MicrosoftがHoloLensを発売し、MRに力を入れています。
これはMicrosoft HoloLensのみならず、「Windows Mixed Reality」というプラットフォームを立ち上げ、サードパーティ製品で様々なメーカーからMRデバイスをリリースさせることでMRを盛り上げようと試みているようです。
今回はそんなMicrosoftが推し進めることで急激に流行しそうなMRデバイスをまとめてみました。
MRとは?
「MR」は、Mixed Reality(ミックスドリアリティ)の頭文字を取った言葉で、「複合現実」のこと。
我々が存在する「現実世界」と、コンピューターが作り出す「仮想世界」とを「複合」させた現実が、「複合現実」。
ヘッドマウントディスプレイなどのデバイスを使用することで、コンピューターが作り出す「仮想世界」に入り込んだかのように感じられる「VR(バーチャルリアリティ)」。
GPSなどの技術を使用することで、我々人間だけでは知覚できない情報をも知覚できるように「現実世界」を拡張してくれる「AR(オーグメンテッドリアリティ)」。
この「VR」と「AR」の組み合わせた技術が「MR」といえる。
現実世界の風景をカメラなどで取得、デジタル情報と組み合わせて活用する。
例えば「現実」の花壇を見ながら、その花壇にピッタリ合う大きさの花を3DCGでモデリングしていく…といったことが可能。具体的なプロダクトとしてはMicrosoftの「HoloLens」や、Magic Leap社「Magic Leap」などがある。
MRについて詳しい記事は以下の関連記事を参照してみてください。
[関連記事]
・5分でわかる!VR・AR・MRの違いとは?
Windows Mixed Realityとは
MicrosoftはMR対応デバイスとして、Microsoft Hololensを出していますが、それだけではなくHololendsのMR技術やプラットフォームを多くのハードウェア開発会社に開放することでサードパーティーの製品を募り、MRの販売環境を広めようという試みです。
Microsoft Hololensは本体に専用のチップやwindousOSを搭載し本体がそのままwindowsPCとして動作する所謂「スタンドアロン」方式ですが、サードパーティの製品の多くはHTC VIVEやOclus RIFFTのようにPCのチップ処理の力を借りて動作するものが多いようです。
そのため、Microsoft Hololensよりも安価で、リリースできるので一般ユーザーにも広くMRの技術に触れてもらおうというのが狙いのようです。
もしかしたらWindows Mixed Realityのサードパーティの中にもMicrosoft Hololensのように本体にPCを内蔵した「スタンドアロン」でハイスペックなものもでてくるかもしれませんが、今のところそのような発表は在りません。
Microsoft HoloLensをはじめ続々登場MRヘッドセットデバイス!
ここからはMicrosoft HololensをはじめとするMRのヘッドセットを紹介いたします。
MicrosoftがWindows Mixed Realityで進めるサードパーティ製のMRデバイスや、まったく新規のものまでまとめてみます。
Microsoft Hololens
マイクロソフトがリリースしたハイエンドなMRデバイス。
透明のレンズに映像を投影することで現実世界に仮想空間をミックスさせて表示させるホログラフィック技術を採用し、本体にはwindows10のOSとチップを搭載し、本体自体がPCとして動作し、外部デバイスに接続する必要がない「スタンドアロン」型のMRデバイス。
本体にトラッキングを可能にするためのジャイロセンサーや、指の動きを感知しヴァーチャルに触れることが出来るカメラをレンズの前面に搭載しています。
本体だけで動作するスタンドアロン型で、各種センサも搭載し、ホログラフィック技術も搭載、現状手に入るMRデバイスの中で最も高性能で最も値段が高いのも本機だといえます。
Acer Windows Mixed Realityデベロッパーエディション
Windows Mixed Realityのサードパーティの一社であるAcerから発表されたMRデバイスで、MRのソフトウェア開発のためのデベロッパー向けの製品です。
デベロッパー向けの製品なので一般ユーザー向けのMRデバイスは少し変更があるかもしれませんがWindows Mixed Realityのサードパーティ製品として一番初めに発表されたものなので非常に注目を集めております。
詳しいスペック表などは以下の関連記事からご覧になることが出来ます。
[関連情報]
・Windows、MRヘッドセットを今月中に発送することを発表!コンテンツの制作も!
Lenovo
lenovoもWindows Mixed RealityのMRヘッドマウントディスプレイを開発しています。
価格は約300ドル(約35,000円)になると言われている。これは、799ドルのHTC Viveと比べると半分以下の価格。
このヘッドセットは、1440×1440のOLEDディスプレイを二つ搭載する。本体重量はHoloLensの579グラムよりもかなり軽い350グラムになる見込みで、これはhololemsと違いスタンドアロン型ではなくPCと接続が必要になる為だと考えられます。
まだまだあるぞWindows Mixed Realityのサードパーティ製品
引用元:https://developer.Microsoft.com/
これらの発表があったもののほかにもintelやHP、HTC、Dell、ASUS、3Glassesなどがサードパーティとして並び
MRのヘッドセットを開発しています。
これらのヘッドセットの多くはやはりhololensとは違い、PCとつないで動作するタイプで、画面の投影方法もhololensが透明のレンズ越しに見える現実世界にホログラフィックでヴァーチャルをインストールするものに対し、カメラで撮影した現実世界をVIVEやOCULUSのように液晶で投影しヴァーチャルとミックスするタイプが多いようです。
これはおそらく、ファーストパーティであるMicrosoft Hololensと差別化を図るほかにも、サードパーティの利点でもあるコストを大幅に減少させるためだと考えられます。
Occipital社の「BRIDGE」
Occipital社の販売するiphone7/6専用のMRとVRに対応したヘッドマウントデバイスで、iPhoneのカメラに広角レンズを搭載し、視野角を広げ、上部に取り付けられた接続式のデプスセンサーでルームトラッキングを可能にしています。
価格は399ドルで日本円で約4万円弱といったところ。決して安いものではありませんがMRもVRも出来る高性能なセンサーを搭載したゴーグルは一度試してみたいものです。
まとめ
今後、MRデバイスがWindows Mixed Realityのサードパーティのおかげで次々と登場すれば、ユーザーの手に入れやすさも向上し、サードパーティが豊富であればその分ユーザーの選択肢も増えることになるので、VR市場以上に急速に成長する市場として注目できるのではないでしょうか?
VRよりは成長するまでにはまだ先が長いような市場のようにも感じるMRですがMicrosoftがその速度を急激に加速させているのがわかるので、わからなくなってきました。
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