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名称:スルーギ
性格:忠実、警戒心が強い
寿命:10~15歳
体重:20~27kg
体高:61~72cm
毛色:明るいサンド、レッド・サンド(フォーン)、ブラック・マスク、ブラック・マントル、ブラック・ブリンドル、ブラック・オーバーレイ
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー17~23万
スルーギの性格
スルーギのルーツは定かではありませんが、2000~3000年ほど前にモロッコやアルジェリア、チュニジア、リビアなどの北アフリカで飼育されていたと考えられています。砂漠地帯でガゼルや野ウサギなどの狩猟犬として活躍していました。
アルジェリアのユージン・ドーマス提督が19世紀の中ごろに書いた本をきっかけに、19世紀末にはヨーロッパ各地で飼育されるようになりました。
イスラム教では位の高い生き物として扱われ、亡くなったときには飼い主が頭髪を剃る特別な儀式が行われるほど大切に育てられています。
日本国内では登録件数が2005年から2018年まで1頭もいない非常に希少な犬種なため、飼育する場合は海外から輸入する必要があります。
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、スルーギは主人によくなつき、家族に危機が迫ると守ろうとする忠実な犬種です。狩猟犬として活躍していたので、警戒心が強い一面もあります。
細身でスラっとした体型がアザワクやサルーキに似ていますが、サルーキとは深い血縁関係がないことが明らかになっています。
スルーギの平均寿命
スルーギは中型犬で、平均寿命は10~15年ほどです。中型犬全体の平均寿命は13年ほどなので、スルーギは平均よりやや長命と言えます。
スルーギの平均体重
スルーギの平均体重は15~22kgです。オスとメスに大きな体重の差はありません。
スルーギの平均体高
スルーギの平均体高はオスが66~72cm、メスが61~68cmです。メスの方がオスよりもやや小柄です。
スルーギの毛色(カラー)
スルーギは砂漠の多いモロッコで狩猟犬として活躍してきたので、被毛のカラーはサンドやフォーンのような保護色となる色が多いです。
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- 明るいサンド
- レッド・サンド(フォーン)
- ブラック・マスク
- ブラック・マントル
- ブラック・ブリンドル
- ブラック・オーバーレイ
スルーギが成犬になるまでの期間
犬はサイズによって成長期の長さが異なります。中型犬のスルーギは、約10~12か月かけて成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
スルーギの鳴き声
スルーギは家族に忠実で、時には主人を守ろうとするため、見知らぬ人や犬に対して警戒して吠えることがあります。近隣とのトラブルにならないように、しっかりとしつけをする必要があります。
スルーギがかかりやすい病気
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
関節炎 | 関節の軟骨がすり減って痛みを生じる。歩くのを嫌がったり歩き方に異常が生じる。肥満や過激な運動、加齢などが原因になることが多い。 | 不明 |
皮膚病 | 湿疹やかゆみ、脱毛などの症状を伴う炎症が起こる。原因は、細菌やダニ、アレルギーなどさまざま。 | 約7千円/1回 |
骨折 | 小型犬や四肢が細い犬に多い。フローリングで滑る、ドアに足を挟むなど日常的な原因でも骨折をする。 | 約12~28万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
スルーギは砂漠地帯で生活していたので暑さには強いですが、日本の高温多湿には慣れていません。こまめに様子をチェックしましょう。
暑い時期の散歩は日中を避け、朝晩の涼しい時間帯に水分補給をさせながら行いましょう。
真夏以外でも熱くなりやすい車内や室内でも熱中症になることがあるので、室温には気をつけてください。
スルーギの体臭
スルーギは被毛が短いので体臭がこもりにくい犬種です。
ただし、汚れを放置したり真菌が原因の皮膚病になると臭いが発生するので、こまめにチェックしましょう。
スルーギの飼い方
原産国のモロッコは砂漠地帯のためスルーギは暑さには強いですが、被毛が短くスリムな体系をしていることもあり寒さには強くありません。
室内でくつろぐことが好きな性格なので、なるべく室内でコミュニケーションを取りながら飼育しましょう。
フローリングの床は滑りやすく、関節を痛めたり骨折に繋がる原因にもなるので、シートなどを敷いて対策する必要があります。
狩猟本能が強く表れる一面があるので、散歩の際他の動物に飛び掛からないように抑えておける体力が必要になります。
ドッグフードの量・回数
子犬と成犬、シニア犬は必要な栄養素やカロリーが異なるので、ライフステージにあった総合栄養食を与えてください。
子犬は免疫機能が発達する時期なので、ビタミンEなどを含む抗酸化物質を含んだフードが適しています。骨を発達させるカルシウムやリン、マグネシウムなどがバランスよく含まれているフードもおすすめです。
ただし、成長期に過剰にカルシウムを与えると必要以上に吸収されて成長に悪影響を与えるので注意しましょう。
スルーギは皮膚病にかかりやすいので、EPAやDHAなどのオメガ3系不飽和脂肪酸を含むフードで健康な皮膚を維持することも大切です。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的は1日2回与えましょう。
関節の病気にかかりやすいので、フードやおやつを与えすぎて肥満にならないように注意しましょう。
食べさせてはいけないもの
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
- 柑橘類
- 酢類
- スパイス類
- クセのある葉物野菜
