複数クラウドのID情報を自動同期、運用負荷低減とセキュリティ向上を同時に実現

インテックは複数クラウドサービスのID認証を一括管理できるクラウド型認証基盤「ID認証サービス（認人）」に、クラウドサービスのID情報を自動的に同期するプロビジョニング機能を追加し、2025年1月より提供を開始します。この新機能により、企業は導入ハードルを低く抑えながらセキュリティ強化と運用負荷の軽減を実現できます。

サービスの概要

プロビジョニング機能は、「ID認証サービス（認人）」に登録されたユーザー情報を基に、クラウドサービス内のID情報を自動的に同期する仕組みを提供します。この機能により、ユーザーの削除漏れによるセキュリティリスクや、追加漏れによる運用上の不便を防ぎ、IDライフサイクルの管理を効率化します。

データ同期には標準プロトコルであるSCIMを採用し、さらにAPI連携を活用して、SaaSサービスに対するライセンス登録などの操作にも対応可能です。また、既存の人事システムやAD（Active Directory）と連携するオプションが用意されており、社内の既存ユーザーデータを基にしたID管理の一元化を支援します。将来的には、CSV連携オプションの追加も予定されています。

クラウドサービス利用が増加する中、セキュリティの強化と同時に、効率的なID管理が求められています。インテックはこれまで、証明書認証や多要素認証の提供を通じて「ID認証サービス（認人）」を展開してきましたが、新たにプロビジョニング機能を追加することで、クラウドサービスのID同期を低コストかつ簡便に行えるようになりました。

今後、インテックはAPIによるID同期機能の拡充やモニタリング機能の追加などを通じて、認証基盤のさらなる改善を図り、セキュリティ強化とユーザー体験の向上に取り組んでいきます。これにより、企業のクラウド利用環境をより安全かつ便利にすることを目指します。

レポート／DXマガジン編集部折川