入社してビックリ！理想と現実のギャップ、あなたはどう対処する？

エン・ジャパン株式会社が実施した調査によると、20代と30代のビジネスパーソンの約9割が入社後に「ギャップ」を感じた経験があることが明らかになりました。この調査において、「入社後ギャップ」とは、入社前の期待と現実の間に生じる落差を指します。特に多くの回答者が挙げた内容には、「職場の雰囲気」と「仕事内容」があり、これらが入社後の不満や転職活動のきっかけとなっていることが伺えます。

入社後ギャップを感じたことが「ある」と回答した方を対象に「想定より良かった」ギャップについて当てはまるものを調査

入社後ギャップを感じたことが「ある」と回答した方を対象に「想定より悪かった」ギャップについて当てはまるものを調査

実際、調査結果からも、入社後ギャップが生じた理由として「職場の雰囲気」が40％、「仕事内容」が31％とされています。期待していた職場環境との違いや、実際が想定していなかった仕事内容に直面することは、特に若手社員にとって大きな心理的負担となるでしょう。また、男女による感覚のズレもあり、女性の方が「勤務時間」や「仕事量」に対するギャップを強く感じやすい傾向が見られました。

さらに、入社後ギャップを抱えたビジネスパーソンの約7割が転職を考えた経験があると回答しており、その主要な原因は「職場の雰囲気」と「給与」にも及んでいます。特に入社時の話では「残業時間が少ない」と聞いていたのに、実際には長時間労働が常態化していたり、給与の期待が外れたことで、現実との乖離を実感するケースが多いのです。

また、約52％の人々が「事前に防げるギャップではなかった」と答えており、これは情報収集が不十分だったことを示唆しています。実際に現場に入らないとわからない情報も多く、OB・OGの意見や求人情報だけでは判断が難しいのが現実です。

この調査結果は、若手ビジネスパーソンにとって入社前に自分自身で情報収集を強化する必要性や、企業側にとっても透明性のある情報発信が求められることを示しています。職場選びに対する目標設定の重要性がさらに浮き彫りになったのです。今後のキャリア形成において、入社後のギャップを意識し、実体験に基づいた判断をすることがますます重要とされるでしょう。詳しくは「エン・ジャパン」の公式ページまで。

レポート／DXマガジン編集部海道