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
抜け毛の量
スルーギは被毛が短く密集しているシングルコートの犬種で、抜け毛が少ないです。マッサージもかねてラバーブラシで優しくブラッシングしてあげましょう。
被毛や皮膚に汚れがついている場合には、濡れたタオルなどで拭きとってください。
お風呂の入れ方
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スルーギは月1~2回ほどシャンプーをしてあげましょう。シャンプーの頻度が高いと、必要な皮脂まで洗い流してしまって皮膚が荒れる原因になります。
スルーギは皮膚病になりやすい犬種なので、シャンプーの流し残しがあったり被毛が生乾きの状態で放置しないように注意しましょう。
- お風呂を怖がる場合があるので、おもちゃを使うなどしてお風呂場に慣れさせてから始めましょう。
- 37度くらいのぬるま湯で、身体全体を濡らします。顔回りは目や耳があってデリケートなので、水を含ませたタオルなどで優しく濡らしてあげましょう。
- シャンプーを手で泡立てて、身体→頭の順に皮膚まで優しく洗います。
- 頭→身体の順にシャンプーを流します。シャンプーが残っていると皮膚炎になる危険性があるので、しっかり流しましょう。
- タオルで全体的に拭いたら、犬の身体からドライヤーを30cmほど離して完全に乾かします。犬が熱がっていたら温風と冷風を交互に当てましょう。
- 子犬と同様に37度くらいのぬるま湯を身体から濡らして、顔まわりは水を含ませたタオルなどで濡らします。
- シャンプーを手で泡立てて、身体→頭の順に優しく洗います。
- 頭→身体の順にシャンプーを洗い流します。流し残しには注意してください。
- タオルで全体的に拭いたら、ドライヤーを犬の身体から30cmほど離して完全に乾かします。犬が熱がっていたら温風と冷風を交互に当てましょう。
最適な散歩時間
スルーギは運動の運力が高く、散歩が好きな犬種です。1回30分~1時間以上の散歩を毎日2回行いましょう。ドッグランなどで運動させるのもおすすめですが、他の犬などに飛び掛からないように注意してください。
山を駆け巡っていた狩猟犬のルーツを持つため、豊富な運動量が必須です。毎日の散歩以外にも一緒にアウトドアへ出かけたりと、たくさん運動させるといいです。
寒さに弱い犬種なので、寒い季節の散歩は日中の暖かい時間帯に行いましょう。
散歩の時間が足りないと運動不足になってストレスが溜まったり、関節の病気の原因にもなる肥満になってしまいます。
スルーギのしつけ方法
スルーギは神経質な性格で、知らない人間や音などの刺激に対して興奮してしまうことがあるので、しっかりしつけを行う必要があります。飼い主に従順な性格なので、しつけを覚えるのは得意です。
飼い犬が言うことを聞かないから感情的に怒鳴りつけたり、暴力で押さえつけようとしては「虐待」になります。
犬はトレーニングを重ねることでしつけを覚える生き物なので、根気よく繰り返し教えてください。
トイレのしつけ方
トイレのしつけは開始時期が遅れると、勝手に排泄場所を決めてしまって矯正するのが大変になるので、スルーギの子犬を家に迎えたらすぐに始めましょう。
室内で飼うことが多い犬種なので、しつけができていないと部屋が汚れてしまう可能性もあります。
1歳以上のスルーギにトイレのしつけをする場合も子犬と同様の方法でトレーニングしますが、覚えるには時間がかかる傾向にあります。
多頭飼いの場合は他の犬とトイレを共有する方法がありますが、犬のストレスになるようなら個別のトイレを用意しましょう。
- サークルやケージに専用のトイレを用意する
- 落ち着かない様子が見えたら排泄をしたがっているサインので、トイレまで誘導する
- 成功したら大げさに褒める
無駄吠えのしつけ方法
スルーギは警戒心が強く、テリトリーに知らない人間が入ってくると吠えることがあります。犬の鳴き声はトラブルなることもあるので、子犬の頃からしつけをするようにしましょう。
無駄吠えのしつけは、吠える原因を探るところから始まります。
- 他人や犬に対して吠えることがないように、社会化期から人や犬に慣れさせる
- チャイムなどの物音に対して吠えないように、原因の音を鳴らしてご褒美を与えるトレーニングをする
- 飼い主に甘えて吠える場合には、無視をして「吠える=構ってもらえない」と認識させる
噛み癖のしつけ方法
スルーギは野ウサギやガゼルなどの狩猟をしてきたルーツがあり、顎の力が強いので噛み癖がついていると、ケガやトラブルの原因になる可能性があります。
甘噛みが噛み癖に発展するケースがあるので、子犬の頃からトレーニングを開始しましょう。
歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。
噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。
- 甘噛みをしてきたら大きな声で「ダメ」と言う
- ダメと言いながら大きな音を出す
- 遊んでほしくて噛んでくる場合には無視をする
待てのしつけ方法
興奮しやすいスルーギをコントロールできるように、「待て」のトレーニングは子犬の頃から始めましょう。「待て」は病院や散歩中など、日常のさまざまなシチュエーションで役に立つ便利なコマンドです。
- 飼い主の正面にお座りをさせる
- 「待て」と指示して数秒動かないでいられたら「よし」と言ってご褒美を与える
- 「待て」と「よし」の間隔を少しずつ伸ばしていく
留守番のしつけ方法
普段から飼い主と一緒に過ごしている犬は、留守番になれていないと不安になってしまいます。飼い主がいない不安からパニックになると、動き回ったり無駄吠えをしたりなどの問題行動を起こします。
外の物音に対して不安になることもあるので、あらかじめさまざまな刺激に慣れさせておきましょう。
- リラックスして過ごせるケージやサークルを用意する
- 短時間の留守番をさせて、留守番に慣れさせる
- 徐々に留守番の時間を伸ばしていく
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619