猫が大声で鳴き続けるのはなぜ?
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猫は一日を通して比較的静かに過ごす動物です。気ままな性格で、いっぱい手をかけなくてもひとりで自由に過ごして生活しています。
近年のペットブームに伴い、猫を飼うご家庭も多くなってきました。完全室内飼いで、一匹の猫を手厚く可愛がっている飼い主さんも増えてきています。それに伴い、飼い主と猫との関わり方や飼育の仕方も、ひと昔前とは変わってきているようです。
飼い主にたくさん愛情を注がれ、子どものように大切に育てられている猫が多いため、もともとの自由で気ままに過ごす性格を持ち合わせる猫よりも、甘えん坊で寂しがり屋な猫の方が多くなってきているような気もします。
そんな中で飼い主さんの中には、飼い猫が特に考えられる理由もないのに大声で鳴き続ける行動を取ることに困っている、という方がいるようです。たとえば、猫を飼っている方の中でこんなコメントがありました。
「本当に助けて下さい。寝れないんです。飼っている猫が夜中から朝にかけてほんっとうに大声で鳴きます。それはもう、赤ちゃんの鳴き声よりもはるかに大きく普段出さないような声です。人間の叫び声みたいな大きさです。何か確実な対策はないでしょうか。」出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10156906545?__ysp=
「猫が突然大声で鳴くようになりました。時間は特に決まっていなくて、夕方や夜に突然鳴き出します。猫の年齢は13歳なのですが、こういうことは良くあることなのでしょうか」出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11185464816?__ysp=
「猫が私が帰ってくると、大声で鳴きます。自転車を止めたり、車から出てきたりすると、音で分かるのか大声で玄関前で鳴き始めます。最初はしょうがないかなと思っていたのですが、最近いつものように飼い猫が大声で鳴いていたら、近所の人が顔を出して『めっちゃうるさい猫おるやん!』と言われました。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14169209999?__ysp=
親はそんな猫の様子を見て、声帯手術しないといけないと言ってきます。大声で鳴くのは帰ってきた時だけですし、声帯手術なんてされたらかわいそうです。」
猫が大きな声で鳴くことに困っている方は結構多いようですね。その鳴き声がたまになら良いものの、あまりに大声で鳴くとか、みんなが寝静まる夜に限って鳴き続ける、どんな手段を講じても大声で鳴くのをやめさせられないとなると、本当に困ってしまうと思います。
では、猫が大声で鳴くということには何か原因があるのでしょうか?また、猫が大声で鳴き続ける場合、どんな対処をすれば良いのでしょうか?
猫が大声で鳴く―考えられる原因とは
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猫は鳴くことでしか自分の意思を伝えることはできません。では、猫は大声で鳴くことで飼い主にどんなことを訴えようとしているのでしょうか。考えられる原因をいくつか取り上げてみることにしましょう。
お腹が空いている
猫は人間のように、3食の時間がきっちり決まっているわけではありません。それでお腹が空いていてエサ皿にご飯がない時に、「お腹が空いたー」と大声で鳴いて訴えることがあるようです。
決まった時間だけにご飯をあげることを決めている飼い主さんも多いとは思いますが、ご飯の時間ではないのに常に大声で鳴き続ける時は、もしかするとお腹が空いているのかもしれないので、ほんの少しおやつをあげるなどして要求に応えてあげるのも良いかもしれないですね。
しかし注意したいのは、猫が大声で鳴くたびに静かにさせる目的でおやつなどをあげ続けていると、「鳴けばご飯やおやつをもらえる」と猫が学習してしまい、今度はもらえるまで鳴き続ける場合もあるということです。
猫が鳴いてうるさいからという理由で与え続けるのではなく、静かにできた時のご褒美として与える方が良いかもしれません。
発情期を迎えている
去勢や避妊手術をしていない猫の場合は、発情期になると耳につんざくような大きな声で鳴き続けます。やたらと外に行きたがり、ウロウロ歩き回りながら、大きな声で鳴く行動を取り続けるようになりますが、これは本能によるものなので抑えることができません。
やめさせたいなら、去勢や避妊の手術を早めにしてあげることで、大声で鳴く行動を抑えることができるでしょう。
運動不足
最近は完全室内飼いの猫が増えてきています。行動範囲が室内だけに限られていますから、どうしても運動不足になってしまうことがあります。
特にアパートなどで部屋が狭いとか、猫が自由に動き回れるスペースが少ない場合、猫は思いっきり走り回れないことでストレスを感じることがあるようです。そうしたストレス状態が続くと、猫は大声で鳴くことがあります。
「もっと体を動かしたいニャー」とか「なんだかイライラしているニャー」と言いたいのかもしれないですね。
猫は高いところに登るなど上下の運動も必要ですし、思いっきり走り回るスペースも必要としますから、キャットタワーなどの遊べる空間を充実させてあげるようにしましょう。
体調が良くない
特に老齢の猫などで、考えられる理由も特に無いのに大声で鳴くのをやめない猫の場合、体調が悪いことを飼い主に訴えている可能性も考えられます。また、体のどこかを怪我している可能性もあります。
体のどこかにキズややけどの跡が見られないか、体の隅々までチェックしてみましょう。外見上はなんの問題もないとしても、内臓系の病気で痛みがある場合もあります。
おしっこやうんちの状態をチェックしてみて、色やにおい、量などでいつもと違う変化が見られないかチェックなさってみてください。その際は、すぐに獣医師に連絡を取り、相談なさることをお勧めします。
暇を持てあましている、あるいは寂しい
「分離不安症」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。分離不安とは字のごとく、「分かれたり離れたりすることで不安を感じる」ことを言います。
特にこうした症状は、飼い主が留守がちであるとか、忙しくてなかなか構ってあげられない時に見られます。もっと遊んでもらいたいとか、もっと飼い主に構って欲しい、寂しさを感じているといった場合に分離不安症になる猫がいるようです。