猫に関するドイツ語
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英語で猫はキャットと言いますが、ドイツ語では何と言うのでしょうか?ドイツ語に関して知っているという人はあまり多くないかもしれませんね。この記事では、猫好きさんが知っておくと便利な猫に関するドイツ語や、ドイツの猫事情などについてご紹介します。今すぐ誰かに話したくなるトリビアばかりですよ。
また、猫の名前におすすめのドイツ語も紹介したいと思います。これから猫を飼おうとしている方、また最近飼い始めたばかりでどんな名前を付けようかと悩んでいる方は是非参考になさってくださいね。ではさっそく見ていきましょう。
ドイツ語で猫は何ていうの?
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猫はドイツ語で”Katze(カッツェ)”と呼ばれています。日本語同様、オス猫とメス猫の両方に対して使うことができます。
しかし、性別をはっきり伝えたいときは、オス猫をKater(カーター)、メス猫をKatze(カッツェ)と呼びます。このほかにもドイツ語には猫を細かく分類した呼び方があり、次のようになっています。
- オス猫:Kater(カーター)
- メス猫:Katze(カッツェ)
- 子猫:Katchen(ケッツヒェン)
- 白猫:WeiBe Katze(ヴァイスカッツェ)
- 黒猫:Schwarze Katze(シュヴァルツカッツェ)
- 猫ちゃん:miez(ミーツ)
ドイツ語で猫の複数はmiez(ミーツ)となり、猫に呼びかけるときは”miez、miez・・”と繰り返して呼びかけるようです。
ドイツ語に登場する猫のことわざ
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ドイツ語には、猫に関することわざが数多くあります。その中のいくつかをご紹介しましょう。
・「Das ist Fur die katze(それは無駄(なこと)だ)」
直訳すると、”それは猫のためのもの”、”つまらないもの”、”何の役にも立たない”、”無駄なもの”、”そんなもの、猫にでもくれてやれ”という意味になります。
猫でもそう簡単には喜ばない・・という時に使われるようです。
・「Die Katze iabt das Mausen nicht(雀百まで踊り忘れず)」
直訳すると、”猫はネズミを捕ることを忘れない”という意味になります。
・「Rist eine katze fora/nach Frankreich,so kommt ein Msusefainger wieder(heim)(何をしても本質は変わらない」
直訳すると、”猫がフランスに旅行にいっても、ネズミ捕りをして帰ってくる”、”元の猫のままで帰ってくる”という意味になります。
どこに行ってもしていることは同じで、本質は変わらないという時に使われるようです。
・「wie die Katze um den heiBen Brei herumgehem(事の核心に触れようとしない)」
直訳すると、”猫が熱い粥の周りをぐるぐる回る”という意味になります。
猫はお皿の中の粥が食べたいのに、熱すぎてすぐに飛びつくことができないことを表現し、”もの欲しがっている”、”なかなか決断しない”、”核心にふれてこない”などの意味合いがあるようです。
・「der Katze die Schelle umhangen(あえて危険を冒す)」
直訳すると、”猫の首に鈴をつける”というイソップ童話を由来しています。
・「die Katze im Sack Kaufen(吟味しないでモノを買う)」
直訳すると、”袋の中の猫を買う”、つまり、”中身をよく見ないでモノを買う”という意味で使われています。
・「die Katze aus dem Sack lassen(隠し事をばらす)」
直訳すると”袋から猫を取り出す”という意味になります。これは、”隠し事をばらす”、”真意を漏らす”などの意味で使われるようです。
・「wie Hund u.Katze zusammenleben(いがみあいながら同居する)」
直訳すると、”犬と猫が一緒に暮らす”となります。犬と猫がいがみ合いをしながら同居している様子を例えています。ドイツでも犬と猫は、仲が悪い例えに持ちいられているようですね。
・「mit jm.Katze u.Maus spielen(ある人を残忍にいじめる)
直訳すると、”猫とネズミが遊ぶ”となります。”人を残忍にもて遊ぶ”、”人を適当にあしらう”など猫のネズミの扱い方が例えられています。
猫がネズミをどのように扱うかを見たことがある方は、納得できることでしょう。
・「wenn die fort ist,tanzen die Mause(鬼の居ぬ間に洗濯)」
直訳すると、”猫がいないときにネズミは踊る”となります。
・「Katzen dreck(無価値なもの)」
直訳すると”猫の糞”になります。これは”無価値なもの”と比喩的な意味で使われているようです。
・「katze musik(調子の外れた音楽)」
直訳すると、”猫の音楽”、”猫のささやき声”になります。発情期の猫の鳴き声が、調子はずれの音楽と評されるようです。
・「Katzen freundlich(うわべだけで愛想がいい)」
直訳すると、”見せかけだけの友情”という意味になります。これは、”猫かぶりの”とか、”ご機嫌とり”などのときに使われます。
こうして見ると猫が登場することわざがたくさんあることが分かりますね。
猫の鳴き声
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日本では猫の鳴き声と言えば「ニャー」とか「ニャーン」などと「ニャーニャー」と表現するのが一般的ですが、ドイツを含め他の国では通じません。
実際、ドイツ語では「miau(ミアォ)」が代表的な鳴き声です。つまり、擬声語が国によって異なるということです。ではここで、ドイツ語以外のいくつかの国の猫の鳴き声をご紹介しましょう。
ドイツ語 | 「miau(ミアォ)」 |
英語(英語) | 「meow(ミャウ)」 |
英語(米語) | 「mew(ミュー)」 |
フランス語 | 「miaou(ミャウ)(ミヤオゥ)」 |
スペイン語 | 「miau(ミャウ)」 |
イタリア語 | 「miao(ミャーオ)」 |
ロシア語 | 「мяу(myau/ミャーウ)」 |
スロヴェニア語 | 「mijav(ミヤゥ)」 |
中国語 | 「喵miao(ミャオ)」 |
韓国語 | 「야옹(yaong/ヤオン)」 |
スペイン語を話す国は多くあるため、miau(ミャウ)のほかに、maúlla、maullido、maúllo、miauu miauu、miaaaaogo miaaaaogoなどもあります。
このように世界各国の猫の鳴き声を見てみると、日本語と同じように「m」の音から始まっているのが共通しているようですね。
また、猫の鳴き声は「miau(ミアォ)、miau(ミアォ)」などと、同じ言葉を繰り返し表現することが多いのも特徴です。これは、言語は違っても猫の特徴をしっかり捉えている証拠と言えるでしょう。
猫をあらわす各国の単語と呼び方
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では、ドイツ語を含め「猫」の呼び方について一気にご紹介しましょう。
ドイツ語 | 「Katze (カッツェ)」 |
英語 | 「Cat(キャット)」 |
フランス語 | 「Chat(シャ):オス」「Chatte(シャット):メス」 |
スウェーデン語 | 「Katt(カット)」 |
オランダ語 | 「Kat(カットゥ)」 |
ポルトガル語 | 「Gatao(ガト)」 |
フィンランド語 | 「Kissa(キッサ)」 |
マレーシア語 | 「Kucing(クチン)」 |
ラテン語 | 「Feles(フェーレース)」 |
イタリア語 | 「Gatto(ガット):オス」「Gatta(ガッタ):メス」 |
スペイン語 | 「Gato(ガート):オス」「Gata(ガータ):メス」 |
タイ語 | 「Maew(メーァウ)」 |
中国語 | 「Mao(マオ)」※表記は猫と書く |
韓国語 | 「고양이(コヤンイー)」 |
インド語 | 「Biri(ビッリ)、Hendi(ヘンディ)」 |
ロシア語 | 「кошка(コーシュカ)」 |