白髪になる理由を知ろう
そもそも、なぜ白髪になるのでしょうか?実は、「白髪になる」のではなく「黒髪にならない」ために、白髪が目立つようになるのです。
髪の根元には毛母細胞があり、ここで髪が作られます。その際、メラニンを髪の内部に取り込むので、髪が黒くなります。メラニンは、シミの原因として嫌われがちですが、髪を黒くするためには必要です。
メラニンはメラノサイトという色素細胞が作ります。メラノサイトの働きがスムーズでないと、メラニンが作られないため白髪が生えるのです。
メラニンが作られにくくなる理由はいくつかあります。
- 加齢によってメラノサイトの働きが低下
- 紫外線によって毛母細胞がダメージを受け、メラノサイトの働きも低下
- 両親どちらかが若いころから白髪が多く、遺伝によって自身もメラニン色素が生成されにくいなどの遺伝子を持っている
- 食生活の乱れなどで、メラノサイトの働きに必要な栄養素や、メラニンの材料になる栄養素が不足
- 睡眠不足で毛母細胞の働きが低下
- ストレスによって血行が悪くなり、必要な栄養が毛母細胞に届かない、メラノサイトの働きが低下
白髪=加齢のためと考える人も多いかもしれませんが、遺伝や生活習慣も関係しています。白髪が少なく、あまり目立たないようなら、白髪を染めるよりも生活習慣の見直しをするのも良いでしょう。
白髪は染めないとだめ?いつから染める?
株式会社リクルートライフスタイルが実施した「白髪に関する意識調査2018」によると、白髪が気になりだした年齢は平均41.3歳。
さて、今、あなたは白髪が気になりますか?筆者は白髪が目立つようになったのが29歳でした。31歳のある日、同僚の男性に「白髪染めたほうがいいですよ、その方が若く見えると思います」と耳打ちされ、大ショック!私は、そこからアラフォーになった今まで、ずっと白髪を染めています。
本記事を読んでいるということは、白髪が気になりだしたけれど、染めるかどうか悩んでいることでしょう。ここでは、白髪は染めるべきか?をチェックしておきましょう。
表面ではない場所に白髪がある
表面ではなく髪の内側に白髪がある場合や、後頭部など目立たない場所に白髪がある場合は染めなくてもOKです。ヘアスタイルで上手に隠すほうが、白髪染めのヘアダメージを考えるとメリットが大きいでしょう。
表面や生え際、分け目に白髪がある
生え際や分け目に白髪が目立つようになったときが、白髪染めをする目安になります。美容室で相談してみてはいかがでしょうか?
「老け見え」「だらしない印象」などを防ぐためにも、白髪は染めておくのがベター。「白髪に関する意識調査2018」では、30代のうち52.8%(40代は75.4%)の女性が白髪を染めているという結果が出ているので参考にしてください。
白髪染めの種類は?
一口に白髪染めと言っても種類は様々。色持ちや色の出方、ヘアダメージなど、種類によって異なるので、自分に合う方法で白髪を染めてくださいね。
ヘアカラー
髪の内部まで染まるので、色持ちが良くなります。黒髪も染まって色がつくので、好みの色味に仕上がるメリットがあります。また、根元までしっかり染められるので、髪が伸びてきても根元の白髪が目立ちにくいのも魅力。
ただし、「ジアミン系染料」なので、髪や頭皮への刺激が強いので注意が必要です。肌が弱い人や体調によって、かゆみやかぶれが出ることがあります。気になる場合は、美容師さんに相談したり、パッチテストをしたりしてから染めましょう。
【筆者体験談】
髪が傷みやすいこと、また私自身が敏感肌であるため、最初はヘアカラーでの白髪染めは避けていました。ですが、ヘアマニキュアだと3週間ほどで白髪がかなり目立つように。
美容師さんに相談したところ、「根元まで染まるから1ヶ月は白髪が気になりにくい」と言われヘアカラーにチャレンジしました。
敏感肌なので、染める前に保護用オイルを頭皮にたっぷりつけてもらったので、染めた後のかゆみやかぶれは出ませんでした。また、白髪が目立つのが遅くなったので、白髪量がかなり増えた現在はヘアカラーを続けています。
ただし、髪のパサつきが気になるようになったので、インバス&アウトバスのヘアケアは必須に。お手入れに手間がかかるようになりました。
ヘアマニキュア
髪の表面を染める方法で、ヘアカラーのように内部までしっかり染まることはありません。髪の表面がコーティングされて、美しいツヤのある仕上りになります。髪の色を明るくするのには向いておらず、黒髪部分は「日に当たると色がついているかな?」程度です。
ヘアカラーのように髪や頭皮へのダメージは少ないですが、色落ちは早くなります。
【筆者体験談】
地肌にヘアマニキュアがつくと落ちにくいため、生え際1~2mmは染められません。頭皮にやさしい代わりに、2~3週間で白髪が目立ちはじめます。
染めた後にでるツヤと、髪がサラサラになる仕上りが若々しいヘアに見えて気に入っていたのですが、白髪の目立ちが早いのがストレスになり、ヘアカラーに移行しました。
こまめにヘアマニキュアができるなら、私個人としては一番おすすめの白髪染め方法です。
ヘナ
化学染料で頭皮トラブルが起きる人や、自然派が好みの人に支持されているのがヘナ染め。
ヘナという植物に含まれるオレンジ色の色素で染める方法です。天然成分なので、髪や頭皮ダメージが少なく、ヘナが髪をコーティングするのでツヤのある仕上りになります。
ヘナで染めると白髪がオレンジ色に染まるので、ダークカラーに仕上げたい場合はインディゴ(植物染料)などを混ぜて色を調整します。
染め上がりまで数時間かかる、染料の臭い、色落ちしやすいなどのデメリットがあります。
【筆者体験談】
私は髪や頭皮へのダメージを気にして、初めての白髪染めはヘナにしました。染料の調達・染める準備・染める時間など手間はかかりますが、髪にパサつきが出ることもなく、ツヤツヤに染め上がるのが好きでした。
5年ほど継続していましたが、産後の体調の変化でヘナ染めの後、体にかゆみが出るようになってしまいました。かゆみが出ていなければ、今もヘナ染めをしていたと思います。
カラートリートメント
シャンプー後に普通のトリートメントのように使い、髪に色をつけます。お風呂のついでに染められるので、手軽さが魅力です。ただし、色落ちが早いので、継続してカラートリートメントを使う必要があります。
【筆者体験談】
私は、1週間で断念しました。根元の白髪が気になり、根元までトリートメントをしっかりつけていたら、頭皮に色がついてしまいました。本来、トリートメントは根元につけるものではないので、私の使い方が悪かったせいです。
白髪があまり目立たないけれど気になる!でも白髪染めはちょっとというときに使ってみると良いのではないでしょうか。
美しい髪で若々しさをキープしよう
白髪があると老けた印象になりがちですが、なにより自分自身の精神的ダメージがあるのではないでしょうか?「白髪が!(涙)」と悩むなら、自分にぴったりの方法で白髪染めをしておきましょう。
白髪の目立たない美しい髪で、身も心も若々しくありたいですね。