自分のライフスタイルに合った犬を選ぼう
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最近はやりの犬種というものはありますが、単にその時の気分だけでパートナーを決めていけません。自分のライフスタイルに合った犬を選ぶことはとても大切です。なぜなら、犬はわたしたちと生活をともにするパートナーとなるからです。十数年は一緒に生活することになるので、選ぶときには慎重でなければいけません。
犬種によって大きく特徴がことなることをご存知でしょうか?愛犬が飼い主に求めることも犬種によって大きく異なります。
「犬を飼いたい」という気持ちは共通ですが、「犬に何を求めているか」は人によって様々です。その気持ちをはっきりと自覚するなら、きっと良いパートナーを見つけることが出来ます。
犬を飼っている人を見かけると「いいな」と感じるでしょうか?ペットショップにいる可愛らしい犬を見つめていると、「自分も犬を飼ってみたい」と思うこともあるでしょう。
犬との生活はとっても楽しいものですから、犬の飼い主になることはとても良いことです。それでも、犬との生活は楽しいだけではありません。やらなければいけないことは増えますし、命を預かる以上、責任をもって育てていかなければいけません。
飼い始めてから、「やっぱり自分は犬を飼うことに向いていない」とか「この犬は自分の生活とは合わない」なんてことになってしまうと悲惨です。楽しいはずの愛犬との生活は苦しくなってしまうのです。
犬選びはとっても大切です。様々な犬種がありますから、飼う前にしっかりと考えて選んであげるようにしましょう。
自分のライフスタイルを検討しよう
どんな種類の犬を飼うか考える時には、自分の生活がどんなものかを考えることが大切です。
人の暮らしは千差万別ですが、犬の特徴も同様に千差万別です。わたしたちの生活と犬の特徴には相性があります。相性の良い犬種を選ぶことができるなら、お互いに気持ちよく生活することが出来ます。
自分はどんなライフスタイルなのかを考えてみましょう。家族構成はどんなものでしょうか?一人で暮らしているのでしょうか?それとも家族で一緒に住んでいるのでしょか?小さい子供がいたり、アレルギー持ちの家族がいる可能性もありますね。
また、犬に対してどれほどの時間を使ってあげられるかも考えなければいけません。周囲の環境も考えましょう。都会ですぐ近くに住宅があるでしょうか?それとも広々としていて、運動できるスペースがすぐ近くにあるでしょうか?
また、愛犬と何をしたいか把握していることも大切です。お家のなかで一緒に暮らしたいだけなのか、一緒に走ったり運動したりしたいのでしょうか?
最終的には犬の数がどうなっているかも予測したいものです。1頭だけで我慢できるでしょうか?多頭飼いにチャレンジしてみたいでしょうか?最初はその気がないとしても、のちのちそう感じる可能性があるでしょうか?
少し考えただけでも、人のライフスタイルにはかなりの幅があることが分かったのではないでしょうか?自分がどの位置にいるか正確にわかっているなら、自ずと相性の良い犬種も選べるはずです。
相性の良い犬種選びは大切!!
