今年はVive、Oculus、Google、Xiaomi、Tencentなどがヘッドセットを販売、販売発表などしたり、PlayStation VRが10月に発売予定であったりと、「VRの年」と呼ばれている。
様々なヘッドセットが発売された後、注目を浴びたのはコンテンツであったが、今、新たに注目を浴びようとしているのがWebVRである。
2016年は、ヘッドセット発売の影でWebVRにとっても大きな年であり、以下のヒーロー達がWebVRをブラウザーと掛けあわせた。(一部のみ記載)
Chrome | Brandon &Josh |
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Firefox | Vlad &Kearwood |
Samsung | Mike &Laszlo |
Microsoft | Frank-Olivier |
私達は今、WebVRのターニングポイントにいる。
あなたはもう、ワンクリックでWebVRを通し、一人で火星に行けてしまうのだ。
今日、VRコンテンツのほとんどがスタジオが製作したもので、ゲームが多く、ダウンロードしなければならないが、もしも、VRがPC時代、インターネット時代、モバイル時代に続く新たなプラットフォームになるとすれば、たくさんのコンテンツが、ユーザー中心で、無料、ウェブが主体となり、ゲームに留まらないものとなるだろう。
なぜ、WebVRがこんなにも、大きな話となるのか、その三つの理由をあげていく。
1、ディストリビューション
VR業界でささやかれている疑問のひとつに、いかにしてユーザーに繰り返しヘッドセットを手に取らせるか(リピーターにさせるか)という問題がある。
業界の答えとしては、Appストアで配信されているコンテンツをダウンロードして遊んでもらうというもので、WebVRはコンテンツを遊んでもらう上でこの上ない媒介物となるだろう。
FacebookやLinkedIn、WordPress、Reddit、Twitter、そしてGoogle検索のような、広く使われているサービスをWebVRで利用できるようなれば、多くのユーザーがヘビーユーザーとなる可能性が見えてくる。
2、クロスプラットフォーム
VRは現在とても断片的と言える。
どういうことかと言うと、現在いくつものVRヘッドセット、アプリストア、コントローラーなどが市場に出回り、それぞれが独自のエコシステムでヒットしている。
WebVRは、それらをつなぐ架け橋として、クロスプラットフォームの互換性を高めるものとなるだろう。
つまり、個々のヘッドセットに対応したコンテンツをつくるよりも、WebVR体験を作ってしまう方が、すべてのヘッドセットに対応させやすくなると言える。
3、即時性
2016年の今、人は時間がかかるためモノをダウンロードしたくなくなってきている。
ワンクリックで済ませたいのだ。
WebVRはワンクリックでVR体験ができる唯一の方法と言っていいが、アプリストアがいらなくなるということではない。
もちろん、最新のゲームや長編映画はダウンロードさせる方が良いだろうし、コンテンツを求めてアプリストアを探しまわることだろう。
WebVRの凄いところは、もともとあるアプリと、アプリストアの販売とを完璧に互換できることだ。
つまり、もっともっとWebVRのコンテンツとして、もう既にあるアプリをプレイできる可能性があるのだ。
まとめると、WebVRは、巨大な基盤(インフラ)としてだけでなく、アプリの販売、提供の際にもあやかり、利益を得ることができるのだ。
Alban DenoyelがCEOで共同創設した「sketchfab」というサービスがあるが、これは、VRヘッドセットを通してアプリから、ウェブブラウザーを通してPC、そしてモバイルから、ユーザーが自由に3Dモデルやシーンを見ることができる。
参照:UploadVR
URL:http://uploadvr.com/3-reasons-webvr-future-virtual-reality/
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