睡眠と美肌の関係
「肌トラブルが続く」「エイジングサインが気になる」からと、あれこれ化粧品を試しても、美肌に近づかない!と感じていませんか?
理想とする美肌に近づくには、インナーケアがかかせません。そして、私たち人間には、もともと美しくなろうとする力が備わっているんですよ。
まず、睡眠と美肌の関係を知っておきましょう。
睡眠が必要な理由とは?
睡眠中は細胞の生まれ変わりや修復、体の成長などをサポートする成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは肌のコンディションUPやエイジングケア、心身の健康にかかせないホルモンです。
また、睡眠中は記憶や情報が整理されたり、脳や体を休めたりします。
美肌づくりや翌日の活動をスムーズにするため、私たち人間に睡眠はかかせないのです。
眠りの質が低下するとどうなる?
寝付きが悪い・眠りが浅い・夜中に目が覚める…など眠りの質が低下すると、十分な量の成長ホルモンが分泌されません。また、脳や体も休めません。
すると…、
- 肌の調子が悪くなる
- エイジングサインがいつもより目立つ
- 太りやすくなる
- 疲れが抜けない
- 集中力低下
- やる気が起きない
- イライラしやすい
- 免疫力が下がる
といった症状があらわれます。
睡眠不足は老化とも密接な関わりあり!
近年の研究で、1日の睡眠時間が7~8時間以下の場合「シミやシワが増える」「毛穴の開きが目立つ」ようになることがわかっています。
成長ホルモンは眠りはじめの深い眠りのとき(眠って2~3時間後)に分泌され、およそ6時間かけて働きます。
睡眠の質が低ければ成長ホルモンが分泌されにくく、睡眠時間が不足すれば成長ホルモンが働かない状態に。エイジングサインがぐっと目立つようになり、老け見え度を加速させます。
眠りの質をUPするために何をする?
睡眠中は成長ホルモンが分泌されるので、最高のスキンケアタイムです。眠りの質をUPさせれば、今よりもキラキラした毎日を過ごせるはず。今日からやりたい対策を紹介します。参考にしてくださいね。
眠る2時間前に入浴する
入浴は、睡眠の質UPの強い味方。忙しいからシャワーだけという方は、できる限り湯船に浸かるようにしましょう。
入浴には3つの作用がある
入浴には温熱・浮力・リラックスの3つの作用があり、快眠をサポートしてくれます。
1. 温熱作用
体を深部から温め、血液の流れをサポートして疲労を回復します。体が温まった後、体温が下がる過程で自然な眠気がやってきます。体温が下がるのにおよそ2時間かかりますので、眠る2時間前に入浴するのがベストなんです。
なお、体が温まると発汗が促されるので、肌の老廃物排出にも有用。美肌度がUPしますよ。
2. 水圧作用
足がむくんでいるとだるさや痛みで、眠りの質が低下しがち。ですが、水圧によって体が締め付けられると、血液やリンパの流れがスムーズに。足のむくみすっきりに役立ちます。
3. 浮力作用
質の良い眠りを得るには、心身をリラックスさせるのがカギ。プールと同じようにはいきませんが、湯船に浸かると体が少しだけ浮きます。重力から開放されるので、体の緊張がほぐれてリラックスモードに。リラックスすると自律神経が整うので、眠りにも好影響です。
入浴後はリラックスタイムに
入浴後の2時間はリラックスタイムに。お湯上がりにストレッチする、ハーブティーを飲む、アロマを楽しむなどして過ごしましょう。
心身をほぐすストレッチ
お風呂上がりは心身がほぐれた状態です。ストレッチすれば、さらに深くリラックスできますよ。
- 正座する
- 両腕をあげて、ゆっくり後ろに上体を倒す
- 太ももの前の筋肉を心地よく伸ばす
- 仰向けに寝る(手はばんざいする)
- 指先とつま先両方が上下に引っ張られるようなイメージで、体を伸ばす
- 全身の力をぬいて目を閉じる
- 深呼吸を繰り返す
布団でストレッチして、そのまま眠るのもおすすめです。
香りで自律神経を整える
香りをかぐと、その刺激は脳にダイレクトに到達して、体をリラックスモードにする副交感神経が優位になり眠りやすくなります。また、お気に入りの香りなら、気持ちもほっこりしますよね。
香りを取り入れるなら、ハーブティーや芳香浴がおすすめです。
ブルーライトに注意
生活と切り離せないスマホやタブレット、PCなどのデジタル機器。眠る直前まで画面を見ている方も多いことでしょう。
ですが、ブルーライトは脳への刺激が強く、いつまでも脳が興奮状態に。交感神経が優位なままなので、眠れない、夜中に目覚める、眠りが浅くなるなど、眠りの質を低下させます。
眠る1時間前くらいからは、スマホなどの画面は見ないようにしましょう。
アイケアで疲労を残さない
先程触れたとり、デジタル機器と接することが多い現代は、目の疲れが残って眠りの質を低下させます。眼精疲労を蓄積させないよう、眠る前にアイケアを取り入れましょう。
アイケアは、セルフマッサージとホットタオルがおすすめです。
セルフマッサージ
眉間のやや下のくぼみ、眉毛の下のライン、こめかみなど、目の周りを指の腹でやさしくプッシュしましょう。グリグリ押すのではなく、痛気持ち良いと感じる力加減でマッサージしてくださいね。
ホットタオル
眼精疲労があると、目の周りの血液の流れが悪くなります。血液が滞ると、さらに疲れを悪化させます。ホットタオルでめぐりをサポートましょう。
ホットタオルは、濡らしたタオルを軽く絞って、レンジで1分ほどチンすれば出来上がり。レンジから取り出すときはやけどに注意して、適温に冷めたタオルを目元にのせましょう。
快適な睡眠環境を整える
心地よく眠るには快適な環境が必要です。清潔で心地よい布団、自分にあった高さの枕で眠りましょう。また、快適な室温・湿度を維持するのも大切です。
夏はエアコン、冬は加湿器などを活用して、上手に室温と湿度を管理しましょう。足が冷えると眠りの質が落ちるので、1年を通して湯たんぽを使うのもおすすめです。
快眠こそ美肌への近道
睡眠中は美しい肌作りをサポートする成長ホルモンが分泌されます。ですが、眠りの質が低ければ、十分に分泌されません。
少しの心がけで、快適に眠ることはできます。本記事で紹介した対策を取り入れて、眠りの質をUP!そして、理想の素肌を目指しましょう。