そもそも論を考える。「30代って“おばさん”なの？それとも“お姉さん”？～エイジングケアはイタイのか～」【30代のリアル美容#6】

SNS・現実社会で飛び交う「30代は“おばさん” or “お姉さん”」論争

どちらもしっくりこない30代の私

出典：GODMake.

今回のテーマである「30代は“おばさん”ですか？それとも“お姉さん”ですか？」という議題。WEB／リアルの双方で度々論争に発展しているのをご存知でしょうか。

最初に、私個人はどう思うかを書くと、実際どちらもしっくりきていません。自分をおばさんとも思っていないけれど、お姉さんだとも思わない。しっくりくる表現を探すなら「大人の女性」という言葉でしょうか？ですが、これもピッタリとは思っておらず、つまりは「30代って微妙な年齢だよね」なんです。

一方世間では、大きく分けて下記3つの考えの人がいる模様（編集部・橘 独自調べ）。

①「30代前半はお姉さん、後半はおばさん」

説明するまでもなく、年齢での区切り。以前なら「20代までがお姉さんで30代以上がおばさん」という発想だった人が、ライフスタイルの変化で境界線が上がっただけに思える。

②「立派なおばさんだ！お姉さんとは図々しい・恥ずかしい」

「この議論自体が図々しく、話すまでもなくおばさんだ」という辛辣な声や、「30代にもなってお姉さんに見られたいという発想が恥ずかしい」という意見も。

③「年齢で区切るのもではなく個人差がある」

「同じ年齢でもおばさんに見えるかお姉さんに見えるかは人によるのではないですか？」という意見。外見（シミ・シワ・たるみ、髪のハリ、体型…）、行動（声の大きさ、図々しさ…）などにより、20代でもおばさんに見える人もいれば、40代でもお姉さんに見える人もいるという冷静なコメントも。

美容にこだわると「イタイ」、自然老化に従うと「老化／劣化」と言われる風潮

②の意見「立派なおばさんだ！お姉さんとは図々しい・恥ずかしい」が特に気になる私

出典：GODMake.

①と③はさておき、気になるのは②。しかもなぜだかこの意見。だいたい男性！しかも30代以上の（あくまでも橘調べ）。

何が気になるって、まずは「おばさん」という単語を「お姉さん」の対義語として扱い、明らかにマイナスな意味で使用している点。加えて、『30代が若くいたい・見られたいと考えること自体が恥ずかしい』とは、なんということでしょう。

なにを隠そう私は、寝ても覚めてもエイジングケアのことを考えて記事化している身。つまり、恥ずかしい人間ってことですか？だけどちょっと待って！今が「年齢に抗う恥ずかしい人」だと仮定したとして、それを辞めたらなんと言われるのか想像できますよね？私はそれを想像から確信に変えるべく、過去の記憶を辿ることに。

実際に20代後半～30代にかけて私が言われたこと

出典：GODMake.

25歳「老けた」

25歳の誕生日を迎えたすぐあと、私は今の会社に入社し、約半年後のGODMake.オープンに向けて必死で働きました。自分のことは後回しで慣れない仕事を頑張る日々。当然見た目に気を使っている暇はない。加えて、年齢を考えてカラーコンタクトやハイカラーの髪を辞めたばかりだったため、メイクも迷走していたせいか、当時の自分は今写真を見返しても「盛れてない」。

そんな時、デリカシーのない男友達2人に言われた言葉が「老けた」でした。

悔しく、とても傷ついた私は、サイトがオープンし生活が落ち着いてから、エイジングケアを開始。仕事柄得られる知識を活かして年齢に合ったメイクとスキンケアを研究したところ、いつしかそんなことを言う人はいなくなりました。

29歳「ハイメンテ」

25歳のあの日から努力を続け、実年齢よりも若く見られることが増えた頃、次なる出来事が。当時、結婚を見据えた紹介で出会った男性とデートをしていた私。ある日、彼から電話があり出ると、

「今日、君の高校時代の後輩と飲んでいたから君の話をしたら『橘さんと結婚したら、ハイメンテだからお金がかかりますよ』って言われちゃったよ（笑）」

と。詳しく聞くと、その後輩、名前を聞いても垢の他人。聞いたこともない人だった。中高一貫校のため、「私の部活の後輩の友達」かなにかの可能性はあるけれど、とにかく他人だった。おそらく友人繋がりでSNSかなにかを見た結果、私の近影を見て「お金かかっていそうな容姿」と判断したに違いない。

だけど、私の何を知っているの？メンテナンスしているどころか、実物すら見たことないでしょうと、頭の中は疑問でいっぱいに。

30代「独身」（余談）

ちなみに余談ですが、こんな失礼なことを言う男性とはご縁がなかったため、32歳の今現在は「あの人○○（誉め言葉）だけど独身だよね」「独身だから美容にお金をかけられるんだよ」と未婚である事実をなにかと引き合いに出されている模様。

何もしないと『老けた』。意識したら『ハイメンテ』

32歳・橘の結論「どうせ嫌味や陰口を言われるのなら、自分が“なりたい”方で良くない？」

出典：GODMake.

20代後半からの経験を振り返り、気がついた。「若く見られたい」「少しでも『綺麗』と誉められたい」という思いを捨て、自分は立派なおばさんであると開き直れば『老けた』と言われて、意識をしてエイジングケアをすると『30代なのに恥ずかしい』『イタイ』『ハイメンテ』と言われる。つまり、どっちにしろ陰口や嫌味を言われるということに。

結論：どうせ言われるんだったら自分がなりたい自分を目指せば良いのだ！

残念ながら、周りにどんな嫌味や陰口を言われようとも、気にしない図太い心を持っているのが30代（これが「おばさん」？）。私が恥ずかしくて、他人のあなたに迷惑をかけましたか？私が私の稼いだお金を自分にかけて何が悪い！こんな私を「肌（髪）綺麗だね。努力しているからだね」誉めてくれる男女が周りにいて、それが仕事になっているんだからいいじゃない！

というわけで、私はおばさんでもお姉さんでもない、私の理想の「大人の女性」を目指し、引き続きリアル美容をお届けします。