犬が病気になる原因とは?
Gladskikh Tatiana/shutterstock.com
愛犬が病気になれば、飼い主さんならだれでも我が子のように心配になります。
犬などのペットが病気になる原因は、主に何でしょうか?大きく分けると3つ挙げられます。それは次のようなものです。
①汚れた環境で放置されたり、自由に動けない環境で飼育されることのストレス
②汚れた水や農薬が含まれた野菜や草などを食べることで、菌や環境汚染物質の体内侵入
③ドックフードに含まれている人工添加物の影響
病気になる3つの原因を把握した上で、愛犬が病気になりにくいように自然治癒力を高めてみるのはどうでしょうか?
愛犬の自然治癒力を高めることは、愛犬の元気を回復させることにもつながります。
たとえば、次のような理由で元気がない愛犬も、自然治癒力を高めることで改善する可能性があります。
愛犬が元気がない理由とは?
Javier Brosch/shutterstock.com
いつも元気な愛犬が、急に元気がなくなると飼い主としてとても心配になります。
食欲がないというわけでもなければ、下痢や嘔吐をするわけでもなく、ただいつもと様子が違い、元気がないように感じる時、何が理由として考えられるのでしょうか?
そのような時は、愛犬をよく観察してみましょう。
では、愛犬が元気がないと考えられる理由には、どのようなものがあるのでしょうか?
気候
犬は基本的に寒さには強いですが、暑さに弱い動物です。
そのため、暑い日々が続くと、人間が体調を崩しやすく熱中症になりやすいように、犬も夏バテや熱中症にかかりやすい傾向にあります。
犬は人間のように汗腺がないので、体温の調整を上手にすることができません。口を開けて外気と体内の空気を交換し、体内の温度を下げようと調整しますが、日本は湿度が高いため、上手に体温を調整することが難しく夏バテになりやすいと言われています。
特に日本犬やシベリアンハスキー、ゴールデンレトリバー、マルチーズなどの被毛がダブルコートの犬種は、寒さには強いですが、暑さに弱い犬として知られています。
またブルドッグやフレンチドッグ、パグ、ボストンエリアなどの短頭の犬種も、呼吸がしずらい体内構造から、体温を下げることが難しく夏バテをしやすいので注意が必要です。
愛犬が夏バテで元気がなくならないように、散歩を涼しい時間帯に行ったり、生活環境の温度調整、こまめな水分補給、定期的なブラッシングなどの対処ケアを行うようにしましょう。
ケガ
犬は病気やケガをしていても、その弱っている姿を外敵に見せない習性があります。
そのため、痛みがあっても飼い主さんに主張するどころか隠す傾向があるため、気付きにくいと言えるでしょう。
被毛で被われているので、抱っこして触って「キャン」と鳴くことで、はじめて気付くということも珍しくありません。
いつも同じ部位を舐めているなど気にしている様子があるなら、ケガの可能性があるので注意しましょう。
ストレス
犬は人間と違い、言葉で自分の要求を飼い主さんに伝えることができません。しかし、仕草や行動などで飼い主さんにサインを出していることは確かです。
飼い主さんがそれに気づかないと愛犬はストレスを溜め込んでしまい、元気がなくなってしまいます。
一般的に犬がストレスを溜める原因として、飼い主とのコミュニケーションやスキンシップ不足、新しい家族が増えた、引っ越しなどの生活環境の変化、運動不足などが挙げられます。
ストレスの原因を取り除いてあげれば、元気が回復するでしょう。
老化
ほとんどの犬種は、生後7年目を迎えるとシニア期に入ります。シニア期に入ると少しづつですが、以前よりも元気がなくなり、活発さも減少してきます。
1日のほとんどを寝て過ごすこともあります。犬も人間同様、年齢を重ねることで身体が疲れやすくなり、内臓や関節などの機能が低下する老化現象により、以前に比べると元気がなくなってくるのです。
病気ではありませんが、散歩コースや時間、運動量などを見直したり、ドッグフードをシニア用に切り替えるなどのケアをしてあげることができるかもしれません。
また、自然治癒力があるなら、老化現象にも負けにくくなるでしょう。
病気
病気のため元気がなくなっていることも考えられます。病気には軽い症状のものから、手術が必要となる重い病気もあります。いずれにせよ正しい処置をしてあげることが大切です。
睡眠不足
睡眠不足になると免疫力が低下してしまい、元気もなくなってしまいます。これは人間でも同じことが言えるでしょう。
犬の場合は1日の平均睡眠時間は人間よりも多く、成犬の場合は12~15時間ほどの睡眠時間を必要としています。
睡眠中に物音がしたり、テレビの音量が大きかったりすると愛犬はよく眠ることができずに睡眠不足となってしまうことがあります。
また、飼い主さんが仕事などで夜遅く帰宅するなどの習慣があると、それを待っている愛犬は睡眠が十分にとることができません。
睡眠が不足すると食欲も軽減し、必要な栄養素が摂取できなくなると免疫力や自然治癒力が低下してしまいます。
「自然治癒力」とは?
Monika Vosahlova/shutterstock.com
自然治癒力とは、人間だけでなく犬などの動物も持っている、病気を治そうとする体内に存在している力のことです。
自然治癒力が高ければ高いほど新陣代謝も高くなり、健康で生命力に溢れている状態と言えるでしょう。代謝が向上することで、体内の老廃物を体外へスムーズに排出することにつながり、病気になりにくい健康な身体になります。
特に動物の場合、自然治癒力で自分を癒します。病気の治り具合には個体差がありますが、自然治癒力を上手に引き出すことができれば、さまざまな効果を得ることを期待できます。
それには皮膚病の改善、乳腺腫瘍が自然に退縮する、糖尿病が改善されるなどの病気の改善だけでなく、体臭の改善、元気になった、毛ツヤがよくなった、無駄吠えがなくなったなどの効果も得られます。