最新の客室内装を備えた航空体験を提供、エミレーツ航空のボーイング777型改装機が羽田空港へ

エミレーツ航空は、最新の内装を備えたボーイング777型機を2024年9月1日より羽田空港に導入し、より贅沢で快適な空の旅を提供します。この新しい機材は、プレミアム・エコノミーと全席通路アクセスが可能なビジネスクラスを搭載した4クラス構成となっており、改装された最初のボーイング777型機が、ジュネーブ行きのEK 83便として2024年8月7日に初運航されました。

エミレーツ航空のボーイング777型機の改装は、同社の経験豊かなエンジニアチームが手がけました。この改装プロジェクトでは、客室全体の内装が刷新され、よりモダンで快適なデザインに生まれ変わっています。具体的には、以下のような特徴があります。

プレミアム・エコノミー
座席配置: 2-4-2の配置で、合計24席を備えています。
シートの特徴: クリーム色のレザーシートを採用し、シートピッチは38インチ、シート幅は19.5インチ、リクライニングは8インチです。快適なスペースを確保し、6方向に調整可能なヘッドレストが装備されています。
内装デザイン: 客室全体には木目パネルのアクセントが施され、上質な空間を演出しています。

ビジネスクラス
座席配置: 1-2-1の配置で、全席が通路に直接アクセス可能です。合計38席が設置されています。
シートの特徴: シートは最大78.6インチまでリクライニング可能で、快適なフラットベッドに変形します。人間工学に基づいた幅20.7インチのシートは、プライバシーを確保しつつ、快適な空間を提供します。
デザインと機能: 客室の座席には、シャンパントリムのアクセントが施されたクリーム色のソフトレザーシートが採用され、明るい木目パネルと最新技術が組み合わされています。各座席には専用ミニバー、食事や作業用のテーブル、充電用コンセントが備わり、タッチスクリーン式のシートコントローラーでエンターテインメントや座席の調整が簡単に行えます。23インチのHDスクリーンでは、エミレーツの受賞歴のある機内エンターテインメントシステム「ice」を楽しめます。

エコノミークラス
座席配置: 合計256席が配置され、座席は柔らかなグレーとブルーの配色で統一されています。
シートの特徴: 人間工学に基づいて設計された座席には、フルレザーのヘッドレストが採用されており、フレキシブルなサイドパネルが最適に身体を支えてくれます。

エミレーツ航空は、30億米ドルを超える投資を行い、ボーイング777型機とエアバスA380型機の大規模な改修プログラムを進めています。このプロジェクトでは、191機の航空機を改装し、プレミアム・エコノミーシート8,104席、ファーストクラスのプライベートスイート1,894席、ビジネスクラスシート1万1,182席、エコノミークラスシート2万1,814席を新たに導入する予定です。

エミレーツ航空は、この改装によって、空の旅の顧客体験を一層向上させ、比類なきサービスを提供することを目指しています。特に、日本市場では、成田国際空港、関西国際空港に続き、羽田空港でも最新のボーイング777型機を導入することで、人気の高いプレミアム・エコノミーの提供を開始し、より多くのお客様に快適なフライトを提供できるようになります。

この改装プロジェクトは、エミレーツ航空の専属チームがドバイを拠点に進めており、地元の航空産業のエコシステムに大きな影響を与えています。プロジェクトの実施には、以下の資材が使用されました。
カーペット: 330平方メートル
積層板: 340枚
ファースト、ビジネス、プレミアム・エコノミークラスの座席用レザー: 743平方メートル
エコノミークラスの座席用ファブリック: 800メートル
塗料: 300リットル

これらの作業は、エミレーツ航空のエンジニアリングチームが手がけ、24時間体制で連続的に行われ、最初のボーイング777型機の改装は37日間で完了しました。

エミレーツ航空は、改装されたボーイング777型機を今後数週間以内にジュネーブ、羽田空港、ブリュッセルなどの路線に投入する予定で、さらに多くの目的地での就航も計画しています。この改装プロジェクトによって、エミレーツ航空は今後も高品質な機内サービスを提供し続け、世界中の顧客に最高の空の旅を提供します。