ネットカフェ用VRコンテンツプラットフォーム「VIRTUAL GATE」を運営する株式会社テクノブラッド(東京都台東区)は、VR/AR/MR専門学校VRプロフェッショナルアカデミーの学生が制作したVRゲームを、全国のネットカフェで体験できるVRコンテンツとして配信します。
国内の約600店舗のネットカフェに設置された「VIRTUAL GATE」プラットフォームを通して、2018年6月6日から配信をスタートしました。
今回の取り組みについて
VRプロフェッショナルアカデミーでVRエンジニアコースを受講する学生は、VR関連のハッカソンや修了課題制作を通して自作のVRコンテンツを開発します。
視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ「FOVE 0」でプレイ可能なコンテンツを制作しますが、受講生には株式会社テクノブラッドから「FOVE 0」を無償でレンタルできます。
学生が制作したVRコンテンツの中から最も優秀な作品が選ばれ、それらはネットカフェを中心に展開しているVRコンテンツプラットフォーム「VIRTUAL GATE」を導入している店舗にて配信されます。
今回選ばれたのは合計で3つのVRゲームで、全国に約600店舗ある「VIRTUAL GATE」導入済みのネットカフェでプレイできます。
VRプロフェッショナルアカデミーとは
株式会社VRデザイン研究所が運営するVRプロフェッショナルアカデミーでは、VR/AR/MRコンテンツの制作スキルを教育し、さらに職業訓練も行うなど、VR/AR/MRエンジニアの育成に特化したカリキュラムを運営しています。
実践的な職業訓練を行い、即戦力のエンジニアを育成することを目標としており、そのためのVR/AR/MRの専門的知識と技術を習得し、実際にコンテンツ開発ができるエンジニアを育成します。
受講できるコースはビギナーからプロフェッショナルまで5つに分かれており、自分の現状のレベルに併せてコースを選択できます。
受講期間はコースに応じて5か月~12か月となっており、アプリ開発ツールUnityの初心者や、未経験者でも受講することが可能です。また、授業は毎週土曜日に開催するため、平日に仕事のある方でも参加することができます。
学生が制作したVRコンテンツをネットカフェで配信する
今回配信されるVRコンテンツは、同アカデミーのVRエンジニアコースのうち、受講期間5か月間の「ビギナーコース」と「エキスパートコース」の修了制作発表会で選ばれたものです。
①「Dancing Bullet」(VIRTUAL GATE賞受賞作品)
「Dancing Bullet」は、頭を動かすだけで操作できる一人称のVRシューティングゲームです。
敵に視線を向けるとロックオンされ、あとは自動でホーミングレーザーが発射されて敵を倒します。どんどん敵を狙って多く倒す、という内容です。
②「CrashMonsters」
VR空間で迫りくる敵を倒すアクションゲーム「CrashMonsters」は、プレイヤーに迫ってくる敵を銃で倒すアクションシューティングゲームです。
ただ敵を倒すだけではなく、撃ってはいけない対象が出現したり、制限時間、HPなどの設定もあります。
敵によっては移動スピードや体力が異なるので、敵のステータスを把握しながら撃破していきます。中には遠距離攻撃をしかけてくる敵もいるので、優先的に撃破する必要があります。
「CrashMonsters」は素早く、スピーディに敵を倒すことが重要なゲームです。しかし、ただボタンを連打するのではなく、敵をきちんと狙って的確に撃って倒さないと、撃ってはいけない対象に当たってしまいます。
③「爆裂魔法ファイヤーボルト!」
「爆裂魔法ファイヤーボルト!」は、プレイヤーはヒロイン「めぐみ」になりきって、爆裂魔法を放って悪霊を退治するというFPSゲームです。
舞台となるのは古い洋館で、悪霊を2体倒すとクリアになります。目を閉じて呪文詠唱を開始し、目を開けると爆裂魔法「ファイヤーボルト!」を放つことができます。
本作はストーリーのあるゲームとなっており、以下の物語に沿ってゲームをプレイします。
一部の人間は生まれながらに魔法の個性を持っている世界。魔法を使える人間は、国連魔術機関に強制的に所属させられ、悪霊を倒して世界の秩序を保たなくてはならないという任務が課せられていた。才能はあるが怠け者の上級魔法使い「めぐみ」は、あまり乗り気ではないが、今日も悪霊退治に勤しむのでした。
引用元:バーチャルゲート
以上3つのVRゲームは無料でプレイ可能で、「VIRTUAL GATE」を導入済みのネットカフェであればどこでもプレイ可能となります。
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「VIRTUAL GATE」とは
「VIRTUAL GATE」は、全国のネットカフェで手軽にVRコンテンツをプレイできる、施設設置型のVRコンテンツプラットフォームです。
VRに興味があるけどヘッドマウントディスプレイを持っていない、VRのある施設が遠くて行きにくい、というユーザーでも、近所のネットカフェの個室でゆっくり、じっくりとVRを楽しむことができます。
上記で述べた学生制作のVRゲーム以外にも多数のVRコンテンツを用意しており、アプリ、ゲーム、動画作品など合計で約700作品をプレイすることができます。
お近くのネットカフェがVIRTUAL GATE導入店舗であるかは、コチラから確認することができます。
まとめ
VRプロフェッショナルアカデミーのような社会人を対象にしたスクールであれば、休日に受講することが出来るので、無理なく知識やスキルを身に着けることが出来ます。
また、VR開発に携わる業界の方や、同じ目標を抱く仲間とのつながりも出来ますので、VR業界に携わるいいきっかけ作りにもなります。
筆者の近所にあるネットカフェにも既にVIRTUAL GATEに対応したVR機器が設置されており、VRの普及が急速に進んでいることを実感しました。
それに伴って、VR(やAR/MR)コンテンツを開発できる人材のニーズも高まっています。VR普及期の入り口に差し掛かった現在、VRコンテンツの開発スキルを身に着けることは大きな武器になるでしょう。
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