はじめに


『ミシュランガイド東京』に4年連続で掲載された、あなご料理店「日本橋 玉ゐ」。その海外一号店が、ここ台北にあります。日本での展開は都内だけとあって、地方在住者にとっては“なかなか行けない、行ってみたいお店”のひとつなのでは。ならばいっそ、海外で初体験するというのも賢い方法。日本と変わらぬ味わいを、台北でどうぞ。

日本から輸入したあなご、希少です



日本でのウナギの高騰ぶりは天井知らず……ですが、台湾ウナギの価格は比較的安定している模様。ただ、日本のウナギ職人の技には、なかなか追いつけていない台湾では、人々のウナギ熱は決して高くないのが実情。そこへ登場したのが、ミシュランのお墨付きの穴子專門店「日本橋 玉ゐ」。ウナギよりも低カロリーで高タンパク、ビタミンAも十分。さらにはホクホクの食感は、あなごならでは。暑い季節のスタミナ食としても、注目度が高まっています。

台北店で提供しているあなごは、天然ものを日本から届け、一口噛んだときに広がる香りも柔らかな肉質もしっかりキープされています。味の要となるタレは、もちろん日本と同じ配合のもの。お米は、台湾産の“西螺米”とコシヒカリをブレンドし、歯ごたえの良い白飯に炊き上げています。ちなみに、西螺米は日本統治時代には天皇家御用達だったというブランド米。瑞々しく香りが良いことで人気のお米です。

薬味派?出汁派? ひと通り試し、好みの食べ方を見つけて


台湾の食通が支持する一番人気は「あなご箱めし」の中サイズ“中箱”。こちらは、ふんわり柔らかく調理した“煮上げ”と、香ばしい風味が特徴の“焼き上げ”、2つの味わいが楽しめる、お得なお重です。ひつまぶしの食し方同様、はじめはそのまま、次に刻みネギ、わさび、白ごま、ゆず、山椒などをお好みでプラス、最後はお椀に移してだし汁をかけ、お茶漬け風に……と、3つの味わい方で楽しめるよう、薬味等がセットされています。

大勢で訪れ、あなご三昧を楽しむのも


他にも、シャリの2倍はあろうかという大きなネタに、したたるほどのタレをかけた「あなごの握り」、あなごのだし汁で作った出し巻き卵をまいた「あなご巻き玉子」、「あなごの柳川鍋風」なども好評です。

あなごも夏のスタミナ食。台北滞在中、観光疲れと暑さに負けそうなときは「日本橋 玉ゐ」に駆け込んで。アツアツでホクホクのあなごで元気を取り戻した後は、台北街歩きを心ゆくまで楽しみましょう!


◆日本橋 玉ゐ
住所:台北市松山區復興北路313巷23號
電話:+886-2-2719-6660
営業時間:11:30~14:30、17:30~22:00

情報提供元: 旅色プラス