーにはその他に口臭予防に効果的な成分が含まれています。カフェイン系を飲むとその後の口臭が気になってしまいますよね。ジャスミンティーは香りも味も良く口臭も気にしなくていいのでおすすめです。
カモミールティー
カモミールの香りは精神面にも効くと言われています。アロマとしても使われていますよね。
また他の紅茶にもあるように抗糖化作用や美白効果もあります。カモミールティーにはもう一つ、生理痛に効果があることが期待されています。生理で座っているものツラいなんて日は、カモミールティーを飲めば、生理痛を鎮静しリラックスして仕事ができるでしょう。
コーヒーと紅茶を飲む時の注意点
選び方を覚えたら、続いては注意点を説明します。いくら美容にいいとはいえ、何事も限度と節度が肝心です。
コーヒーを飲む時の注意点
まずはコーヒーの注意点から説明します。
砂糖やミルクを入れずブラックで
当然ですが、コーヒーはブラックで飲みましょう。先ほどの美容効果もブラックで飲む前提でお話ししています。砂糖の摂りすぎは太りますし、ミルクも牛乳みたいな名前をしながらただの脂質です。どうしてもブラックで飲むことができないという方もいるかもしれません。はじめは量を少なくすることから始めてみましょう。
朝、起き掛けに飲まない
コーヒーの美容成分はたくさんありますが、それらがより効力を増すのは体内でコルチゾールという物質が出ていない時間なのです。朝起きてすぐはコルチゾールが多量に分泌されているため、起床後1~2時間後に飲むことがおすすめ。
食前ではなく食後に飲む
ダイエットのためには胃がしっかりと消化してくれることも大切です。
食後にコーヒーを飲むことによって胃酸を刺激し消化能力を高める効果があります。
紅茶を飲む時の注意点
続いて紅茶の注意点を見ていきます。
砂糖やミルクを入れずにストレートで
先ほどもお話ししましたが、砂糖やミルクを入れてしまうと美容のために飲んでいたはずの紅茶もデブの元になってしまいます。ストレートで飲めるお茶の種類も紹介しましたので参考にしてみてくださいね。
運動をする前に飲む
紅茶の美容成分は即効性ではありませんので、運動をする場合には30分ほど前に飲むとより効果的でしょう。また成分は持続性もないのでこまめに飲むとよいでしょう。
コーヒーはスリムな体をキープしたいひとに、紅茶はストレスを感じやすい人に
コーヒーも紅茶も美白成分などが期待できる抗酸化作用があり美容面で効果的なものだとわかりました。
その中でもむくみの改善や脂肪燃焼などスリムな体型維持に関してより効果を発揮するのがコーヒー、そしてリラックスして睡眠や食事の内容をより質の高いものにするなどストレスに対抗し健やかな身体をサポートするのが紅茶ということが言えます。
コーヒーと紅茶で美容と健康を手に入れよう
コーヒーと紅茶はそれぞれ美容効果が期待できることがわかりました。
選び方や飲み方、注意点を紹介しましたので参考にしてみてくださいね。