ルネサンスの理想都市！エステ家が築いた文化と「エステ城」の魅力
旅色プラス 2016年10月25日 17:11:00
はじめに
イタリアの都市フェラーラの観光や歴史を楽しむためのキーワードは、「エステ家」です。
フィレンツェよりも早くルネサンス文化を開花させた立役者・エステ家が居城したエステ城は、現在では有名な観光スポットになっています。
今回は、そんなエステ城の見どころをご紹介します！
イタリア・フェラーラの観光スポット「エステ城」▶︎エステ家とは？
エステ家は、13世紀からおよそ3世紀に渡ってフェラーラの街を治めた貴族です。
元は地方の傭兵でした。
パドヴァの南にあたエステという町からフェラーラに移り、地元領主との争いに勝利すると、13世紀にその頭角を現します。
領主はいましたが、そのころからエステ家はフェラーラにて、治世を行ったと言われています。
エステ家がフェラーラを治めるようになってからは、特に学術や芸術を重んじ、保護や発展に貢献したことから、ルネサンス文化の立役者とも呼ばれているんです。
現在は「ルネサンスの理想都市」として世界遺産にも登録されていますよ♪
イタリア・フェラーラの観光スポット「エステ城」▶︎エステ家が住んだエステ城
エステ家が居住していたエステ城は、4つの塔からなるお城です。
入場料を払えば内部も見学することができます。
ルネサンス期には、エステ城では200～250人もの人を集めて大宴会を開いていたそうです。
その当時、「食のダ・ヴィンチ」と呼ばれるシェフがいました。
ラザニアやリゾット、フルコースの原型を作った料理がていい供される晩餐会が開かれたことで、豪華さだけでなく文化を牽引していたことがわかりますね。
大広間だけでなく、そのシェフが料理をしていたキッチンも見学ができるので、ぜひチェックしてみてください♪
イタリア・フェラーラの観光スポット「エステ城」▶︎悲しい歴史のある地下牢
エステ城には、悲しい恋物語が残る地下牢も見学することができます。
エステ家のニコロ3世の息子であるウーゴは19歳の時、ニコロ3世の2番目の妻で、自分より1歳上の継母パリジーナと恋に落ちてしまいます。
その二人の禁断の恋が発覚してしまい、二人は地下牢に幽閉されて、斬首刑となります。
ちなみに、狭い奥牢にウーゴが、窓のある広い牢にパリジーナが幽閉されたと言われています。
父親のやるせない気持ちも伺えますね。
◆エステ城
住所：Largo Castello, 1, Ferrara, Italia
電話番号：+39-0532-299233
営業時間：9:30～13:30/15:00～19:00
定休日：月曜日
エステ城
イタリア・フェラーラの観光スポット「エステ城」▶︎エステ城だけではないエステ家のお城
エステ城の見学が終わったあとは、エステ家のために建築家ロセッティが建てた「ディアマンテ宮殿」に訪れてみませんか？
外壁は、すべてダイヤモンド型にカットされており、大理石が宮殿の全面を覆っている特徴的なお城です。
内部は、フェラーラ派の絵画を展示している国立絵画館となっていますので、内部で絵画を楽しんだあとは、外観の装飾のすばらしさを堪能してください♪
◆ディアマンテ宮殿
住所：Corso Ercole I d'Este 21, 44121, Ferrara, Italy
電話番号：+39-0532-205-844
ディアマンテ宮殿
おわりに
エステ家は、華々しい功績もありますが、影の部分もあります。
フェラーラにはエステ家に関する建造物がたくさんありますが、集中して建造されているので、歩いて回ることが可能なんです。
ぜひエステ家の居城を見ながら、街歩きを楽しんでくださいね♪
情報提供元： 旅色プラス