チャーター機で中国より帰国の日本人 経過観察に不安の声

中国・武漢を発端とした新型コロナウイルスの影響で、中国現地に在留する日本人の帰国問題が話題となっています。日本政府は、本国へ帰る希望を持つ日本人に対し、武漢空港へ民間のチャーター機を派遣。2020年1月29日、チャーター機第1便が日本に帰国しました。

しかし、帰国後の日本人のうち大半が経過観察を希望しており、Twitter上では不安の声が上がっています。

政府用意のチャーター機で帰国

【#新型コロナウイルス】本日（1月29日）午前の菅官房長官会見【動画】をアップしました。
（記者からの質問に答えて）
「昨晩、（中国）武漢の在留邦人の方々の帰国のための、チャーター機の第1便を武漢空港に派遣し、同機は本日朝、羽田空港に到着をしました。」（1/3）https://t.co/7ttuWA4iPx

— 首相官邸(災害・危機管理情報) (@Kantei_Saigai) January 29, 2020

2020年1月28日、日本政府は中国・武漢空港へ民間のチャーター機を派遣しました。帰国を希望する日本人206名を載せ、翌29日午前、東京・羽田空港へ帰国しています。

出発前と到着後で異なる情報

#新型コロナウイルス の感染拡大を受けてけさ在留日本人約２００人を乗せ、中国・武漢を出発したチャーター機の乗客数名に発熱や咳の症状がみられることがわかった。機内で医師の診察を受けている。日本到着後、都指定の医療機関で新型コロナウイルスに感染していないかなど詳しい検査を受ける見通し。 pic.twitter.com/TKprPhjYG2

— TBS NEWS (@tbs_news) January 28, 2020

武漢空港出発前、チャーター機に搭乗した206名全員が検査を受診し「異常なし」の診断を受けていました。しかし、出発後に乗客数名に発熱などの症状がみられると判明。到着後、乗員5名が都内の病院で治療のために受け入れられたのです。

出発前にはまったく体に問題がなくても、帰国後に症状が発覚してしまう恐ろしさ。新型コロナウイルスの恐ろしさを身をもって感じさせます。

不安がつきまとう日本国民の声

【ニュース速報】
帰国の日本人 約140人が自宅に戻らず経過観察を希望

中国・武漢市から帰国した日本人206人のうち140人が自宅に戻らず、ホテルなどでの経過観察を希望していることがわかった。
また、新たに1人が体調不良を訴え、東京都内の病院に搬送。体調不良を訴えた人は5人目。#AbemaNews

— AbemaTVニュースch (@news_abematv) January 29, 2020

帰国した日本人の中で5名が既に病院に運ばれる中、日本国内では不安の声が広がっています。既にチャーター機の中で発熱した人がいるのに対し、搭乗者全員を隔離しなかった対応に疑問視するツイートがされているのです。

また、チャーター機で帰国した206名のうち、140名がホテルでの経過観察を希望しているとされています。5名が既に病院に運ばれているのに大丈夫なのでしょうか。帰国者に対しての接し方が難しくなり、更なる騒動の予感です。

新型コロナウイルスの終息はいつになるのか

東京近郊の人を自宅に返すとは、厚労省は感染広げたいのか。全員隔離が当たり前の考え。本人たちもそう望んでいるだろう。 | 新型肺炎、武漢在留邦人のチャーター機が到着 https://t.co/My9DVHRXCL

— Helical Wand (@HelicalWand) January 29, 2020

206名を乗せ帰国した民間チャーター機ですが、結果として日本国内の不安をあおる結果につながっています。厚生労働省では、新型コロナウイルスへの対策として「フォローセンター」を設置し対応すると表明しました。

参照:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000590024.pdf

果たして、新型コロナウイルスは終息に向かうのか、それとも感染の勢いはとどまらないのか。そういえば、日本国内で発見された感染者はどうなっているのでしょうか。続報が気になります。

画像掲載元:photo-ac