相性の良い犬種選びはとっても大切です。自分が求めていることと、愛犬が求めていることがピッタリとあるなら、どちらも楽しいですし、心地よい関係を築きやすくなります。
最近では飼いきれなくなったからと言って、身勝手にも飼い犬を捨てたり保健所に持ち込んだりする人が増えているのです。決してそんなことにはならないよう、相性の良い犬種を選んでくださいね。
これからライフスタイルごとに合う犬種をご紹介したいと思います。紹介する犬種が必ずしも合うわけではありませんが、参考にはなるでしょう。すべての項目を考えるうちに、自分にはどんな犬種がピッタリなのかわかってくるはずです。
ライフスタイルから考える犬の選び方①:家族構成
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まずは、自分の家族構成についても考えることが出来ます。一人暮らしと家族では生活パターンが大きく異なります。いざという時に助けてくれる人がいるかどうかも変わります。
小さな子供がいる場合には、慎重に選ぶ必要もあるでしょう。
1人暮らし
1人暮らしでしょうか?1人で暮らしていると寂しさを感じやすいものです。犬を飼いたいと感じる多くの人は1人暮らしであるケースが多いのです。
そうした感情とは相反して、ひとりで犬を飼うのはとても大変です。1日に食事を与えて、散歩に連れていき、しつけを行なわなければいけません。金銭的な負担も決して楽ではありません。エサ代やケージ代、エアコンの電気代などの毎月の必要もかかります。
1人暮らしには限界がありますので、相性が良いのは、我慢強くて温厚な犬種が向いていると言えます。大型犬であれば、ゴールデン・レトリーバーなどがお勧めです。小型犬であれば、パグやフレンチブルドッグなども良いかもしれません。
1人暮らしの人は部屋の大きさも限られている場合が多いですね。狭い部屋に大型犬を飼うのは無理がありますから、その場合は小型犬を選ぶのがおすすめです。
小さい子供がいる
小さい子供がいる家庭では、犬種選びに慎重であってください。
小さい子供は犬に対して無茶な行動をしてしまうことがあります。それで、すぐにかんしゃくを起こしたり、ストレスが溜まったりする犬だとトラブルが生じてしまいます。愛犬に小さい子供が噛まれることなどあってはいけませんよね。
できるだけ、我慢強い犬種を選ぶのはいかがでしょうか。その点で言えば、ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどはピッタリでしょう。小さい子供の良いパートナーになってくれます。
しかし、これらの大型犬を飼育するには、広いスペースや余分なお世話が必要になります。その余裕が家族にあれば問題ないですが、赤ちゃんが生まれたばかりの家庭だと、そこまでの余裕はないはずです。そんな場合は、シーズーなどの小型犬を選ぶことも出来ます。
アレルギーを持っている家族がいる
「どうしても犬を飼いたい」けど、アレルギー持ちの家族がいるでしょうか?犬アレルギーを持っている家族がいるなら、犬を飼うべきではありません。
では、犬アレルギーではないものの、アレルギーに敏感な家族がいるならどうしますか?犬アレルギーではないのですが、その他のアレルギーを持っている場合です。こちらも出来るだけ犬は飼わないほうが良いでしょう。
こうした点を理解しつつも、どうしても犬を飼いたいのであれば、抜け毛が少ない犬種を選びましょう。トイ・プードルやマルチーズなどは抜け毛が少ないので、他の犬よりはアレルギーの心配が少ないでしょう。
また小型犬であれば、居住スペースを区切ることで、犬の被毛やホコリなどが全く入ってこない部屋を作り出すことができます。犬の生活するスペースを限定することでアレルギーに対処するのですね。
一緒に生活していないとしても、アレルギー持ちの家族がたまに出入りする家庭では同様の犬種選びが出来るかもしれませんね。
ライフスタイルから考える犬の選び方②:時間
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ライフスタイルによっては愛犬に割く時間も大きく異なってきます。
たくさんの時間を愛犬に与えることが出来る場合もありますし、仕事や家庭の責任、体調などから愛犬へ与える時間が限定的である場合もあります。愛犬にどれだけ時間を使えるかでも相性の良い犬種は異なってきます。
愛犬に割く時間が少ない場合
1人暮らしだったり外出が多かったりするかもしれません。体調の関係で、愛犬に与える時間が限られる場合もあるかもしれません。特に若い人たちは仕事が忙しかったり、趣味で出かけたりすることが多いかもしれませんね。
もちろん、時間を見つけて愛犬との時間を取ることはできます。深い関係を築いてお世話することは出来るのですが、日中にはどうしてもお留守番させてしまう傾向にあるでしょうか?
そんな場合にも忍耐強い犬がおすすめです。先ほども紹介しましたが、レトリーバー系の犬種や、パグやシーズーなどの小型犬が良いかもしれません。
愛犬に割く時間を多くとれる場合
時間がたっぷりとれるライフスタイルかもしれません。お仕事を既に退職していて、いつでも愛犬のために時間を使ってあげられるかもしれません。また家族が多いので、どの時間帯であっても愛犬に誰かが対応してあげられる場合もあるでしょう。
そんな場合は、好みに合わせた犬種を選ぶことができます。
愛犬のために時間を使うことができるので、運動が大好きな犬を選ぶことができます。コーギーやダックスフンドなどもおすすめです。
ゆっくりとした時間を一緒に過ごしたいのであれば、マルチーズやポメラニアンなどの比較的落ち着いた犬種でもいいでしょう。