富士通、製品の資源効率向上に向けた取り組みが「LCA日本フォーラム会長賞」を受賞

TOKYO, Jan 20, 2017 - (JCN Newswire) - 富士通グループは、持続可能な社会への貢献を企業が果たすべき社会的責任の一つと捉え、継続的に環境負荷低減に向けた取り組みを行っています。

このたび、製品の資源効率向上に向けた取り組みが評価され、LCA日本フォーラム（注1）が主催する第13回 LCA日本フォーラム表彰において「LCA日本フォーラム会長賞」を受賞しました。

富士通グループは、製品の省資源化やリサイクルを容易にする製品設計に取り組み、さらにこの取り組みを定量的に評価するための独自の指標を策定しています。この指標を使用して2013年度から富士通グループ全体で製品の資源効率向上の目標値を定めています。

今後も富士通グループは、持続可能で豊かな社会の実現のため、製品の資源効率向上による環境負荷低減を推進していきます。

LCA日本フォーラム表彰について

LCA日本フォーラム表彰は、製品の環境負荷削減に向けて、ライフサイクルアセスメント（以下、LCA）の普及や定着、活性化に取り組む企業を表彰する制度です。LCAとは、素材調達から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルに至る各段階の環境負荷を分析・評価する手法です。

受賞の理由について（評価コメント）

製品の資源効率向上に向けた取り組みに対し、以下の点が評価されました。

- 資源効率指標を独自に構築し、資源効率としてスマートフォンなどのTMR（注2）の把握に取り組み、リサイクルの重要性を説明している点が高く評価できる。
- 長期の活動を通して、技術変遷による環境負荷低減効果の可視化が可能であることを示したことも高く評価する。
- 環境経営に関わる総合的な活動が組み立てられ、グループ全体で改善活動を実践し、製品への展開も幅広くかつ進化しており、具体的な成果も着実に出していることから、今後の展開が大いに期待できる。

資源効率向上に向けた取り組みについて

富士通グループでは、3R（Reduce・Reuse・Recycle）を意識した製品設計を行い、資源を効率的に利用する取り組みを行っています。このような取り組みを定量的に評価するため、2013年度から「資源効率」の指標を独自に策定し、旧製品と比較した新製品の資源効率向上を定量評価する仕組みを構築しました。富士通グループ第7期環境行動計画（2013～2015年度）では、「2015年度末までに新製品の資源効率を35％以上向上（2011年度比）」という目標を掲げ、新製品の小型化・軽量化などに取り組むことで、資源効率を44.8%向上（2015年度末時点）できました。富士通グループ第8期環境行動計画（2016～2018年度）においても、「2018年度末までに新製品の資源効率を15％以上向上（2014年度比）」という目標を設定し、さらなる資源効率向上を目指しています。

また、資源利用による環境への影響を可視化する新たな取り組みとして、株式会社富士通研究所（注3）と共同で、TMRを素材ごとの環境への影響度とみなして、製品の定量評価を行いました。その結果、スマートフォンのTMRが年々減少していることを可視化することができました。今後も資源効率向上に向け、この成果を活用していきます。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/01/20.html

注釈
注1 LCA日本フォーラム：LCAに関わる産官学の関係者の情報交流を図るネットワークとして1995年10月に設立。LCAと環境効率に関する調査・研究活動などの普及と発展を図り、持続可能な社会の実現を目指す。
注2 TMR（Total Material Requirement）：関与物質総量。資源の採取・採掘に際し、大量の鉱石・土砂の掘り起しなど付随して発生する隠れたフローを含めた物質の総量を表すもの。
注3 株式会社富士通研究所：本社 神奈川県川崎市、代表取締役社長 佐々木繁。

概要：富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。

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