犬との主従関係(上下関係)の重要性
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犬と主従関係(上下関係)を作るのにはとても大事な理由があります。
犬は狼のときからの習性で群れを作って生活するという本能を強く持っています。
この群れは現在は一緒に生活する飼い主たち家族です。
飼い主は犬に人間社会で生活するためのルールを教え、犬がそれに従うようにする義務があります。
例えば他人を吠えたてたり、咬みつくなどという行為は犬社会では問題解決の為の当たり前の行為でも人間社会では許されません。
そういった犬の行動を防ぐために飼い主の指示に従える必要がありますが、犬は自分より強いリーダーでないと指示に従いません。
犬ときちんとした主従関係(上下関係)を作るということは犬を飼う上でとても重要な義務なのです。
犬との主従関係(上下関係)の作り方
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犬ときちんとした主従関係(上下関係)の作り方は飼い主が犬にとって頼れるリーダーであり続けることです。
犬は自分を飼育されているペットとは思っていません。
飼い主家族と同様に犬自身も立派な群れの一員だと考えています。
そのため犬は常に群れの中での自分の立ち位置を確認していますし、犬自身が他の家族より優れていると思えば犬自身がリーダーとなろうとします。
飼い主は犬の順位が常に一番下であるようにするためにリーダーとしての自覚を持ち犬に対して中途半端な態度や行動をとらないようにする必要があります。
そのためにはしつけや日々の生活にも気を付け正しい主従関係(上下関係)を作りましょう。
しつけの基本の動作をすぐにできるようにする
しつけを通しての主従関係(上下関係)の作り方はしつけの基本項目を軽視しないことが重要です。
しつけの基本項目とは「お座り」「伏せ」「待て」「来い」「横について歩く」の5つです。
すでにできるという方はそれはどの程度のレベルでしょうか?
一度の指示で確実にできるようであれば問題ありませんが、おやつが必要だったり、何度も何度も指示を出してようやく従うようでは主従関係(上下関係)ができているとは言えません。
これらの問題は飼い主側にも問題がある場合があります。
基本項目のしつけは犬を飼ったら最初に行い、大体のしつけはすぐに完了するでしょう。
しかし、「できるようになったから」とか「この程度できればいいかな」としつけのトレーニングをやめてしまうと、犬はだんだん一度の指示では従わなくなり飼い主も何度か指示して従えばそれで良しと妥協をするようになります。
この飼い主の行動は犬から見れば頼りなく見えます。
また、何度も指示を出すということはそれだけ犬は指示を無視していることになり、最終的に従ったとしてもそれは犬の気まぐれなのです。
こうなると指示に従うか否かは犬に選択権がある状態です。つまりは飼い主をリーダーと認めなくなり、主従関係(上下関係)が逆転してしまいます。
正しい主従関係(上下関係)の作り方は飼い主がしつけに対する意識を変えなければなりません。
一度の指示で確実にできないのであれば一度しつけのやり直しをするとよいでしょう。
まだできない項目は不用意に使用せず、まずはしっかりとしつけることが重要です。
しつけはできるようになったら終わりではなく、生活すべてが犬と飼い主のしつけの時間なのです。
普段の生活が肝心
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犬との主従関係(上下関係)の作り方は基本項目のしつけだけではありません。
普段の生活の中の一挙一動が主従関係(上下関係)の作り方といえます。
犬はとても賢い生き物で観察能力に優れています。飼い主のちょっとした行動や視線の動きも見逃しません。
例えば散歩中の引っ張りは完全に犬が主導権を握っている状態で主従関係(上下関係)が逆転しています。
お散歩のしつけをやり直しましょう。
他にも遊びの誘いや抱っこの要求などにそのまま答えるのも主従関係(上下関係)の作り方としてはよくありません。
要求を叶えてあげる前に何でもよいので1つ指示を出しましょう。
これに従えたらごほうびとして犬の要求に答えてあげるという手順を踏むのが正しい主従関係(上下関係)の作り方です。
犬との主従関係(上下関係)は飼い主がどれだけ犬と真剣に向き合えるかという気持ちにかかっています。
犬との生活の中で問題があるのならぜひ一度見直してみましょう。