はじめに


富山県にある立山黒部アルペンルートの中にある「血の池」は、真っ赤な色をした水が珍しい火口湖です。
地獄の血の池に似ていることから、立山地獄のひとつとして語り継がれてきたその姿は、周りの雄大な北アルプスの風景と不思議に調和しています。
今日はそんな「血の池」の魅力と見どころをご紹介します。

地獄の血の池にそっくり!? 「血の池」が赤い理由とは?


富山県立山町は登山客も多く足を運ぶ、日本有数の登山スポットです。
北アルプスの雄大なパノラマ風景が広がる立山の室堂エリアに位置する「血の池」は、まるで本当の地獄の池のように、血のような赤い水が特徴です。

湿地帯の中に現れる「血の池」は、周りの草の緑とのコントラストにより印象的な風景を作り出しています。

酸化鉄が水に含まれていることから赤い色をしているのが赤い理由なのですが、なんだか本当の地獄に来たような、不思議な気分になってしまいます。

立山の伝説では、「血の池」は女性が落ちる地獄のひとつで、地獄の鬼が池にたまった血を飲み干すように迫るのだとか。立山は、不思議な地形から血の池以外にも地獄に由来する地名が多くありますから、こうした場所を巡ってみるのも面白いかもしれません。

立山黒部アルペンルート/みくりが池周回コース


立山黒部アルペンルートは「血の池」以外にも魅力的な場所がたくさん!


北アルプス・立山連峰の中にある「血の池」の周りには、他にも火口湖が多く点在しています。

代表的なのは「血の池」とはうって変わって透明度が高く、晴れた日には北アルプスが湖面に映る光景が印象的な「ミクリガ池」。

血の池やみくりが池は周回コースが整備されていますから、血の池以外にも他の火口湖を楽しむことができますよ。

立山黒部アルペンルート


地獄好きなら立山にある地獄テーマパーク「まんだら遊苑」も要チェック


富山県立山には、「血の池」以外にも地獄谷と呼ばれる場所があり、古くから地獄とこの世を結ぶという謂れがありました。立山の自然と人間との関わりを今に伝える立山信仰は、文化的にもとても価値があるもの。

そんな立山信仰を今に伝えるのが、「立山博物館」にある「まんだら遊苑」です。

立山曼荼羅の世界を五感で体験ことをコンセプトに作られた、「まんだら遊苑」は苑内を回れば地獄から展開への道を通って天国まで一気に体験できる施設です。

苑内には地獄をイメージした精霊橋、地獄の匂いが嗅げる穴など面白い展示がたくさん。

公営でありながら、ちょっぴりトンデモな展示が楽しめる「まんだら遊苑」にも血の池がありますから、山の中の「血の池」と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか?

◆立山博物館 まんだら遊苑
住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺93-1
電話:076-481-1216 (富山県立山博物館)
営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始
※まんだら遊苑は12月1日~3月31日冬期休苑

富山県 立山博物館


hana58さん(@hana58)が投稿した写真 -

「血の池」へのアクセス方法


「血の池」のある立山黒部アルペンルートは、自家用車が入れないエリアです。そのため、車でアクセスする場合も室堂バスターミナルからはバスを利用します。

室堂バスターミナルから「血の池」までは歩いて約20分。ミクリガ池からリンドウ池の途中にあります。

直接「血の池」まで降りることはできませんが、遊歩道からも十分「血の池」の魅力を堪能できるはずですよ!

立山黒部アルペンルート/みくりが池周回コース



おわりに


不思議な地形の多い、富山県立山らしい場所とも言える「血の池」は、立山の不思議な信仰を感じさせる貴重な場所。
周辺は雄大な北アルプスのパノラマ風景が広がり、温泉などもありますから、のんびりトレッキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
地獄の魅力にハマったら、ぜひ立山博物館の「まんだら遊苑」にも行ってみてくださいね。
情報提供元: 旅色プラス