猫のデッサンをしてみよう!!
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猫の可愛らしい姿を描いてみたい人は多いのではないでしょうか?そんな飼い主さんたちには猫のデッサンがおすすめです。上手に猫を描くことができたなら楽しいに違いありません。
私たちの周りには猫の絵がたくさん存在しています。趣味で猫の絵を描く方も多いのではないでしょうか?
猫の絵にはいくつかの種類があります。可愛らしいイラストは多くの人に人気です。水彩画や油絵にも可愛らしい猫たちは登場するものです。猫のデッサンも素晴らしいものです。「猫のデッサン」を見たことがあるでしょうか?鉛筆で書かれたリアルな猫がまるで生きているように描かれたものです。
デッサンを見たことはあっても描いたことが無い人は多いかもしれません。ですから最初に、デッサンとはどういうものかを簡単にご説明したいと思います。
デッサンとは
デッサンとはフランス語が元になっている言葉です。「線を引く」と言う意味があるようです。
デッサンとはある対象を見たままに描く手法です。そのままの形や影を鉛筆やペンなどを使って描くのです。対象物は立体ですが、平面の紙の上に、さも立体物があるかのように描くことが出来ます。
デッサンは絵の基本ともされている作業です。見えているすべてのものを鉛筆やペンだけで再現しなければいけないため、描く人の画力が如実に表れるものです。その分、上手に書くことが出来たなら、それを見る人を感動させることが出来るものです。
上手に描くには?
デッサンで対象を上手に書くためにはどんなことが必要なのでしょうか?それは、対象をそのまま再現する力だと言われています。そのためには、対象物をしっかりと観察することが大切です。よく観察して、対象の構造を見極めることが必要なのです。
対象が生き物であれば、その生き物の動きも知っておく必要があります。どのように動くかを知ることでより、表面に表れる違いを知ることが出来るのです。そして、自分の頭の中のものをそのまま表現できるように自分の手を慣らしていく必要もあるでしょう。
何度もデッサンをするうちに少しずつ上手に書けるようになるに違いありません。
猫を描いてみよう
デッサンで猫を描いてみるのはいかがでしょうか?
猫は生き物ですから、動きのある対象物です。猫は人間にはない動きや身体の仕組みをしています。表情も豊かで可愛らしいものです。こうした要素をからすると、猫を描くことは難しいと感じてしまうでしょう。それでも、コツさえつかめばある程度の猫を描くことは可能です。
猫が大好きな人であれば、猫の動きや特徴についてよく知っているはずです。猫好きだからこそ猫の魅力を十分に描くことが出来るのではないでしょうか?
今までにデッサンを行なったことが無いとしても、是非チャレンジしてみてください。猫のデッサンは私たちにとってとても楽しい趣味になり得ます。さらに、愛らしい猫をいつまでも絵の中に収めることが出来るのです。デッサンには写真と違った魅力があります。
実際に猫のデッサンにチャレンジしたくても、どこからどのように始めたらよいか分からない人も多いでしょう。これから初心者におすすめする猫のデッサンの基本的な方法やコツをご紹介しますね。
猫のデッサンの方法
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猫のデッサンの方法についてご紹介します。以下の大まかな手順でデッサンを行なってみると良いでしょう。
描く猫を選ぼう
まずは、描く対象を選別しましょう。どんな対象物を選ぶかによって難易度はかなり変わってきます。最初のうちは、体のラインが分かりやすい猫を選ぶと良いでしょう。
短毛の猫であれば身体の動きや各部位の仕組みも観察しやすいでしょう。逆に、長毛の猫たちだと毛の中に隠れた部分を理解するのが難しいかもしれません。
描く猫は出来るだけ身近な猫が良いでしょう。実際に飼育している猫であれば、何度も観察したり、触って確かめたりすることが出来ます。愛着を抱いているからこそ、その猫の魅力的な部分を引き出すことも出来るはずです。
最初のうちは、同じ猫を何度も描いてみるのはどうでしょうか?同じ猫を何度も描くなら自分の上達のほども分かりやすいからです。自分が上達しているのが分かるとモチベーションも向上しますよ。
猫をよく観察しよう
対象が決まったならその猫をじっくりと観察しましょう。猫の骨格、関節、被毛、表情などをよく把握できるようになってください。
猫のいろんな動きを観察していると、一番魅力的な体勢を見つけることが出来るでしょう。できるだけこの観察の時間を長くとるのは大切です。上手なデッサンのためには観察が欠かせません。
描く体勢を決定する
続いて、猫のポーズを決定しましょう。どんな体勢の猫を描くのかを決めるのです。態勢によって描くための難易度も、にじみ出る猫の魅力も異なることでしょう。
