ミニストップの小型店がレジレス化、AIを使った実証実験を東京都江東区の店舗で開始

ミニストップ ポケットが、AIを活用したレジレス店舗の実証を開始しました。顧客利便性の高い購買体験と運営効率化を実現したウォークスルー型店舗の商用化を目指し、ミニストップ、NTT東日本、テルウェル東日本、セキュアの4社が共同で実施するこのプロジェクトは、2024年7月29日から東京都江東区のミニストップ ポケット サンイースト辰巳店で行われます。今回の実証店舗では、手に取った商品をそのまま持ち帰ることができるレジレスのデジタル店舗を運営し、顧客にとって快適な購買体験を提供するとともに、店舗運営の効率化を図ります。

このプロジェクトの背景には、ミニストップ ポケットの運営における新たなロケーション展開の可能性を探るという目的があります。ミニストップ ポケットは、オフィスや工場、病院、ホテル、休憩所など職域施設内に設置が可能なオフィスコンビニで、これまでも利便性の高いサービスを提供してきました。今回の実証では、より顧客の利便性を高めるため、店舗内に設置されたセンサーやカメラを活用し、ウォークスルー型のレジレス店舗を実現します。専用アプリで事前に決済手段を登録し、QRコード認証で入店する仕組みで、商品を手に取ったらそのまま持ち帰ることができ、支払いはアカウントに紐付けたクレジットカードで行われます。

この実証の目的は、顧客利便性の高い購買体験の提供と、運営効率化を実現することです。ウォークスルー型店舗の特徴を活かし、レジ待ちによる混雑を解消し、迅速な購買体験を提供します。また、商品登録などのオペレーションを簡易化し、店舗運営に必要な作業時間の短縮と稼働コストの抑制も目指します。さらに、レジスペースが不要となることで、店舗空間を効率的に活用でき、商品陳列のスペースを拡大することが可能です。

今回の実証期間中には、ミニストップ ポケットの商品ラインアップを段階的に500 SKUまで拡大し、実店舗でのオペレーションや店舗設計など、商用展開に向けたノウハウの確立を目指します。スマートストア設置に関わるコンサル・工事・作業はNTT東日本が担当し、テルウェル東日本とセキュアが提供するウォークスルー型無人店舗ソリューション「スマートア（SMARTORE） ウォークスルータイプ」を導入します。

この実証店舗の名称はミニストップ ポケット サンイースト辰巳店で、住所は東京都江東区辰巳3丁目7−26 サンイースト辰巳ビル1階に位置しています。実証期間は2024年7月29日から12月23日までで、24時間営業となりますが、ビル関係者以外の利用はビルの開放時間に限られます。システム調整などにより臨時休業となる可能性もあるため、利用者は事前に確認が必要です。