黒猫の特徴
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まず「黒猫」というのは全身の大半が黒い毛で被われている猫の事を総称して言います。
ですから白い模様(エンジェルマーク)があっても一般には黒猫と分類されます。
黒猫というのは猫種ではなく、雑種をはじめ、色々な猫種で黒い猫が存在します。
黒毛は劣性遺伝とされ、両親ともその遺伝子を持っていないと生まれてこないため、珍しい猫ちゃんのようです。
しかし黒豹のような猫を作り出すため品種改良された「ボンベイネコ」をはじめ、「アメリカンショートヘア」や「スコティッシュ・フォールド」「マンチカン」など、黒毛が品種として認められている黒猫というのもあります。
また黒猫の目の色はグリーンやブルー、ヘーゼル、稀にゴールドも見られます。
身体的な特徴
一言に「黒猫」と言っても短毛か長毛か、体の大きさ、目の特徴は様々です。
先ほど挙げた種類はのぞいて、他には、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、セルカークレックス、ブリティッシュ・ショートヘアー、ジャパニーズボブテイル、ペルシャ、コーニッシュ・レックス、バーミーズ、サイベリアン、メインクーン、ターキッシュ・アンゴラ、アメリカンカールなどがいます。
純血種の中にも、黒猫は存在しますが、ボンベイという名の、黒猫だけの純血種もいることは、猫好きの方ならご存じだと思います。
ですが、目の色は決まっていて、ゴールドは少数派で、グリーンやヘーゼルが、一般的なんだそうです!
体毛の長さや質はその猫ちゃんの種類によって違いますが、黒猫ならではのつややかなエレガントさに目を惹かれますね。
黒猫の寿命や体形
一般的に猫の標準体型は1歳を超えるとほぼ変わらないとされ、平均は3.5~4.5Kgと言われています。
ただ黒猫は純血種・雑種問わず種類が豊富なため、平均よりも幅が広く2.5~5.5㎏です。
その種類によって体形には気を付けてあげる必要があります。
また、ここ最近の猫の平均寿命は良質なキャットフードや医療の発達、飼い主の意識の向上などから高くなっているといわれています。
一般的にどの猫ちゃんにも共通することですが、外に自由に行き来できる子より室内飼いの子の方が長生きになります。
外に外出できる猫の平均寿命が13.16歳なのに対し、室内飼いの猫の平均寿命は15.99歳。
その差はなんと2.83歳。つまり約3歳も平均寿命に差があることになります。
これだけ寿命に違いがでると、どんな環境に順応させるか真剣に考える必要があるかもしれませんね。
黒猫の歴史は?
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黒猫の不吉なイメージは主に古代神話から広く伝わり西洋の宗教的背景に影響し、現代にまで至ります。
古代ヨーロッパでは黒猫は不吉な存在としては見られていなかったようです。
むしろ神秘的で、崇拝の対象とまでされていました。
黒猫は普通の猫とは違っていると考えられていたようで、ケルト神話や北欧神話にも登場します。
詳細はわかりませんが、キリスト教が大きな勢力としてヨーロッパに広まっていく過程で、旧宗教で目立つ存在だった黒猫は「悪魔の使い」ということにされてしまい、それが後の時代の「魔女と黒猫」というイメージの土台となっていったのではないかと思われます。
多くの罪のない黒猫たちの命が奪われてきたことは歴史に残されています。本当に心が痛くなりますね。
あまりにも人間の身勝手な解釈ですが、現代でもそのネガティブな印象と悪習は主にヨーロッパの一部の地域に根強く残っているようです。
黒猫ってラッキー!?不吉?
欧米では昔から魔女の使いとされていた黒猫は「不吉なイメージ」という事で疎まれてきました。
また映画等でも暗い映像の中で黒猫が「ニャアッ」と鳴く姿は恐怖を倍増させます。
でもこれはあくまで海外での黒猫のイメージであって、昔から日本では「黒猫は福猫」として重宝がられてきました。
黒猫は商売繁盛と魔除けの意味で黒い招き猫があるくらいです。
黒猫と聞いてパッと思い出されるわかりやすい例としては、某有名配送会社の黒猫モチーフは「福を運ぶ」として選ばれたようです。
最近のCMやHPでは旧バージョンのアニメーションではなくツヤツヤとしたリアル黒猫ちゃんが起用されています。とても可愛くて癒されます。
また尻尾の先が曲がった「鍵しっぽ」を持つ黒猫は特に縁起が良いとされています。
黒猫の性格
黒猫はその毛色のせいか否か、ただ、そこにじっとうずくまっているだけで「凶暴なんじゃないか」「怖い、不気味」「冷たい」などと思われがちですが、それは誤解です。
一般的に猫は孤独を好む傾向がありますが、黒猫はちょっと違います。
本当の黒猫の性格はほかの猫に比べて人に対する警戒心が薄く、人懐こくて甘え上手なんです。
でもいつもベタベタするのではなく、飼い主が忙しくしているときは一歩引いてくれていたりするなどして、気持ちを汲み取るのが上手な子が多いようです。
また、動くものが大好きで、とても賢く好奇心旺盛、いたずらっこなタイプなので一緒に遊んであげるととても喜びます。
黒猫は一度飼ってみると黒猫の魅力に惹きこまれてしまって、一気にとりこになってしまいます。
