スーパーの惣菜部門向け販売計画支援クラウド、AIによる需要予測で破棄ロス削減

日鉄ソリューションズ（NSSOL）は、スーパーマーケットの惣菜部門を対象としたクラウド型販売計画サポートサービス「Delifit AI」を、2024年11月30日より提供開始いたしました。このサービスでは、AIによる需要予測と最適化技術を組み合わせて、食品廃棄ロスを抑えつつ荒利を最大化するための販売計画の立案をサポートします。

スーパーマーケット業界は人口減少による人手不足や仕入れコストの上昇、競合他業態との競争激化など、多くの課題に直面しています。とくに惣菜部門は利益率の高さから大きな収益改善が期待できますが、消費期限が短く原材料や調理工程を考慮しなければならないため、計画の立案が難しく、熟練スタッフのノウハウに大きく依存しているのが現状です。

NSSOLは、こうした現場の課題を解消するために「Delifit AI」を開発し、複雑なデータの事前準備や高度なITスキルを必要とせずに利用できる仕組みを整えました。このサービスでは、天候による需給変動や製造キャパシティを踏まえた独自ロジックによって高精度な需要予測を行い、さらに利益最大化に向けて商品構成を最適化します。顧客企業が持つ特定の条件を設定すれば、それを考慮した形で売上予算を達成する方法を提示します。

Delifit AIの利用イメージ

導入に際しては、店舗ごとにサブスクリプション形式で利用料を支払うモデルを採用しているため、初期費用を抑えつつ導入が可能です。商品カテゴリごとの計画策定や発注データの連携など、惣菜部門に特化した機能を備えており、店舗オペレーションの負荷を軽減するとともに、日々の業務をより効率的に進められます。

NSSOLは今後、惣菜部門だけでなく日配部門や生鮮部門といった、計画難易度が高いとされる領域にもこのサービスを拡大していく予定です。人手不足の深刻化が進む中、小売業のDXを加速し、お客様の事業成長を支援してまいります。

レポート／DXマガジン編集部折川