XRやAI等の先端技術で社会課題の解決に取り組む株式会社ワントゥーテンは2021年6月24日(木)、博物館や美術館・水族館などの鑑賞体験を最先端のXRテクノロジーでアップデートする新パッケージの導入受付を開始したことを発表しました。
「ミュージアム向けXRパッケージ」とは?
「ミュージアム向けXRパッケージ」は、従来の音声ガイド端末が担っていた博物館などの展示内容解説を、MR技術を活用してアップデートするものです。
鑑賞者は、音声情報に加えてMRデバイスに映し出されるテキストや画像、さらに立体物など様々な追加情報を得ることができます。
博物館に展示されている骨格標本に皮膚や筋肉を再現したり、絶滅した動物や深海魚を目の前で観察したり、施設や展示内容の詳細なガイド機能など、XR技術による空間を活かした表現豊かな鑑賞体験を味わうことができます。
MRデバイス無料レンタルキャンペーン実施中
本パッケージやワントゥーテン社が提供しているXRサービスやXRソリューションのパッケージを導入した企業を対象に、MRデバイス「Magic Leap 1」を無料でレンタルできるキャンペーンが実施されています。
「Magic Leap 1」の無償貸出は先着順となっていて、貸出台数の上限に達すると受付終了になるということです。
実施期間:2021年6月24日~2021年9月30日
対象:ワントゥーテン社のXRサービス、XRソリューションのパッケージを発注した企業
詳細:公式サイト
なお、申込みの状況によって実施期間中でも新規受付が中止される場合もあります。
パッケージ概要
MR(複合現実)デバイスにより、博物館や美術館などの既存の展示空間に画像や文字・立体物を合成し、音声ガイドも組み合わせてより表現豊かで情報量の多い鑑賞体験を実現するパッケージです。
これまで音声ガイド端末が担ってきた展示内容の解説や説明を、XRテクノロジーでアップデートすることができます。
本パッケージは、美術館や博物館・水族館等の既存施設だけでなく、神社仏閣などの観光スポットやイベント・催事などでも幅広く活用することができます。
活用シーン
博物館や美術館での活用例
MRで蘇った絶滅動物の生態を観察する、古代人の生活や歴史的な出来事を追体験する、といった今までにない鑑賞体験ができます。
また、館内情報やイベントなどの情報もMRデバイスを通して鑑賞者へ案内することが可能です。
水族館での活用例
展示内容の解説のほか、深海生物を間近に見ながら海底を進んでゆくような体験など、没入度の高い鑑賞体験を実現することができます。
XRコンテンツの開発事例
羽田出島|DEJIMA by 1→10/The Heart of ZIPANGU(ザ・ハート・オブ・ジパング)
「Magic Leap 1」を使用した、物理世界とデジタル世界がひとつになるMR演出を実施しています。
来場者を包み込むように四方へ投影されるプロジェクションに、美しい衣装をまとった生身の人々が目の前で繰り広げるアクロバティックなパフォーマンスが繰り広げられ、来場者は仮想と現実が入り混じる不思議な没入体験を楽しむことができます。
フィールドVRアクティビティ/ドラゴンクエストVR
株式会社バンダイナムコアミューズメント企画プロデュースのフィールドVRアクティビティ『ドラゴンクエストVR』において、ゲーム内グラフィック・ゲームシステムの開発協力を行っています。
専用アリーナに多人数全身のモーションキャプチャシステムを構築し、複数人で広い空間を実際に歩き回りながらVR体験することが可能です。
プレイヤーは、「戦士」「僧侶」「魔法使い」としてパーティを組み、『ドラゴンクエストVR』のために開発された専用の剣、盾、杖を装備し、「ドラゴンクエスト」の世界を体験できます。
まとめ
音声ガイドをアップデートした、XRによるミュージアム向けガイダンスが登場です。
MRデバイス「Magic Leap 1」を活用して、音声だけでなく立体的な映像や情報を来場者に提供することができるサービスです。
これまでは見て聞いて知るだけだった展示物の情報を、XRで体験することができるようになりますね。
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