だからでしょうか。黒猫は野良猫として珍しいだけでなく、里親が見つかりやすいということでも希少だといわれています。
黒猫の飼いやすさ
人懐こくて仲良くなりやすい黒猫は、初めて猫を飼う人にとてもお勧めです。
黒猫は人を良く観察して、空気を読むのが上手な猫ちゃんです。
空気を読まずに行動してしまう猫より飼いやすいといえるでしょう。
またオスとメスでも飼いやすさに違いがあります。
オスは一般的な猫と同様マイペースな一面がありますが、社交的です。
家族とも仲良くなってくれるでしょう。
メスは飼い主に対しては懐きますが、ほかの人には警戒心を持ちます。
一人暮らしの方に向いているでしょう。
黒猫の飼育環境と飼い方のコツ
先ほども述べた通り、一般的にどの猫ちゃんにも共通して、外に自由に行き来できる子より室内飼いの子の方が長生きです。
外に自由に出ることで病原菌をもらってきたり、猫同士でけんかして怪我を負うことや事故に遭う確率を考えると当然のことと言えるかもしれません。
猫は行動範囲が狭い動物なので、家の中でも十分に満足して暮らすことができます。
猫に長生きしてもらうためにも、できるだけ室内飼いをお勧めします。
「でも猫だって犬と一緒でお散歩したいんじゃないの?」と思われる方もいますよね。
猫が外に興味を示すのは動くものがあるからです。
子猫のうちから外に出していなければあまり外には行きたがりません。
逆に野良猫など、外で育ってきた時間が長ければ長いほど外に出掛けたがるでしょう。
その子が生まれた環境などを考えてあげることもポイントになりますね。
黒猫の飼育環境
ストレスのない環境を作ることが必要です。
例えば、トイレとベッドを離してあげると部屋が広く感じられますし、移動距離ができて運動不足対策にもなります。
猫は一般的に縄張り意識の強い動物ですから、自分の匂いがついた猫グッズやキャットタワーがあると安心するようです。
匂いの付きやすい布製のグッズがおすすめです。
また、猫は1日に14時間も眠る動物なので、睡眠環境も大切ですね。
狭い所や高い所、部屋の粋を好みますので、そのようなスペースを作ってあげましょう。
黒猫のしつけのコツ
しつけには3つのポイントがあります。
1つ目は現行犯で叱ること。
どの動物にも共通することですが、その場でちゃんと怒ってあげるならしつけになります。
後で叱っても何のことかわからないのでしつけにならないでしょう。
2つ目は「ダメ!」や「NO!」「コラ!」などわかりやすく短い言葉で叱ること。
ダラダラと叱ることにはあまり意味がないようです。
3つ目は決して叩いたりしないこと。
叩いたりしてもしつけになりません。
むしろ愛猫との関係を悪くするだけのようです。
ですから、しっかり大きな声で叱ってしつけるように心掛けてください。
黒猫の健康管理やお手入れについて知っておきたいこと
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黒猫に限らず、もちろんお話しすることができない猫ですから、日々のお手入れが必要です。
目ヤニがついていないか。
病気になってしまうと目が開かなくなってしまったり充血してしまいます。
耳の状態もチェックしましょう。
耳はダニが入りやすいところでもあるので、かゆいそぶりをしていたら病院に連れていくことも必要かもしれません。
シャンプーもしてあげましょう。
あまり水を好まない猫なのでシャンプーを嫌うかもしれませんが、臭ったり、汚れがついてしまったときはシャンプーが必要です。
年に何回かはしてあげましょう。
黒猫のブリーダーの探し方
最初のほうでも書きましたが、黒猫というのは猫種ではなく、雑種をはじめ、色々な猫種で黒い猫が存在します。
それで黒猫というカテゴリーでブリーダーを探すのは難しそうです。
同じ理由で価格相場を黒猫で特定することも難しいでしょう。
もう一つの選択として、里親募集の検索をしてみるのが飼い主になるための近道かもしれません。
黒猫の里親になる
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「黒猫里親」と検索すると、里親募集のサイトはインターネットで簡単に見つけることができます。
自分の空いた時間にじっくり探すことができるという利点はありますが、探し方を間違えたり、詐欺まがいの悪徳な里親サイトで猫を譲り受けるととても大変なことになります。
可愛い写真や動画に気を取られ過ぎずに、細かく猫の情報を書いているところや、こまめに画像を更新しているところを中心に猫を探していきましょう。
病気の話やワクチンの話などをしっかり済ませ、できることならワクチンなどの証明となるものを見せてもらうほうがよいでしょう。
そして、画像だけでは判断できない性格などを見極めるために、一度譲り受ける猫に直接合いに行くことも大切です。
インターネットで里親募集している猫は、予防接種について記載している方がほとんどですが、後々他の予防接種代などと言って金銭を要求してくるところも中にはあるようです。
子猫や黒猫などは根強い人気があり、このような詐欺に巻き込まれる人が増えています。
自分がそうならないためにも、譲り受けるまでにしっかり判断しましょう。
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