イオン銀行、クラウド型テレワーク支援サービス導入で従業員満足度向上

株式会社イオン銀行は、キヤノンITソリューションズのクラウド型テレワーク支援サービス「テレワークサポーター」を導入したことを発表しました。これにより、同社のコールセンター業務における在宅勤務環境が整備され、フレキシブルな働き方が実現されました。特に、金融機関におけるセキュリティ要件を満たすための措置が取られ、業務の効率化と安全性が同時に向上しています。

イオン銀行は「商業と金融の融合」を事業コンセプトとしており、お客さまに寄り添ったサービス展開を目指しています。近年、金融業界でも働き方改革が進められており、特にコールセンターは重要なお客様との接点となっています。しかし、セキュリティ面では厳格な管理が求められるため、在宅勤務の導入には多くの課題がありました。これに対応するため、イオン銀行は「テレワークサポーター」を採用し、社員が自宅でも十分な業務が行える環境を整えることができました。

この新しいシステムの導入によって、オフィスに依存しない業務体制が実現し、働く場所や時間に制約がなくなっています。結果的に、従業員の満足度も高まり、テレワークの継続を希望する声が多く聞かれるようになりました。さらに、毎月実施されるアンケートでは、社員から「仕事がしやすくなった」「フレキシブルに働けるようになった」といったポジティブな意見が寄せられています。

セキュリティ面でも、金融機関として求められる厳しい基準を満たすことができ、自宅での勤務においても情報漏洩のリスクを最小限に抑えることを実現しています。「テレワークサポーター」は、Webカメラを用いて利用者の本人確認を行い、在席状況の確認や、他の人物の覗き見を検知する機能を備えており、信頼性の高い業務環境の確保に寄与しています。

今後、イオン銀行はこのテレワーク支援サービスをさらに拡大し、希望する社員が在宅勤務を継続できるよう聴取しながら、制度の改善を進めていく方針です。キヤノンITSも社会環境の変化に応じて、テレワークサポーターの機能改善に努めることで、企業全体の働き方改革を促進していくとしています。

これにより、イオン銀行は顧客サービスの質を向上させるとともに、社員の働きやすさを実現する、バランスの取れた環境を築いていくことが期待されています。これからの銀行業務において、テレワークがどのように浸透しさらなる進化を遂げていくのか、注目が集まります。

【関連リンク】
キヤノンITソリューションズ株式会社
http://www.canon-its.co.jp/

執筆：DXマガジン編集部