積水ハウス不動産グループが2025年2月に再編、DX推進でサービス強化図る賃貸事業専門会社を拡充

積水ハウスは2024年11月15日、連結子会社である積水ハウス不動産グループ各社を再編し、2025年2月1日付で「積水ハウス不動産」と「積水ハウスシャーメゾンPM」の2社に分割することを発表しました。この再編は、仲介・不動産事業と賃貸事業の専門性を強化し、それぞれの分野における事業成長をさらに加速させることを目的としています。

「積水ハウス不動産」は仲介および不動産事業に特化し、販売用不動産や戸建分譲事業の強化を目指します。計画的な人員配置や法人活動の強化によって魅力的な土地仕入れを推進し、積水ハウスグループとの連携を通じて販売チャネルを拡大します。また、同グループの「SEKISUIHOUSE noie」ブランドを継承し、「子育て」と「資産価値」をテーマにしたパッケージ住宅の本格販売を2025年度中に開始します。一方、「積水ハウスシャーメゾンPM」は賃貸事業に特化し、全国70万戸以上の管理戸数を基盤に、DX化を推進してオーナーや入居者向けのサービスを強化することを目指します。同社は積水ハウスの賃貸ブランド「シャーメゾン」の名称を社名に取り入れ、ブランド力を一層向上させるとともに、「日本一のプロパティ・マネジメント会社」を目指していきます。

さらに、積水ハウス不動産は、全国を5つの営業本部（東日本、東京、中部、関西、西日本）に分け、各エリアの特性に応じた土地仕入れの強化や、地域密着型の対応を推進します。この体制により、地方土地購入希望者への迅速な対応など、顧客ニーズに柔軟に応えることが可能となります。今回の再編により、積水ハウスグループは各事業の専門性と地域密着性をさらに高め、仲介・不動産事業および賃貸事業の成長を加速させるとともに、顧客へのより充実したサービス提供を実現していきます。

レポート／DXマガジン編集部折川