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犬が『食べたら死ぬモノ』5選 命に関わる危険な食べ物や致死量まで


私たちに無害な食べ物でも、犬にとっては危険な場合があります。特に注意が必要な食べ物とその致死量を紹介します。1つ目はチョコレート。カカオに含まれるテオブロミンが犬にとって毒性があり、体重1kgあたり100〜200mgが致死量とされています。2つ目はぶどう。詳細な原因は不明ですが、体重1kgあたり20〜30gで致死の可能性があります。3つ目はキシリトールで、少量でも重篤な症状を引き起こします。4つ目はニンニク。赤血球を破壊し、体重1kgあたり15〜30gで中毒症状が起こります。最後にマカダミアナッツも危険で、体重1kgあたり3.5g程度で症状が現れることがあります。犬に食べ物を与える前に安全性を確認することが重要です。

人には無害でも犬にとっては"毒"となる食べ物は多い

ソファの上で体調を崩す犬

私たちが食事をしていると、愛犬が物欲しそうな表情でじーっと見つめてくることは多いでしょう。

しかし、私たちにとって無害な食べ物の中には、犬が食べてしまうと体調を崩してしまったり、最悪の場合、命に関わる危険な食べ物が含まれていることもあります。

塩分や糖分だけでなく、含まれている成分によって痙攣症状や呼吸困難、急性疾患などを引き起こすケースもあるので、犬に食べ物を与える際は「本当に犬にとって安全な食材か」を必ず確認して下さい。

致死量は?犬が『食べたら死ぬモノ』5選

危険な食べ物と犬

どのような食べ物が犬にとって危険度が高いのでしょうか。ここでは犬が食べたら死ぬ可能性のある食べ物やおおよその致死量を紹介します。

1.カカオ濃度の濃いチョコレート

犬にチョコレートを与えてはいけないという話は有名です。その主な理由が、チョコレートに含まれているカカオにあります。

カカオには「テオブロミン」と呼ばれる成分が含まれており、犬はこれを代謝し体外へと排出する働きが低いために体内に留まってしまい、重篤な中毒症状を起こしてしまうのです。

このテオブロミンの致死量目安は、犬の体重1kgあたり100〜200mgほどと言われています。チョコレートによってカカオ(テオブロミン)の含有量が異なり、カカオ分99%のチョコレートの場合、小型犬は板チョコ1枚分の55g程度を摂取すると致死量に至るそうです。

2.ぶどう

ぶどう

ぶどうやレーズンは、いまだに確実な原因は解明されていないものの、摂取してしまった犬が急性腎不全や重篤な中毒症状を引き起こしている事例が多数報告されています。

ぶどうを食べると、嘔吐や下痢、呼吸困難、食欲・元気不振などの症状が見られ、最悪の場合、死に至るケースも報告されているほどです。

前述した通り、原因は定かではありませんが、体重1kgあたり20〜30g程度が致死量だと考えられています。ただし、犬によってぶどうへの耐性や健康状態が異なるので、必ずしも「この量を食べなければ死には至らない」とは言い切れません。

3.キシリトール成分を含む食べ物

キシリトールガムなど、キシリトール成分が入った食べ物を犬が口にすると、30分〜1時間以内に嘔吐や下痢、元気消失などが現れ、2日以内に急性肝不全、食欲不振などの重篤な症状が現れると報告されています。

致死量に関しては定かにはされていませんが、体重1kgあたり0.1gのキシリトール成分を摂取してしまうと、重篤な症状を招く傾向にあるようです。

そのため、少量でも摂取してしまうと致死量に達してしまう恐れがあるので、絶対に誤食しないよう気をつけましょう。

4.ニンニク

ニンニク

犬が玉ねぎを食べてしまうと中毒症状を招くという話は有名ですが、その5倍もの危険度があると懸念されるのがニンニクです。

ニンニクには有機硫化物と呼ばれる成分が含まれており、これは犬の赤血球を破壊し、貧血や重篤な運動不耐性、黄疸などの症状を引き起こします。

中毒症状は体重1kgあたり15〜30gで引き起こされると言われており、これを一度に摂取するケースはなかなかないと思われます。しかし、毎日少量ずつ摂取してしまった場合、重篤な中毒症状を引き起こします。命の危険も考えられるため、与えないように注意しましょう。

5.マカダミアナッツ

マカダミアナッツは現在まで犬の死亡報告はありません。しかし、マカダミアナッツを食べることで、嘔吐や下痢、腹痛、麻痺、運動失調など、さまざまな中毒症状が報告されており、これらが原因で命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性は十分にあり得ます。

中毒症状は、体重1kgあたり3.5g程度ではないかと考えられていますが、犬によっては1kgあたり0.7g程度でも重い中毒症状を引き起こしている事例があるため、個体差が大きく現れる食材と言えるでしょう。

まとめ

診察を受ける犬

他にも犬が食べたら危険な症状を引き起こす食べ物は存在します。愛犬に食べ物を分け与える際は、本当にその食材が犬にとって安全なのかどうかを確認してから与えましょう。


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