3度目の開催となる2019年度は、インドネシアの日常を奈良のまちなかへ出現させる北澤潤氏の「You are Me」というプログラムや、美術家・小山田徹発案による学び合いの場、劇作家・平田オリザによる演劇ワークショップなどを開催。「他者との出会い」をテーマに、文化の多様性や古都奈良の新たな価値を創造します。
You are Me
北澤潤氏がアーティスト・イン・レジデンスとして実施する「You are Me」は、ならまちを中心に5つの作品を展示。これは奈良にインドネシアの日常を出現させる作品で、観光地・生活空間としての奈良にインドネシアの日常が登場することで「違和感」を生み出し、奈良を再発見するという目的です。
2016年には米経済紙フォーブスの「30 Under 30 Asia」アート部門にも選出された北澤潤氏本人と、プログラムディレクター西尾美也氏による作品鑑賞ツアーなども開催されます。
作品紹介
「You are Me」の各作品は、インドネシアの路上の象徴ともいえる三輪人力車「ベチャ」をモデルにして現地の職人と乗り物を制作した「ロスト・ターミナル-LOST TERMINAL 」、持ち寄ったものを自由に「おすそわけ」しあう市場となっている「フラグメンツ・パッセージ-FRAGMENTS PASSAGE」、インドネシアのインスタントドリンクやスナックをつまめる屋台「ノーウェア・オアシス-NOWHERE OASIS」、ジャワ島でよくある鳥かごをモチーフにした「地球の鳥かご-Birdcage of the Earth」、みんなでジャカルタ製の凧をあげる「ひとときのミュージアム-MOMENTARY MUSEUM」です。