足が短い犬10種類まとめ
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胴長短足の犬を見ていると微笑ましいですね。可愛いですし独特の愛嬌があります。思わず笑ってしまうような仕草や動きをする犬もいます。
足が短い犬は挙げてみるとたくさんの種類があります。足が短い犬というとダックスフントやコーギーを思い浮かべると思いますが、他にもたくさんの種類がいるんですよ。
今回はたくさんの種類の中から、足が短い10種類の犬を挙げていきたいと思います。その中からお気に入りが見つかるかもしれませんね!
ダックスフント
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足が短い犬と言えば必ず挙げられるのがダックスフントです。人気犬種の上位にも入ってくるので、実際に見たことのある人も多いのではないでしょうか。
胴長短足ですが筋肉質で、すばしっこく動くことができます。もともとはアナグマ狩りで活躍していた猟犬なので、勇敢さと俊敏さを持ち合わせた犬種です。
原産国のドイツでアナグマの巣穴に入り込めるように改良されてきたダックスフントは、気が荒くてどう猛なアナグマにも立ち向かっていけるような勇敢で気の強い性格、そして優れた嗅覚とすばしっこさを身に着けるようになりました。
やがてアナグマ以外の小動物の狩猟にも使われるようになり、キツネやウサギなど獲物のサイズに合わせた改良が行われるようになりました。かわいらしい見た目とは裏腹に、気が強くて喧嘩っ早いため、初心者には難しい犬種だとも言われています。
現在では大きさに合わせてスタンダード、ミニチュア、カニンヘンと3つのタイプに分かれています。被毛のタイプもスムース、ロング、ワイヤーの3つのタイプに分かれています。
サイズが小さくなれば飼いやすくなると思うかもしれませんが、実はその逆なんです。サイズが小さいカニンヘンが一番狩猟に対して熱心で、気が強く負けず嫌いな性格が強く出るようです。日本で最もポピュラーなのはミニチュアダックスフントでしょう。
ウェルシュコーギー
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ウェルシュコーギーも日本で人気のある、足が短くてかわいらしい犬種です。ウェルシュコーギーとしてひとくくりにされていますが、実は2つの別々の犬種のことを指します。
一つはウェルシュコーギー・ペンブロークで、日本でコーギーと言えばこの犬種を指します。ウェールズのペンブロークシャーにいたのでこのように名付けられたようです。
もう一つはウェルシュコーギー・カーディガンです。同じウェールズが原産国ですが、こちらはカーディガンシャー地方にいたのでこのように名付けられました。
ペンブロークと似ているため、同じ犬種として考えられていた時期もあり、両方を交配することもありました。しかし似ているとはいえ違いがあるので、1943年に別々の犬種として登録されるようになります。
牧畜犬として飼育されてきたペンブロークは、主に牛を追い立てるのに優れていました。牛に尻尾を踏まれると大けがを負ってしまうので、断尾をすることが習慣となっていました。
そのため尻尾がない犬種だと思われがちですが、実際はキツネのような長い尻尾があります。一方で、同じく牧畜犬として活躍してきたカーディガンには、断尾されずに長い尻尾があります。
最近では動物愛護の観点から断尾が禁止されるようになりましたが、そのためにペンブロークの繁殖をやめてしまったブリーダーもいるようです。登録数がどんどん減っており、絶滅の危機にあるとさえ言われている状況です。
どちらのウェルシュコーギーもイギリス王室と深いかかわりがあり、愛されてきました。牧畜犬として活躍してきたので、スタミナがありとても活発です。とても賢く飼い主に従順な性格でもあります。ペンブロークのほうが活発で敏捷性に優れており、カーディガンのほうは落ち着きがあると言われています。
バセットハウンド
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足の短い犬の中でバセットハウンドもよく知られている犬種ですね。有名な靴のブランドであるハッシュパピーのマスコットですし、刑事コロンボの飼い犬であったりマリリンモンローに飼われていたりと、バセットハウンドのことを知っている人も多いのではないでしょうか。
バセットハウンドは16世紀に発見されたイギリス原産の狩猟犬です。バセットハウンドの特徴は優れた嗅覚を持っているということです。ブラッドハウンドに次ぐほどの嗅覚で、獲物の臭いを察知して飼い主と一緒に追い詰めることができます。
主にウサギ狩りに用いられていたため、家庭犬として飼育されている現在でも、ウサギなどの小動物がいると狩猟本能が働くことがあるので注意が必要です。
大きな頭と地面につきそうなくらい大きくて垂れた耳を持っているのも特徴的です。狩猟犬ではありましたが、それほど運動量が多いというわけではありません。賢くて飼い主に従順、どちらかというとのんびりとした性格をしています。匂いに対する執着心があり、やや頑固なところがあるので、しっかりとしつけることが必要です。
クランバースパニエル
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「スパニエル界の貴族」とも呼ばれることがあるクランバースパニエルは、イギリスが原産の大型のスパニエル犬種です。18世紀に作出されるとイギリス王室にも愛され、狩猟犬として活躍しました。貴族しか所有することができない時期もあったようです。
大きな頭と太い首、そして柔らかいシルクのようなロングコートが特徴的です。狩猟犬であったことからスタミナに富んでいますが、足が短い犬種なのでスピードがあるわけではありません。
万能タイプの狩猟犬ではありませんが、賢くて訓練しやすいことや、野ウサギのような地中の獲物の発見や回収作業などを得意としていたことから、狩猟犬として重宝されてきました。
現在では家庭犬やショードッグとして飼育されることが増えており、重量のある個体が好まれる傾向にあるようですが、狩猟犬としての本来の体型を維持しようという動きもあるようです。
狩猟犬ではありますが、攻撃的でなく落ち着いた性格の持ち主です。家族には愛情深く従順ですが、見知らぬ人には関わろうとしないシャイな性格でもあります。
ダンディディンモントテリア
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ダンディディモントテリアはイングランドとスコットランドの国境地帯で作出されたテリア犬種です。ダックスフントも掛け合わされたと言われており、胴長で足の短いかわいらしい見た目の犬種です。それでもアナグマやカワウソ、ウサギなどの狩猟につかわれてきたので活発で勇敢な犬種でもあります。
いろいろな名前で呼ばれていましたが、ウォルター・スコットの小説「ガイ・マナリング」の主人公が飼っていた犬ということで、主人公の名前からダンディディンモントテリアと名付けられました。テリア犬種ではありますが、テリア気質が極めて弱いと言われています。
活発ではありますが気の強さや頑固さは強くなく、「テリアらしくないテリア」とか「テリア界のジェントルマン」と呼ばれることがあります。ウェーブのかかったロングコートを持つ人懐っこいテリアなので、家庭犬としても人気がありました。イギリスでは人気犬種でしたが、最近では絶滅を危惧されるほど登録数が減っていると言われています。