なぜリバウンドが起きてしまうのか?
まずは「リバウンドとは何か」についてお伝えしておきましょう。
ここで言う「リバウンド」とは、ダイエットを止めた途端にダイエット前の体重や体脂肪量に戻ってしまったり、あるいはダイエット前よりも増えてしまったりすることを言います。
それでは、なぜリバウンドが起きてしまうのでしょうか。
リバウンドが起きてしまう理由としていろいろ考えられますが、その一つとして「痩せやすいカラダ」に変えることができていなかったことが考えられます。
「痩せやすいカラダ」というのは、言い換えればエネルギー消費量が高い、脂肪の付きにくいカラダということです。ダイエットを止めた途端に、体重や体脂肪量がもとに戻ってしまうということは、脂肪が付きやすく太りやすいカラダのままだったということが考えられます。
そのため「太りやすいカラダ」を「痩せやすいカラダ」に変えることで、リバウンドを防ぐことができると思われます。
「痩せやすいカラダ」に変える方法とは?
それでは脂肪の付きにくい、痩せやすいカラダに変えるにはどうしたらよいのでしょうか。
体脂肪というのは、使われずに余ってしまったエネルギーが、中性脂肪という形で脂肪細胞に蓄えられることで増えていきます。そのためエネルギー消費量が少ないと、摂取エネルギー量を抑えない限り、エネルギーが余りやすく、体脂肪が増えやすいと言えます。
そのため痩せやすいカラダに変えるためには、いかにエネルギー消費量を高めるかがポイントとなります。
エネルギー消費量を高める簡単な方法があります。それは、基礎代謝を上げることです。
「基礎代謝」とは、生命活動維持のために使われるエネルギーのことで、呼吸や血液の循環、細胞の新陳代謝、体温の維持などに使われます。
一日の総消費エネルギー量のうち、70%を基礎代謝が占めていると言われます。そのため基礎代謝を上げることで、消費エネルギー量を高めることができ、脂肪の付きにくいカラダに変えることができると言えます。
基礎代謝を上げるために実践すべき「3つの習慣」とは?
ここでは基礎代謝を上げる方法についてお伝えしていきましょう。
基礎代謝を上げるには、これからお伝えする3つの習慣を日頃から実践するようにします。そうするだけでも、エネルギー消費量の高いカラダに変えることができ、リバウンドを防ぐことが可能になると言えます。
習慣1:食事を通じて「カラダを温めるモノ」を積極的に摂ること
体温が1度上昇すると、代謝量は13%アップすると言われています。そのため、食事を通じてカラダを温めるモノを摂るようにすることで、体温を上げて基礎代謝アップにつなげることができると言えます。
また、カラダを温めるモノを摂ることで、内臓の働きを活性化させることもでき、それにより基礎代謝アップにつなげることもできます。
カラダを温めるモノとして、ニンジンやカボチャ、玉ねぎ、ショウガなどといった「根菜類」が挙げられます。
習慣2:入浴はシャワーで済ませるのではなく「湯船」に浸かること
カラダを温めるモノを積極的に摂ることに加えて、入浴では湯船に浸かるようにすることも基礎代謝アップに有効です。
その際のポイントは、38~40度程度のお湯に10分以上浸かるようにすることです。そうすることでカラダを芯まで温めて体温がアップし、基礎代謝アップにつなげることができるからです。
習慣3:「全身の筋トレ」を行うこと
そして基礎代謝アップには、全身の筋肉を刺激する筋トレを行うようにします。
全身の筋肉を刺激する筋トレを行うことで、筋肉量を増やすことができます。筋肉量が増えると、それに伴い内臓が大きくなり血管数も増え、除脂肪体重を増やすことができます。
除脂肪体重が1kg増えると代謝量は1日あたり50kcal程度アップすると言われています。このことから、筋肉量が増えると除脂肪体重がアップし、基礎代謝アップにつなげることができると言えます。
筋肉量アップには、10回前後反復可能な強度で、1分間の休憩を入れながら3~6セットで筋トレを行うようにします。
ここでのポイントは、「スクワット」や「腕立て伏せ」などたくさんの筋肉が動員できるエクササイズを行うようにするということです。そうすることで、効率良く全身の筋肉を刺激することができるからです。
筋トレは、休養日を挟みながら、週3回行うようにしましょう。
ダイエットにおいて重要なことは…
今回は、リバウンドを防ぐために日頃から実践しておきたい3つの習慣についてお伝えしました。
「体脂肪量が減った!」「体脂肪量が増えてしまった…」とつい一喜一憂したくなりますが、ダイエットにおいて重要なことは「痩せやすいカラダ」に変えていくことです。ただ体重や体脂肪量を減らしただけでは、ダイエットではなく“減量”です!
そのため測定の際には、体脂肪量だけでなく筋肉量、除脂肪体重などカラダに必要なものが減っていないかどうかチェックするようにしましょう。
リバウンドしない、痩せやすいカラダを目指して今から始めていきましょう!