はじめに


改元に際して、改めて天皇や皇室に思いをはせた人も多いのではないでしょうか。そんな皇室を身近に感じられる、昭和・平成の天皇が愛した高貴なお菓子を3つご紹介します。「令和」がいい時代になることを祈って、この機会にみんなで食べるのもおすすめです。

江戸時代から愛される銘菓を復活「やまだいち」


「やまだいち」は、戦後においてどこよりも早く静岡の「安倍川もち」を復活させたお店で、国指定の特別史跡である「登呂遺跡」の向かいにある「やまだいち 登呂 もちの家」では遺跡を眺めつつ「安倍川もち」がいただけます。

「安倍川もち」とは、静岡の名物でありながら、東海道をも代表するお土産としても定番となっている伝統の和菓子で、つきたてのお餅にきな粉をまぶし、白砂糖をかけたものと、こし餡を絡めたものの2種類がひとつのお皿に盛られるのが一般的。「やまだいち」の「安倍川もち」は、その日の朝についた出来たてのお餅に、北海道大豆のきな粉と讃岐の和三盆を使って、香りがいいのが特徴です。

400年もの歴史を持ち、昭和天皇をはじめとする皇室の方々にも愛された「やまだいち」の「安倍川もち」を、ぜひお茶と一緒にゆったりとした気分で味わってみてください。

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慶応元年創業の老舗「おきなや総本舗」


岐阜県の1865年創業の老舗和菓子店「おきなや総本舗」は、上皇両陛下が「栗ようかん」と「梅が香」に加え、ご宿泊先のホテルのお茶菓子として、岐阜の鵜飼の開催時期限定販売の「鮎菓子」を召し上がったことで有名な老舗和菓子店です。

上質な北海道産小豆を使用し、コクのある本練りようかんの中にふんだんに栗をちりばめたプレミアムな「栗ようかん」と、和三盆で風味を整え、梅肉とすり蜜の風味が豊かな「梅が香」は「献上セット」としてセット販売されています。

若女将が日本語が堪能なアメリカ人であることもあり、和菓子教室やバレンタイン和菓子などを外国人向けに実施するなど、世界的にも注目されています。


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お餅をひとつひとつ丁寧に手作りする老舗「太白永餅」


「太白永餅」は、三重県の四日市の銘菓である「太白永餅」を手がける老舗和菓子店で、1868年創業という140年以上の歴史を持っています。「太白永餅」は上皇両陛下が皇太子だった時代に「みえ団体」を訪問した際、手土産にされたという逸話があります。

厳選した国産餅米と北海道産の小豆のみを使った無添加の餅菓子「太白永餅」は、今でもひとつひとつ手作りで焼き上げられています。ほどよく焦げ目がついた餅の中に自家製餡がたっぷり入っていて、そのまま食べても香ばしさを味わえますが、トースターで軽く焼いたり油で揚げても美味しく食べられます。由緒ある四日市銘菓であるお菓子として祝い事や法事によく登場し、縁起のいい赤や黄色のものも用意されています。

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おわりに


改元に際し、歴代の天皇や皇室の方々に愛されたお菓子をご紹介しました。どれも縁起のいいものばかりなので、同じお菓子をいただきながら、過去の時代を振り返るとともに、新しい令和の時代に思いを新たにしてみては。


情報提供元: 旅色プラス