座っている姿、寝ている姿、歩いているところ、ジャンプしているところなど様々な場面から選ぶことが出来ます。最初は座っているところなど、動きができるだけ無いものを選ぶと良いでしょう。比較的描きやすいからです。
頭・胴体・手足・腰・尻尾の位置を決める
猫のポーズが決まったなら、身体の各部位の大まかな位置を把握するようにしましょう。自分の決めた体勢の時に、猫の頭や胴体、腰はどの位置にあるでしょうか?手足や尻尾などの位置も考えることが出来ます。
この時に大切なのは身体の主軸になる頭と胴体と腰の位置関係と大きさを正確に把握することです。それぞれの位置関係がズレてしまうと、どうしても身体が崩れてしまいます。大きさも大切です。頭が大きすぎる猫は不格好ですし、逆に小さすぎても変な生き物になってしまいます。
大きさと位置は基本となるので、慎重に決めると良いでしょう。
身体全体を大まかに描く
身体の各部位の位置が決まったなら、まず身体のアウトラインを描くようにしましょう。それぞれのパーツを繋ぐように滑らかな線でシルエットを描くのです。このアウトラインだけでも猫であることが分かるはずです。
アウトラインが描くことが出来るなら、それぞれのバランスが問題ないかも把握しやすくなります。変な形になるなら、どこかのパーツの位置か大きさがおかしいのでしょう。アウトラインは全体の仕上がりに大きく影響します。出来るだけ納得のいく線が引けるよう頑張りましょう。
表情を描く
ラインが出来たなら猫の簡単な表情を描いていきましょう。顔のパーツの大きさや位置も大切です。「どこを見ているのか」「どんな気持ちなのか」が分かるように描きましょう。
猫の簡単な表情まで描くことが出来たなら、後はその絵に厚みを持たせる作業です。今のままでは単なるスケッチやイラストのようなものです。できるだけ見えているものを描写していくのです。
被毛・影を描く
猫の身体は被毛に覆われています。ですから、被毛を上手に描くことが出来たなら、仕上がりも格段に向上します。被毛の色、厚み、長さなどが見えるように描くようにしましょう。毛の流れを意識することも大切です。
身体の各部分には影になっている部分があります。影を意識して描写するなら、より立体的に見せることが出来ます。
対象物の位置関係を確認して前後での濃淡をつけましょう。重なっている部分には必ず影ができるので、その影も描写してください。何より光がどこから当たっているかを意識することも大切でしょう。
猫の身体を良く知ろう
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猫のデッサンするためには、猫の身体の仕組みを深く知っておかねばなりません。これから猫の身体の仕組みについていくつかご紹介します。デッサンで意識するとよい部分をご説明しますね。
猫の大まかな骨格
まずは、猫の大まかな骨格を知るようにしましょう。猫の骨がどのような形になっているかを知るのです。頭蓋骨の位置、背骨の長さ、肋骨の位置や大きさなどを把握するのです。前足と後ろ足の骨がどれくらいの長さか、どの位置にあるかを考えることも大切です。
猫のデッサンする過程で、身体の各部位の位置と大きさを決定するためには、この大まかな骨格を把握することがとても大切です。
関節の位置
猫の骨の関節の位置も知るように考えることは大切です。特に肩の関節の位置と足の関節の位置を良く把握しましょう。猫の肩は前足の付け根よりも上の位置にあります。底から下がって、足と胴体のつなぎ目にも関節があります。
猫の足先の関節は特徴的です。猫のかかとは普段地面から浮いています。座る時のみ地面につくのです。
猫の毛並み
デッサンでは猫の毛色や毛並みが忠実に再現されているべきです。どんな毛質なのかも見てわかるように描けると良いですね。被毛がどれくらいの長さなのかを把握しましょう。そして体の各部分ごとの毛の流れを再現できるようにしましょう。
単色の被毛であっても毛の色は微妙に異なることを覚えておきましょう。猫の体勢や光の当たり具合によっても被毛が反射する色は異なります。
猫の顔
猫の顔は目と鼻を意識するならきれいに描くことが出来るでしょう。猫の目はつり目です。そして猫の顔を正面から見た時に、目のラインと鼻筋はほとんど繋がっています。鼻筋を描いてその延長線上に目を持ってくると良いでしょう。
輪郭と目と鼻の位置と大きさを意識しましょう。幼い猫は顔のパーツが顔の下の方についており、比較的パーツが大きめです。成猫はそれぞれのパーツが小さく顔の中央よりに位置しています。
頭の形
猫の頭の位置と頭蓋骨の形を意識するようにしましょう。人間の頭蓋骨と違って、猫の頭蓋骨は平べったく鼻と口が前方に突き出しています。
背中のカーブ
「猫背」と言う言葉があるように、猫の背中は特徴的です。通常は肩甲骨の部分が出っ張っていますが、姿勢を低くしたり、座ったりすると、背中が大きく曲がって膨れ上がります。背骨のカーブをきれいに表現できれば、より猫っぽさを表わせるはずです。
尻尾のライン
猫の尻尾は背骨の延長線上にあります。背骨のカーブを意識しつつ、尻尾の曲線を表わしましょう。