『猫は賢いなぁ』と思わず関心する瞬間3選 猫は思っている以上に考えている！？

1.嬉しいこと、嫌なことをいつまでも忘れない

猫の記憶力の良さについては、日々、愛猫の行動を観察して、飼い主さんも実感していることでしょう。とりわけ、良い記憶と不快な記憶は実によく覚えています。

たとえば、猫缶の音でうれしそうに駆け寄ってきたり、キャリーに手をかけただけで病院に連れて行かれるとわかったり、音や飼い主さんの行動から、猫は次の展開を瞬時に予想します。

猫がなぜ優れた記憶力を持つかと言えば、もともと単独で暮らすハンターだからです。野生時代の習性で、獲物の狩り、敵からの逃亡ともに、すべて自分自身で判断しなければなりません。

判断の基礎となるのが、今まで経験した記憶です。特に、嫌な目に遭いそうなとき、インプットした記憶の中から「あのときのアレといっしょだ！」と判断し、たちまち安全なところに逃げます。

人間の場合、たとえば、悲しい過去があっても、時間が経てば、それなりに記憶が薄れていくこともあります。忘れなければ、つら過ぎてまともにやっていけません。

一方、猫の場合は、記憶自体が生存と直結しているため、忘れるどころか、一生の間、記憶の棚に大切に保管しておきます。愛猫の病院嫌いがいっこうに改善されないのも、一度体験した嫌な出来事をいつまでも覚えているからです。

2.正確に状況判断できる

冷静に状況を見極める観察力もまた、猫の賢さを表す要素のひとつです。

猫のなかには、飼い主さんが仕事や家事などで忙しくしていると、一定の距離を保って、そっと見守ってくれる子がいます。本当はかまって欲しいものの、今はそのタイミングではない、と判断しているのでしょう。

用事がひと段落したとたん、待ってましたと言わんばかりに、愛猫が駆け寄ってきます。甘えたい気持ちを爆発させ、飼い主さんにスリスリ。この見計らったかのような状況判断は、日頃から飼い主さんをしっかり観察している成果です。

通常と、忙しいときの飼い主さんの違いが、愛猫にはよくわかっています。目の前の状況から判断して、「GO！」と「STAY！」、どちらが最適か、瞬時に見抜くのがいわゆる「空気が読める子」です。反対に、邪魔好きな猫には「GO！」の選択肢しかありません。

ただ、見方を変えれば、飼い主さんの邪魔が大好きな猫も、いつもと違う「変化」をもとに行動しているわけで、やはり、鋭い観察力の結果でしょう。あえて距離を置くか、実力行使に出るかは、猫の性格次第で、両者とも「賢さ」ではいっしょです。

3.ドアを器用に開ける

この世には、ドアというドアを開けなければ気の済まない猫もいます。

ドア開け名人猫が得意とするのは、レバー式のドアノブです。サッとひとっ飛びして、レバーに両前脚をかけると、自身の重みを利用して、見事にドアを開けます。言うまでもなく、飼い主さんが教えた芸ではありません。自分の力で身につけたワザです。

しつけたわけでもないのに、なぜ愛猫が驚きのワザを実現できるのか？これもまた日頃の観察力のたまものです。毎日、飼い主さんがドアを開けたり、閉めたりするのを眺めているうちに、ドアのしくみをすっかり理解したのでしょう。

「こうなったら、こうなる」という因果関係に加え、ドアの向こうに「何か良いこと」がある、という強い好奇心も愛猫のチャレンジを後押ししているはずです。なかには、レバー式のドアだけでなく、引き戸や網戸を難なく開ける猫もいます。

もし、ひねる式のドアノブ（握り玉）を器用に開ける猫がいたら、小学生並みの知能を持っているかもしれません。ランドセルを背負っていないかどうか、まず確認してみてください。

いずれにせよ、ドアを開けておうちの外に出ないように、日頃から愛猫の脱走対策だけは万全にしておきたいものです。

まとめ

「うちの子は賢い！」と考える飼い主さんは意外に多いかもしれません。本文でも説明したように、猫の「賢さ」は、野生時代から続く名残りです。

今回の記事では、愛猫の賢さを感じられる場面として、「記憶力」「観察力」「特殊能力（ドアを開ける）」の3つに分けて解説しました。

みなさんの愛猫に当てはまるものはあったでしょうか？きっと飼い主さんしか知らない我が子だけのマジカルな能力もあるはずです。

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