小鼻まわりの赤みは、顔の中心部で目立ちやすく、気になる女性は多くいます。小鼻に赤みがあると、肌色にムラが出る、小鼻が膨張して見えるなど見た目に影響が出てしまいます。
小鼻まわりの赤みを抑えるには原因を知り、適切に対処して改善を目指すことが大切です。そこで本記事では、小鼻まわりの赤みの原因と対処法について解説します。
小鼻まわりの赤みについて
ここでは、小鼻まわりに赤みが出る「メカニズム」と「原因」について説明します。
小鼻まわりに赤みが出るメカニズム
小鼻まわりの赤みは、肌に炎症が起こることで表れます。何らかの原因により、小鼻周りの皮膚に負荷がかかると、外的刺激から肌を守るバリア機能が低下し、炎症が起こりやすくなります。
また、バリア機能の低下は、肌内部の水分蒸発を起こして肌を乾燥させデリケートにします。すると、少しの刺激にも過敏に反応するようになり、さらに炎症が進んで赤みがひどくなるのです。
小鼻周りの赤みを防ぐには、肌を強くし、炎症を抑えることが必要です。
小鼻まわりに赤みが出る原因
小鼻まわりに赤みが出る原因として、次の3つが挙げられます。
皮脂の酸化
小鼻まわりは毛穴が多く、皮脂が多く分泌される部位です。そのため、毛穴に詰まりやすく、空気に触れると酸化して炎症となり赤みを引き起こします。
また、皮脂分泌の多い小鼻まわりは毛穴が開いて目立つため、気になって触ってしまう人も多く、手についた雑菌によって炎症がひどくなる場合があります。
皮膚が薄く毛細血管が透けて見える
小鼻まわりは顔の中でも皮膚が薄い部位のため、毛細血管が透けて見えて赤みが出やすいのが特徴です。
摩擦などの外的刺激や誤ったお手入れによって皮膚に負荷がかかると、さらに薄くなり赤みが増すようになります。
毛細血管の拡張
毛細血管の拡張は、皮膚の奥にある細い血管がダメージを受けることで起こり、肌の赤みの原因となります。
とくに小鼻まわりは、鼻をかんだり、スクラブやパックによって摩擦が起こり血管にダメージを受けやすいため、赤みがよく見られるのが特徴です。
小鼻まわりの赤みの対処法
小鼻まわりの赤みを確実に改善するためには、適切な対処法を知り正しく実践していくことが大切です。ここでは、小鼻まわりの赤みの対処法を4つ紹介します。
グリシルグリシン配合の基礎化粧品を使う
ニキビなどの炎症による小鼻まわりの赤みが気になる際は、グリシルグリシン配合の基礎化粧品を使ったケアを行いましょう。グリシルグリシンには、毛穴を引き締めて皮脂の過剰分泌を抑え、炎症を予防する効果があります。
また、ターンオーバーを促進する効果もあり、すでにできてしまったニキビや炎症の回復を早めて、赤みを抑えてくれるのです。
さらに、グリシルグリシンは保湿効果にも優れており、乾燥した肌を整えてバリア機能を高めます。その結果、赤みの出にくい肌づくりが可能となるのです。
ビタミンC誘導体配合の基礎化粧品を使う
炎症が回復した後、小鼻まわりの色素沈着が気になる場合は、ビタミンC誘導体配合の基礎化粧品を使ったケアが有効です。
肌は炎症を起こすと、メラノサイトが刺激されメラニンが分泌されます。通常は炎症が治まれば、赤みは少しずつ引いていきますが、メラニンは肌にとどまり茶褐色に色素沈着することも。
そこでビタミンC誘導体配合の基礎化粧品を使うことで、メラニン色素を抑えてくすみや色素沈着を抑え、肌色を整えてくれます。
また、ビタミンC誘導体には、新陳代謝を促す作用があり、ターンオーバーを促進して、赤みの回復を早めます。さらに、メラニンの排出も促すため、速やかに均一な肌色にしてくれる点もメリットといえるでしょう。
保湿ケアを徹底する
小鼻まわりに赤みが出ないよう、保湿ケアを徹底してバリア機能を高めることは重要です。
保湿ケアは、化粧水、乳液、クリームを使用し、洗顔後速やかに行いましょう。乾燥によるうるおい不足を補うために、化粧水はたっぷり使い、コットンを使って顔全体にパッティングを行います。顔がひんやりと冷たくなれば、十分に浸透したサインです。
化粧水の後は、乳液、クリームの順に重ねて、水分蒸発を防ぎましょう。使用量が少なすぎると保湿力が弱まり、多すぎるとべたつきの原因となりますので、適量を守って正しく使うことが大切です。
乳液のみでは、保湿持続が2~3時間程度と短く、クリームまで使うことで、長時間うるおいをキープできます。また、クリームは、有効成分の配合量が多いのが特徴で、美容効果を実感しやすいというメリットもあります。
バリア機能を十分に高めるために、化粧水、乳液、クリームの3つすべてを正しく使って保湿ケアを行いましょう。
肌に刺激となるものを避ける
小鼻まわりは皮膚が薄くデリケートなため、赤みが出ないよう普段から刺激となるものを避け、負担をかけないことが大切です。
とくに、すでに炎症が起こって赤みが出ている場合、バリア機能が低下しているため、少しの刺激でかゆみや赤みを繰り返す悪循環となりやすく、注意が必要となります。
鼻をかむときは柔らかいティッシュを使う、タオルでゴシゴシ顔をふき取らない、花粉の多い季節は布マスクで肌を覆う、刺激の少ない化粧品に切り替えるなど、刺激から肌を守る生活を心がけましょう。
まとめ
小鼻まわりの赤みは炎症であり、何らかの原因によって皮膚に負荷がかかり、バリア機能が低下して起こります。
小鼻まわりに赤みが出る原因として、「皮脂の酸化」「皮膚が薄く毛細血管が透けて見えること」「毛細血管の拡張」の3つが挙げられます。
対処法は「グリシルグリシン配合の基礎化粧品を使う」「ビタミンC誘導体配合の基礎化粧品を使う」「保湿ケアを徹底する」「肌に刺激となるものを避ける」ことの4つです。
有効な対処法で赤みを抑え、肌色が美しいきゅっと引き締まった小鼻を目指しましょう!